5月下旬-6月上旬発売
【ヘッドホン祭】SHURE、コンデンサー型イヤホン新モデル「KSE1200」。DAC非搭載で198,000円
シュア・ジャパン(株)は、SHUREブランドのコンデンサー型イヤホン第2弾「KSE1200」を5月下旬〜6月上旬に発売する。本日、「春のヘッドホン祭2018」会場で製品の発表会が行われた。
KSE1200の価格はオープンだが、198,000円前後での販売が予想される。予約は本日4月28日より受け付ける。
KSE1500をベースに開発したモデルで、KSE1500とは異なり、アンプ部はDAC非搭載。音声はアナログ入力のみとし、手持ちのDACやプレーヤーと接続しやすくした。またアンプ部を小型化し、さらにポータビリティーを高めた。
製品の詳細については、イヤホン・ヘッドホンカテゴリーの開発責任者であるショーン・サリバン氏が説明した。
サリバン氏によると、イヤホン部はKSE1500のものとKSE1200のものとで、まったく同じだという。核となる部分は残したまま、DACやデジタル回路、ディスプレイなどを取り除き、音質は全く同じまま、シンプル化した。
アンプ回路は、アナログ入力に最適化して再設計した。入力系統をシンプルに下分、KSE1500のアンプに比べてノイズフロアが下がったという。なお、PCB基板は10層に重ねられているのだという。またバッテリー持続時間も長くなり、リチウムイオン充電池で12時間の連続駆動が可能だ。
なお、KSE1500ユーザーに対して、このKSE1200のアンプ部だけを販売することは、今のところ検討していないという。
サリバン氏は発表会の中で、コンデンサー型の利点について改めて説明。「ボウリングのボールは重くて動かしにくい。ピンポン球の玉は圧倒的に速く動かせる」とたとえながら、KSE1200のダイヤフラムはほぼ無質量であり、これによって圧倒的に素早い反応速度が得られることを強調。それが「究極の原音忠実サウンド、明瞭かつディテールに富んだ表現力につながっている」と説明した。
コンデンサー型イヤホンでは、極限まで狭いスペースに設置された、2つの固定極板のあいだに高電圧を流す。すると固定極板のあいだに静電界が生まれ、極小の振動膜が超微細に振動。それが可聴音波を発生させるという仕組みだ。
サリバン氏はまた、ダイナミック型やBA型のドライバーについてもコメント。「ある箇所に固定された物理的な駆動点が起点となり、振動板を動かす。構造上、振動板の均一性が保てず、コンデンサー型に比べると、必然的に音の歪みが発生しやすくなる」と説明。それに対してコンデンサーでは「フルレンジの全面駆動ドライバーが、細部まで均一に振動する。圧倒的に歪みの少ない音質を実現できる」とアピールした。
■「多くの魅力的な新製品を開発中」
Shure本社のプロダクトマネジメント・シニアカテゴリーディレクターを務めるマット・エングストローム氏は、「イヤホンはマルチドライバー化が進む一方、新たなイノベーションが生まれていない」と指摘。KSE1500が登場してから2年が経ったことを紹介し、「コンデンサー型イヤホンは現在において、世界最高の音質を生み出す技術だ」と力強く述べた。
さらにエングストローム氏は、「まだお話しできませんが、多くの魅力的な新製品の開発を進めています。引き続きご期待ください」と述べ、プレゼンテーションを締めくくった。
KSE1200の価格はオープンだが、198,000円前後での販売が予想される。予約は本日4月28日より受け付ける。
KSE1500をベースに開発したモデルで、KSE1500とは異なり、アンプ部はDAC非搭載。音声はアナログ入力のみとし、手持ちのDACやプレーヤーと接続しやすくした。またアンプ部を小型化し、さらにポータビリティーを高めた。
製品の詳細については、イヤホン・ヘッドホンカテゴリーの開発責任者であるショーン・サリバン氏が説明した。
サリバン氏によると、イヤホン部はKSE1500のものとKSE1200のものとで、まったく同じだという。核となる部分は残したまま、DACやデジタル回路、ディスプレイなどを取り除き、音質は全く同じまま、シンプル化した。
アンプ回路は、アナログ入力に最適化して再設計した。入力系統をシンプルに下分、KSE1500のアンプに比べてノイズフロアが下がったという。なお、PCB基板は10層に重ねられているのだという。またバッテリー持続時間も長くなり、リチウムイオン充電池で12時間の連続駆動が可能だ。
なお、KSE1500ユーザーに対して、このKSE1200のアンプ部だけを販売することは、今のところ検討していないという。
サリバン氏は発表会の中で、コンデンサー型の利点について改めて説明。「ボウリングのボールは重くて動かしにくい。ピンポン球の玉は圧倒的に速く動かせる」とたとえながら、KSE1200のダイヤフラムはほぼ無質量であり、これによって圧倒的に素早い反応速度が得られることを強調。それが「究極の原音忠実サウンド、明瞭かつディテールに富んだ表現力につながっている」と説明した。
コンデンサー型イヤホンでは、極限まで狭いスペースに設置された、2つの固定極板のあいだに高電圧を流す。すると固定極板のあいだに静電界が生まれ、極小の振動膜が超微細に振動。それが可聴音波を発生させるという仕組みだ。
サリバン氏はまた、ダイナミック型やBA型のドライバーについてもコメント。「ある箇所に固定された物理的な駆動点が起点となり、振動板を動かす。構造上、振動板の均一性が保てず、コンデンサー型に比べると、必然的に音の歪みが発生しやすくなる」と説明。それに対してコンデンサーでは「フルレンジの全面駆動ドライバーが、細部まで均一に振動する。圧倒的に歪みの少ない音質を実現できる」とアピールした。
■「多くの魅力的な新製品を開発中」
Shure本社のプロダクトマネジメント・シニアカテゴリーディレクターを務めるマット・エングストローム氏は、「イヤホンはマルチドライバー化が進む一方、新たなイノベーションが生まれていない」と指摘。KSE1500が登場してから2年が経ったことを紹介し、「コンデンサー型イヤホンは現在において、世界最高の音質を生み出す技術だ」と力強く述べた。
さらにエングストローム氏は、「まだお話しできませんが、多くの魅力的な新製品の開発を進めています。引き続きご期待ください」と述べ、プレゼンテーションを締めくくった。