ハード/ソフト両輪で盛り上げ図る
「今年はUltra HD Blu-ray元年」。パナソニックとソフトメーカーがUHD-BD戦略を説明
他項で紹介している通り、パナソニックは本日、レコーダー「DMR-UBZ1」を除いた単体プレーヤーとしては国内初となるUltra HD Blu-ray プレーヤー「DMP-UB900」(関連ニュース)と「DMP-UB90」(関連ニュース)を発表。UB900は6月24日、UB90は7月22日に発売する。
また、ソフトメーカーもUltra HD Blu-ray対応ソフトを続々と発表。ワーナーは6月22日に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」など7作品を発売する(関連ニュース)。20世紀FOXも「エクソダス」など5作品を6月24日に発売(関連ニュース)し、6月24日には「インデペンデンス・デイ」と「メイズ・ランナー2」も加わる。
さらに7月に入るとソニー・ピクチャーズエンタテインメント作品も登場。7月6日に「アメイジング・スパイダーマン2」など4作品が発売され、8月には『ゴーストバスターズ』シリーズ2作品も投入する。
このような状況を受けて、パナソニックとソフトメーカーが合同でUltra HD Blu-rayの勉強会を開催。パナソニックの小塚雅之氏と、ソフトメーカーを代表して出席したワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントの加藤保幸氏らが説明を行った。
パナソニックの小塚氏は、4K/HDRの現状を説明。「HDRとは何か」「Ultra HD Blu-ray規格の説明」「UHD ALLIANCEの概要と活動内容の紹介」などについてプレゼンした。これらはいずれも当サイトですでに紹介している事項のため、ここではいくつかのパワーポイントを紹介するにとどめる。
Ultra HD Blu-rayは、すでに米国では発売されており、対応ソフトが40タイトル以上発売済み。ハリウッド映画会社では、ディズニー以外が4K/HDR事業を開始しているが、Ultra HD Blu-rayとIP配信サービスの両方で事業を進めていることが注目に値する。なお4K/HDRコンテンツのIP配信はVODが主体で、SVODには今のところ提供されていない。
アメリカでのUltra HD Blu-rayソフトの販売が好調なのは、以前当サイトが小塚氏にインタビューした記事でもお伝えしたとおり。これは各社が同一価格の29.99ドルで販売していることや、Ultra HD Blu-rayと通常のBlu-rayの2枚組で販売されているため、まだUltra HD Blu-rayプレーヤーを所有していないユーザーも、将来の保険として購入しているのだという。
ヨーロッパでも4K/HDR対応テレビは売れているが、まだ対応コンテンツは限定的だという。VODやSVODは現状でNetflixとAmazonのみという状況だ。Ultra HD Blu-rayはハリウッドタイトルが購入でき、販売は好調とのこと。また、パナソニックが欧州で先行して販売したプレーヤー「DMP-UB900」(関連ニュース)の売れ行きも良いという。
日本も各社が4K/HDRに力を入れており、対応テレビが売れているが、4K/HDRのIP配信サービスはNetflixが一部で始めている程度で、まだコンテンツは少ない。それゆえ、小塚氏は「Ultra HD Blu-rayは欧米と同様、事業機会がある」と説く。ワーナー、20世紀FOX、SPEがこの6〜7月から販売を開始することは前述の通りだが、小塚氏は「ユニバーサル、パラマウントも年内には販売を開始すると予想している」と述べた。
小塚氏はこのような状況から、「Ultra HD Blu-rayは準備完了しており、今年は『Ultra HD Blu-ray元年』になる」と力強く宣言。4K/HDRコンテンツの流通経路として、放送は2018年以降となり、IP配信も限定的であることから、Ultra HD Blu-rayの果たす役割が大きくなるとアピールした。
■日本でもUHD-BD/BDの2枚組販売が基本
ソフトメーカーを代表してプレゼンを行ったワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントの加藤保幸氏は、前述の通り、Ultra HD Blu-rayソフトが国内でも今後多数発売されることを紹介。
またワーナーは、UHD Allianceが定める品質基準を満たした製品を認証するプログラム「ULTRA HD PREMIUM」ロゴも積極的に活用し、4K/HDRなど各種基準を満たしたコンテンツへ積極的にロゴを使っていくことで「Ultra HD Blu-ray 最高品質の証」を示していくとした。
また商品仕様についても、アメリカと同じくすべてUltra HD Blu-rayと通常Blu-rayの2枚組を基本とし、商品によってはこれにBlu-ray 3Dソフトも加えた3枚組として提供していく。
■店頭で4K ULTRA HDを訴求する施策も
店頭でのデモコーナーも充実させる。全国20店舗からスタートする「フラグシップストア」展開では、DVDソフト売り場に4K ULTRA HDのデモコーナーを構築。ソフトだけでなくパナソニックの4Kテレビも設置し、4K/HDR映像を体験できるようにする。なおこのフラグシップストア展開は、年内に計30店舗程度まで拡大予定という。
また、紙製什器を使った、より簡易的な店頭展開も行う。紙製什器は全国の家電量販店約200店舗ほどで展開する予定だ。
パナソニックとソフトメーカーの協力のもと、パナソニック製UHD-BDプレーヤーを購入するとソフト2本をプレゼントするキャンペーンも行う。
