B&O PLAY「H8」にも注目
【ヘッドホン祭】Aurisonics「BRAVO」シリーズ登場/電源不要な静電型ヘッドホンも
フジヤエービック主催のヘッドホン/イヤホン関連イベント「春のヘッドフォン祭 2015」が、5月16・17日の両日、東京・中野サンプラザにて開催されている。本項では11Fにブースを構える完実電気の出展内容をお伝えする。
■Aurisonics「BRAVO」シリーズ
米Aurisonicsからは、昨日発表されたばかりの新シリーズ“BRAVO”4機種が初披露された。これまでのASGシリーズはプロも使えるモニターライクなモデル、そして今回のBRAVOシリーズはミュージックラバーに向けたモデルという位置づけ。このほか「ROCKETS」も人気がある。
ちなみにAURISONICSは有名ミュージシャンのファンも多く、最近ではスティービー・ワンダーも同社のIEMを使っているのだという。
新製品のBRAVOシリーズは、筐体を3Dプリンターで製造しており、ユニバーサルモデルながらカスタムIEMのような高いフィット感を目指した。フォルムが有機的で、見た目もカスタムIEMに近い。
価格が高い方から順に、9.25mm口径のダイナミックドライバーを1基と、バランスドアーマチュアドライバーを2基搭載した「HARMONY-GOLD」(55,000円前後)、9.25mm口径のダイナミックドライバーとBA 1基の「FORTE-RED」(43,500円前後)、ダイナミックドライバー1基のみを搭載した「KICKER-GUNMETAL」(27,500円前後)、「EVA-BLUE」¥OPEN(18,500円前後)というラインナップ。エントリー機は2万円以下で購入でき、ブランドの裾野を大きく広げる戦略シリーズとなる。
いずれもMMCXコネクターを採用し、リケーブルも可能。付属ケーブルの長さは約1.3mで、ふだん使いの取り回しを良くしていることも特徴だ。
同社のブランド創立者兼CEOのDale Lott(デール・ロット)氏が今回もヘッドホン祭にあわせて、テネシー州ナッシュビルからはるばる来日。気さくにいろいろな質問に答えてくれる。
■B&O PLAYの全部入りヘッドホンに注目
そのほか完実電気取り扱いのブランドでは、MONSTERは「DIAMONDZ」「OCTAGON」、そしてadidasコラボモデルを展示。SOL REPUBLICからは「MASTER XC TRACKS」などが置かれ、実際の音を確かめることができる。
さらにB&O PLAYでは、この3月に発売されたばかりの「BeoPlay H8」を中心に展示。H8はBluetooth機能とアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したモデルで、NC機能はイヤーカップの内側と外側それぞれに内蔵したマイクで感知した騒音をB&O独自技術で分析。またBluetoothについてもAACとaptXをサポートしているほか、最大8台までの機器をペアリング登録したり、マルチポイント接続したりなど機能が充実している。
もちろんB&O PLAYらしく、デザインにもこだわりを見せている。ヘッドバンド部にはカウスキン、イヤーパッドにはラムスキンを採用し、高い質感を備えている。
Bluetoothとノイズキャンセリングに両対応したヘッドホンが徐々に増えてきているが、まだまだその数は少ない。本機はこれらの機能を先行して搭載しただけでなく、デザイン性の高さも両立しており、要注目の製品と言える。
■電源不要の静電型ヘッドホンが登場
また、ノアが取り扱う米ENIGMA ACOUSTICSの製品にも注目したい。
ENIGMA ACOUSTICSは2010年に設立されたブランドで、スーパートゥイーター技術「SBESL」(セルフバイアス式静電スピーカー技術)でその名を馳せた。そして今回、この技術を搭載したヘッドホンとして「DHARMA D1000」を開発した。価格は15〜20万円程度で、この夏頃に発売する予定だ。
DHARMA D1000は高域にSBESLを、低域には和紙の製造技術を用いた50mmのダイナミックドライバーを採用する、ハイブリッド型のドライバー構成。妻子周波数帯域は15Hz〜50kHzまでをカバーする。実際に音を聴いてみたが、ハイブリッド型とはいえ、音のつながりの悪さなどは感じず、試作機段階ながら高い完成度を見せていた。またハウジング部の端子にはゼンハイザーのHD 800などを同じプラグを採用し、リケーブルも楽しむことができる。
ENIGMA ACOUSTICSからはもう一機種、ヘッドホンアンプ「Athena A1」も展示されていた。電源部と入力段には真空管を用い、出力段にはMOSFETとバイポーラTrをA級動作で組み合わせたハイブリッドヘッドホンアンプ。
入力はアナログ・アンバランス1系統(RCA)のみで、出力も6.3mmステレオフォン端子1系統のみというシンプルな構成だ。
