「Z700X/M500X」発表会レポート
REGZAブランド10周年。「今後も歩みは止まらない」東芝幹部が今後の戦略を語る
別項のように、東芝は4K HDR対応液晶テレビ“REGZA”新モデル「Z700X」と「M500X」を発表。都内で発表会を開催し、東芝ライフスタイル(株)取締役副社長の村沢圧司氏がテレビ事業の今後について語った。
■レグザブランド10周年。「これからもレグザの歩みは止まらない」
村沢氏は、東芝の映像事業は2016年上期中に設立する新会社で行っていく予定であることを改めて紹介。特に国内B2C映像ビジネス、およびB2Bビジネスに注力していくとする。
また、東芝ライフスタイル(株)取締役 ビジュアルソリューション事業本部 VS第一事業部 事業部長の池田俊宏氏は「(東芝のテレビ事業について)いろいろ報道された昨年末は正直言って苦戦した。しかし、現在は盛り返して、4K市場のなかで他社に負けないポジションを保てている」とコメント。「我々のテレビ事業への想い、今後10年を見据えた活動を伝えたいということで今回の発表会を開催した」と続けた。
そして、村沢氏は“レグザ”というブランドネームが誕生して今年で10周年を迎えることに言及。「この10年、圧倒的な高画質、視聴スタイルの革新といったテレビの本質を追求し、“本物のテレビ”を作り続けることに邁進してきた」と述べる。
また一方で、「すべてはお客様のために」というキーワードにも触れ、「技術のひとりよがりにならない、お客様の感動体験のお手伝いをさせてもらうことをコンセプトに事業を進めていく」とも語った。
加えて、「本物だけが、心を動かす」「REGZA EXPERIENCE」というキーワードも紹介。高画質を実現させるための半導体技術とソフトウェア技術、コンテンツを自由に楽しむためのスマート&クラウド技術を追求することで、レグザならではの体験を提供するとし、そうした先端技術の結集したものがレグザエンジンHDRプロであり、同エンジンは「来るべき8K時代も見据えて開発したものだ」と述べた。
また、2010年に発売した世界初の裸眼3Dテレビ「GL1」(関連ニュース)にも言及。「残念ながら事業的にはうまくいかなかったが、実は実質的に世界で一番最初に4Kパネルを使ったテレビでもあった(※製品自体は非4K)。このモデルを開発したことで、他社に先駆けて4Kテレビに着手できた」と、4K対応テレビのトップランナーとして活動してきたことを改めてアピールした。
そして最後に今回のZ700XとM500Xの投入によって「幅広いお客様のご要望にお応えできる、4Kフルラインナップが完成した」とコメント。「『すべてはお客様の感動体験のために』を胸に進んでいく。これからもレグザの歩みは止まらない」と宣言した。
■「レグザはIPTVチューナー内蔵テレビのさきがけ」
発表会には、ひかりTVを運営するNTTぷららの板東浩二社長と、Netflixのグレッグ・ピーターズ社長もゲストとして参加。チューナー内蔵モデルのレグザを展開する東芝とのパートナーシップの意義を語った。
NTTぷららの板東氏は、まだ前身の4thメディアだった時代にチューナー内蔵テレビの開発を各メーカーに打診した当時のことを振り返り、「一緒にやろう、と真っ先に言ってくれたのが東芝のレグザだった」とコメント。「今ではIPTVサービスのチューナーがテレビに内蔵されるのは当たり前となったが、それはまさにレグザがきっかけとなってくれたのだと思う」と語った。
そして、2014年に「ひかりTV」の4K VOD機能、翌2015年には4K IP放送と4K HDR機能にもレグザが対応したことに言及。こうしたパートナーシップを通して「我々の技術陣は『レグザは映像処理技術が非常に高く、同じ映像でも非常に綺麗に見られる』と言っている」とコメント。
「レグザの開発スタッフは課題があっても粘り強く対応してもらえるし、対応のスピードが早い。これからも高い技術力を持つ東芝と一緒に魅力的なサービスを出していきたい」と述べた。
Netflixのグレッグ・ピーターズ氏は、「我々は昨年に東芝とパートナーシップを組んだ。そして今日、我々はHDRの導入とともに、その映像体験を次の段階に進めることを改めて発表する」とコメント。「世界中のユーザーにHDRコンテンツの最大をお届けすることを約束する。そのために今年だけで60億ドルをコンテンツ制作に費やす予定だ」と続け、レグザを始めとしたHDRテレビ等に向けてコンテンツ供給を拡充させていくと説明する。
また、Netflixは単なるコンテンツプロバイダーでなく、オリジナル作品も制作するコンテンツクリエイターでもあり、「セットや衣装の細部にまで、4Kの映像美に見合うものを用意し、4K HDRの魅力を最大限に引き出せる」とアピール。世界的に著名な映画監督や俳優によるオリジナル作品が制作されており、「世界最高峰のクリエーターたちとともに、映像が美しいだけでなく、感動を呼ぶ作品を作っていく」とした。
そして、「世界中のクリエーターたちと手を組み、今年中に何百時間にもおよぶHDRコンテンツをお届けする予定だ」とコメントし、その一環として又吉直樹原作の「火花」を日本制作作品として初めてのHDRコンテンツとして世界に配信することも発表(関連ニュース)。「これからも圧倒的に優れた画質と最新映像フォーマットにこだわり、世界を牽引する存在であり続ける」と述べた。