ハードメーカーとソフトメーカーがタッグを組んで盛り上げを行う4K ULTRA HD、そしてUltra HD Blu-ray。今後の展開にますます注目が集まる。
また、ソフトメーカーもUltra HD Blu-ray対応ソフトを続々と発表。ワーナーは6月22日に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」など7作品を発売する(関連ニュース)。20世紀FOXも「エクソダス」など5作品を6月24日に発売(関連ニュース)し、6月24日には「インデペンデンス・デイ」と「メイズ・ランナー2」も加わる。
さらに7月に入るとソニー・ピクチャーズエンタテインメント作品も登場。7月6日に「アメイジング・スパイダーマン2」など4作品が発売され、8月には『ゴーストバスターズ』シリーズ2作品も投入する。
このような状況を受けて、パナソニックとソフトメーカーが合同でUltra HD Blu-rayの勉強会を開催。パナソニックの小塚雅之氏と、ソフトメーカーを代表して出席したワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントの加藤保幸氏らが説明を行った。
パナソニックの小塚氏は、4K/HDRの現状を説明。「HDRとは何か」「Ultra HD Blu-ray規格の説明」「UHD ALLIANCEの概要と活動内容の紹介」などについてプレゼンした。これらはいずれも当サイトですでに紹介している事項のため、ここではいくつかのパワーポイントを紹介するにとどめる。
Ultra HD Blu-rayは、すでに米国では発売されており、対応ソフトが40タイトル以上発売済み。ハリウッド映画会社では、ディズニー以外が4K/HDR事業を開始しているが、Ultra HD Blu-rayとIP配信サービスの両方で事業を進めていることが注目に値する。なお4K/HDRコンテンツのIP配信はVODが主体で、SVODには今のところ提供されていない。
アメリカでのUltra HD Blu-rayソフトの販売が好調なのは、以前当サイトが小塚氏にインタビューした記事でもお伝えしたとおり。これは各社が同一価格の29.99ドルで販売していることや、Ultra HD Blu-rayと通常のBlu-rayの2枚組で販売されているため、まだUltra HD Blu-rayプレーヤーを所有していないユーザーも、将来の保険として購入しているのだという。
ヨーロッパでも4K/HDR対応テレビは売れているが、まだ対応コンテンツは限定的だという。VODやSVODは現状でNetflixとAmazonのみという状況だ。Ultra HD Blu-rayはハリウッドタイトルが購入でき、販売は好調とのこと。また、パナソニックが欧州で先行して販売したプレーヤー「DMP-UB900」(関連ニュース)の売れ行きも良いという。
日本も各社が4K/HDRに力を入れており、対応テレビが売れているが、4K/HDRのIP配信サービスはNetflixが一部で始めている程度で、まだコンテンツは少ない。それゆえ、小塚氏は「Ultra HD Blu-rayは欧米と同様、事業機会がある」と説く。ワーナー、20世紀FOX、SPEがこの6〜7月から販売を開始することは前述の通りだが、小塚氏は「ユニバーサル、パラマウントも年内には販売を開始すると予想している」と述べた。
小塚氏はこのような状況から、「Ultra HD Blu-rayは準備完了しており、今年は『Ultra HD Blu-ray元年』になる」と力強く宣言。4K/HDRコンテンツの流通経路として、放送は2018年以降となり、IP配信も限定的であることから、Ultra HD Blu-rayの果たす役割が大きくなるとアピールした。
■日本でもUHD-BD/BDの2枚組販売が基本
ソフトメーカーを代表してプレゼンを行ったワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントの加藤保幸氏は、前述の通り、Ultra HD Blu-rayソフトが国内でも今後多数発売されることを紹介。
またワーナーは、UHD Allianceが定める品質基準を満たした製品を認証するプログラム「ULTRA HD PREMIUM」ロゴも積極的に活用し、4K/HDRなど各種基準を満たしたコンテンツへ積極的にロゴを使っていくことで「Ultra HD Blu-ray 最高品質の証」を示していくとした。
また商品仕様についても、アメリカと同じくすべてUltra HD Blu-rayと通常Blu-rayの2枚組を基本とし、商品によってはこれにBlu-ray 3Dソフトも加えた3枚組として提供していく。
■店頭で4K ULTRA HDを訴求する施策も
店頭でのデモコーナーも充実させる。全国20店舗からスタートする「フラグシップストア」展開では、DVDソフト売り場に4K ULTRA HDのデモコーナーを構築。ソフトだけでなくパナソニックの4Kテレビも設置し、4K/HDR映像を体験できるようにする。なおこのフラグシップストア展開は、年内に計30店舗程度まで拡大予定という。
また、紙製什器を使った、より簡易的な店頭展開も行う。紙製什器は全国の家電量販店約200店舗ほどで展開する予定だ。
パナソニックとソフトメーカーの協力のもと、パナソニック製UHD-BDプレーヤーを購入するとソフト2本をプレゼントするキャンペーンも行う。
ハードメーカーとソフトメーカーがタッグを組んで盛り上げを行う4K ULTRA HD、そしてUltra HD Blu-ray。今後の展開にますます注目が集まる。