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<連載:折原一也の“いまシュン!”ビジュアルプロダクト>

いよいよ日本でも本格始動、Ultra HD Blu-rayの4K/HDR映像は何がすごいのか

公開日 2016/05/11 10:20 折原一也
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■いよいよ日本でも本格的に始動するUltra HD Blu-ray

昨年10月にパナソニックから対応BDレコーダー「DMR-UBZ1」が発売されて以来、海外ではソフトが続々と発売され、また新規参入も報じられてきたUltra HD Blu-ray。日本でも、国内初のUHD BDソフト『4K 夜景』発売を皮切りに、ワーナーの『マッドマックス』、20世紀FOXの『X-MEN』、ソニー・ピクチャーズの『アメイジング・スパイダーマン2』など、Ultra HD Blu-ray参入が相次いでいる。

Ultra HD Blu-ray収録の「マッドマックス」と「オデッセイ」海外版、そして国内初のUHD BDソフト「4K 夜景」の画質をチェックした

ブルーレイが登場した約10年前も、映像クオリティが飛躍的に向上する契機となった。今回、4K/HDRの映像を収録したUltra HD Blu-rayの発売により、どれだけ映像のクオリティが向上するのか楽しみにしている人も多いだろう。

そこで今回は、いよいよ間近に迫った国内でのUHD BDメジャー作品発売を前に、北米輸入盤のUHD BDソフトと、国産初のUHD BDソフト『4K 夜景』を使って、UHD BDの画質がどれだけすごいのかご紹介していこう。

なお、取材にはパナソニックのUHD BD対応レコーダー「DMR-UBZ1」と「UltraHD Premium」に準拠した4Kテレビ“VIERA”「TH-58DX950」を組み合わせて使用した。ただしVIERA DX950は最終製品版ではなく開発途中のモデルであったことを最初にお断りしておく。

UBZ1ではUltra HD Blu-rayのHDR映像であることが表示される

■『マッドマックス』は冒頭からHDRらしさを実感

ワーナー初のUHD BDタイトル『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。年初に米国で開催されたCESで、パナソニックがデモに使用していたタイトルだ。なお、今回視聴した北米盤には、メニューや字幕などに日本語が使われている。

特に“HDRらしい映像体験”を感じられるのが、作品冒頭、過去のフラッシュバックに主人公マックスが悩まされるシーン。実はBDで視聴した際にはさほど印象に残らなかった箇所だが、「Ultra HD Blu-ray」では文字通りフラッシュとして強烈な閃光が現れ、思わずハッとする。この体験はHDRにしか為し得ない領域だ。

作品ロゴの表示シーンにも、HDRのみなぎるエネルギーが発揮される。特に暗室による視聴では、漆黒から身に迫るようなエネルギーに圧倒されるようだ。

次ページ画面全体の情報量がケタ違いの『オデッセイ』

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