■レグザブランド10周年。「これからもレグザの歩みは止まらない」
村沢氏は、東芝の映像事業は2016年上期中に設立する新会社で行っていく予定であることを改めて紹介。特に国内B2C映像ビジネス、およびB2Bビジネスに注力していくとする。
また、東芝ライフスタイル(株)取締役 ビジュアルソリューション事業本部 VS第一事業部 事業部長の池田俊宏氏は「(東芝のテレビ事業について)いろいろ報道された昨年末は正直言って苦戦した。しかし、現在は盛り返して、4K市場のなかで他社に負けないポジションを保てている」とコメント。「我々のテレビ事業への想い、今後10年を見据えた活動を伝えたいということで今回の発表会を開催した」と続けた。
そして、村沢氏は“レグザ”というブランドネームが誕生して今年で10周年を迎えることに言及。「この10年、圧倒的な高画質、視聴スタイルの革新といったテレビの本質を追求し、“本物のテレビ”を作り続けることに邁進してきた」と述べる。
また一方で、「すべてはお客様のために」というキーワードにも触れ、「技術のひとりよがりにならない、お客様の感動体験のお手伝いをさせてもらうことをコンセプトに事業を進めていく」とも語った。
加えて、「本物だけが、心を動かす」「REGZA EXPERIENCE」というキーワードも紹介。高画質を実現させるための半導体技術とソフトウェア技術、コンテンツを自由に楽しむためのスマート&クラウド技術を追求することで、レグザならではの体験を提供するとし、そうした先端技術の結集したものがレグザエンジンHDRプロであり、同エンジンは「来るべき8K時代も見据えて開発したものだ」と述べた。
また、2010年に発売した世界初の裸眼3Dテレビ「GL1」(関連ニュース)にも言及。「残念ながら事業的にはうまくいかなかったが、実は実質的に世界で一番最初に4Kパネルを使ったテレビでもあった(※製品自体は非4K)。このモデルを開発したことで、他社に先駆けて4Kテレビに着手できた」と、4K対応テレビのトップランナーとして活動してきたことを改めてアピールした。
そして最後に今回のZ700XとM500Xの投入によって「幅広いお客様のご要望にお応えできる、4Kフルラインナップが完成した」とコメント。「『すべてはお客様の感動体験のために』を胸に進んでいく。これからもレグザの歩みは止まらない」と宣言した。
■「レグザはIPTVチューナー内蔵テレビのさきがけ」
発表会には、ひかりTVを運営するNTTぷららの板東浩二社長と、Netflixのグレッグ・ピーターズ社長もゲストとして参加。チューナー内蔵モデルのレグザを展開する東芝とのパートナーシップの意義を語った。
NTTぷららの板東氏は、まだ前身の4thメディアだった時代にチューナー内蔵テレビの開発を各メーカーに打診した当時のことを振り返り、「一緒にやろう、と真っ先に言ってくれたのが東芝のレグザだった」とコメント。「今ではIPTVサービスのチューナーがテレビに内蔵されるのは当たり前となったが、それはまさにレグザがきっかけとなってくれたのだと思う」と語った。
そして、2014年に「ひかりTV」の4K VOD機能、翌2015年には4K IP放送と4K HDR機能にもレグザが対応したことに言及。こうしたパートナーシップを通して「我々の技術陣は『レグザは映像処理技術が非常に高く、同じ映像でも非常に綺麗に見られる』と言っている」とコメント。
「レグザの開発スタッフは課題があっても粘り強く対応してもらえるし、対応のスピードが早い。これからも高い技術力を持つ東芝と一緒に魅力的なサービスを出していきたい」と述べた。
Netflixのグレッグ・ピーターズ氏は、「我々は昨年に東芝とパートナーシップを組んだ。そして今日、我々はHDRの導入とともに、その映像体験を次の段階に進めることを改めて発表する」とコメント。「世界中のユーザーにHDRコンテンツの最大をお届けすることを約束する。そのために今年だけで60億ドルをコンテンツ制作に費やす予定だ」と続け、レグザを始めとしたHDRテレビ等に向けてコンテンツ供給を拡充させていくと説明する。
また、Netflixは単なるコンテンツプロバイダーでなく、オリジナル作品も制作するコンテンツクリエイターでもあり、「セットや衣装の細部にまで、4Kの映像美に見合うものを用意し、4K HDRの魅力を最大限に引き出せる」とアピール。世界的に著名な映画監督や俳優によるオリジナル作品が制作されており、「世界最高峰のクリエーターたちとともに、映像が美しいだけでなく、感動を呼ぶ作品を作っていく」とした。
そして、「世界中のクリエーターたちと手を組み、今年中に何百時間にもおよぶHDRコンテンツをお届けする予定だ」とコメントし、その一環として又吉直樹原作の「火花」を日本制作作品として初めてのHDRコンテンツとして世界に配信することも発表(関連ニュース)。「これからも圧倒的に優れた画質と最新映像フォーマットにこだわり、世界を牽引する存在であり続ける」と述べた。