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SP1000のデモに長蛇の列

<ポタフェス>Astell&Kern「SP1000」が大人気/同軸ドライバー搭載「AZLA」披露/“ハイレゾ級”骨伝導イヤホン

公開日 2017/07/15 17:50 編集部:小澤貴信
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本日15日、明日16日の2日間にわたって東京・秋葉原で開催されている「ポタフェス2017」。本記事では、Astell&Kern、アユート、KEF JAPAN、BoCoのブースの模様をお伝えする。

Astell&Kern

Astell&Kernは、新しいフラグシップとなるポータブルプレーヤー「A&ultima SP1000」(関連ニュース)をメイン展示。すでに発売となったStainless Steelモデル、そして近日発売予定のCopperモデルをそれぞれ試聴することができた。

「A&ultima SP1000」Stainless Steel/Copper

開場と同時に、SP1000を試聴できるコーナーには来場者が押し寄せ、長蛇の列に。試聴待ちの列はその後も途切れることがなく、改めてSP1000へのポータブルオーディオファンの関心の高さを思い知らされた。

SP1000の試聴は、開場と同時に大行列の順番待ちとなった

そのほかAstell&Kernのブースでは、多機能ポータブルプレーヤー「KANN」や、JH Audioとのコラボイヤホンの各モデルを試聴することができた。

「KANN」

JH Audioとのコラボイヤホンも出展


アユート

今回の主役となったのは、先日発表になった新イヤホンブランド「AZLA(アズラ)」のハイブリッド同軸ドライバー搭載イヤホン「AZLA」だ。ブランド名をそのまま製品名に冠したことからもその意欲が伝わるこのイヤホンは、独自のエアフロー技術とDynamic Motionから技術提供を受けて完成させたハイブリッド同軸ドライバー(BA型+11mmダイナミック型)を採用。これらによって、量感と抜けの良さを兼備する低音や自然な音場表現を持ち味とした独自のHi-Fiサウンドを実現している。

「AZLA」

DITAからは、今年5月に発売されたフラグシップ・イヤホン「DITA Dream」が登場。精巧な加工技術によるアコースティックエアチャンバーを備えたチタン製シャーシに、カーボンコーティングを施したマルチコート・マイラー振動板などを投入した新開発ダイナミック型ドライバーを搭載。同ブランドが掲げる「シングルドライバー構成ながら、広帯域にわたり自然で正確なサウンド」を突き詰めたモデルだ。3.5mm/3極端子と、2.5mm/4極バランス端子を交換できる「Awesomeコネクター」採用ケーブルも人気を集めているという。

「DITA Dream」

他にもアユート取り扱いの注目ブランド/製品が一斉展示。CHORDの最新ポータブルヘッドホンアンプ/DAC「Hugo 2」、MASTER&DYNAMICのBluetoothヘッドホン「MW60」など、多数の製品を実際に体験することができた。

CHORD「Hugo 2」

「MW60」


KEF JAPAN

KEFは、ポータブルヘッドホン「M400」やイヤホン「M100」など、同社のポータブルオーディオ関連製品を出展。Bluetoothスピーカー「MUO」も展示されていた。

「M400」

「M100」


BoCo(earsopen)

BoCoは、骨伝導技術を活用したコミュニケーション・デバイスを手がけるブランド。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がクラウドファンディングを通じて支援を行い、骨伝導式イヤホン「earsopen」を実現させた。

“earsopen”「WR-3 CL-1001」

音楽リスニング用には、有線モデル「WR-3 CL-1001」と、Bluetoothモデル「BT-3 CL-1001」を用意するが、今回は有線モデルのみが出展された。本機は本体のクリップで耳の軟骨を挟んで取り付けるのだが、こういった接点が小さい装着は通常の骨伝導技術では難しく、earsopenだからこそ可能なのだという。

本体クリップで耳の軟骨に挟んで装着する

手前に見える円形のデバイスが骨伝導ドライバーとなる。本体の丸いフタの中に収められている

本機の技術的なベースとなるのは、多くの基礎発明特許を持つゴールデンダンス(株)の骨伝導技術とのこと。同社の技術である「ダイナミック振動子」は、その形状を円柱状にすることで、振動方向が一定に確保され磁力の放射を限りなく振動子内に取り込むことができ、駆動の無駄を限りなく減らすことを可能とする。BoCoではこの技術を活用することで、超小型の骨伝導デバイス「earsopen」を実現させたとのこと。

本機では「骨伝導でハイレゾ級の音を伝達すること」を目指しており、基音に対する倍音の割合をコントロールすることで、美しい楽器の響きを模した効果を獲得。結果、骨伝導再生で再生帯域4Hz〜40kHzを実現したという。なお、本機で得たノウハウも踏まえて、次期モデルを現在開発中とのことだ。

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