筐体は前面以外がガラス筐体となっており、内部構造がそのまま見られる。真空管の暖かな光を楽しむことができる。本機も夏頃の発売を予定しており、予価は20〜25万円程度。
■Aurisonics「BRAVO」シリーズ
米Aurisonicsからは、昨日発表されたばかりの新シリーズ“BRAVO”4機種が初披露された。これまでのASGシリーズはプロも使えるモニターライクなモデル、そして今回のBRAVOシリーズはミュージックラバーに向けたモデルという位置づけ。このほか「ROCKETS」も人気がある。
ちなみにAURISONICSは有名ミュージシャンのファンも多く、最近ではスティービー・ワンダーも同社のIEMを使っているのだという。
新製品のBRAVOシリーズは、筐体を3Dプリンターで製造しており、ユニバーサルモデルながらカスタムIEMのような高いフィット感を目指した。フォルムが有機的で、見た目もカスタムIEMに近い。
価格が高い方から順に、9.25mm口径のダイナミックドライバーを1基と、バランスドアーマチュアドライバーを2基搭載した「HARMONY-GOLD」(55,000円前後)、9.25mm口径のダイナミックドライバーとBA 1基の「FORTE-RED」(43,500円前後)、ダイナミックドライバー1基のみを搭載した「KICKER-GUNMETAL」(27,500円前後)、「EVA-BLUE」¥OPEN(18,500円前後)というラインナップ。エントリー機は2万円以下で購入でき、ブランドの裾野を大きく広げる戦略シリーズとなる。
いずれもMMCXコネクターを採用し、リケーブルも可能。付属ケーブルの長さは約1.3mで、ふだん使いの取り回しを良くしていることも特徴だ。
同社のブランド創立者兼CEOのDale Lott(デール・ロット)氏が今回もヘッドホン祭にあわせて、テネシー州ナッシュビルからはるばる来日。気さくにいろいろな質問に答えてくれる。
■B&O PLAYの全部入りヘッドホンに注目
そのほか完実電気取り扱いのブランドでは、MONSTERは「DIAMONDZ」「OCTAGON」、そしてadidasコラボモデルを展示。SOL REPUBLICからは「MASTER XC TRACKS」などが置かれ、実際の音を確かめることができる。
さらにB&O PLAYでは、この3月に発売されたばかりの「BeoPlay H8」を中心に展示。H8はBluetooth機能とアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したモデルで、NC機能はイヤーカップの内側と外側それぞれに内蔵したマイクで感知した騒音をB&O独自技術で分析。またBluetoothについてもAACとaptXをサポートしているほか、最大8台までの機器をペアリング登録したり、マルチポイント接続したりなど機能が充実している。
もちろんB&O PLAYらしく、デザインにもこだわりを見せている。ヘッドバンド部にはカウスキン、イヤーパッドにはラムスキンを採用し、高い質感を備えている。
Bluetoothとノイズキャンセリングに両対応したヘッドホンが徐々に増えてきているが、まだまだその数は少ない。本機はこれらの機能を先行して搭載しただけでなく、デザイン性の高さも両立しており、要注目の製品と言える。
■電源不要の静電型ヘッドホンが登場
また、ノアが取り扱う米ENIGMA ACOUSTICSの製品にも注目したい。
ENIGMA ACOUSTICSは2010年に設立されたブランドで、スーパートゥイーター技術「SBESL」(セルフバイアス式静電スピーカー技術)でその名を馳せた。そして今回、この技術を搭載したヘッドホンとして「DHARMA D1000」を開発した。価格は15〜20万円程度で、この夏頃に発売する予定だ。
DHARMA D1000は高域にSBESLを、低域には和紙の製造技術を用いた50mmのダイナミックドライバーを採用する、ハイブリッド型のドライバー構成。妻子周波数帯域は15Hz〜50kHzまでをカバーする。実際に音を聴いてみたが、ハイブリッド型とはいえ、音のつながりの悪さなどは感じず、試作機段階ながら高い完成度を見せていた。またハウジング部の端子にはゼンハイザーのHD 800などを同じプラグを採用し、リケーブルも楽しむことができる。
ENIGMA ACOUSTICSからはもう一機種、ヘッドホンアンプ「Athena A1」も展示されていた。電源部と入力段には真空管を用い、出力段にはMOSFETとバイポーラTrをA級動作で組み合わせたハイブリッドヘッドホンアンプ。
入力はアナログ・アンバランス1系統(RCA)のみで、出力も6.3mmステレオフォン端子1系統のみというシンプルな構成だ。
筐体は前面以外がガラス筐体となっており、内部構造がそのまま見られる。真空管の暖かな光を楽しむことができる。本機も夏頃の発売を予定しており、予価は20〜25万円程度。