xR関連その他分野レポート編
超広視野角VRゴーグル・天井からスマホをワイヤレス充電…ドコモ「Open House」で多彩な展示
NTTドコモは、5GやAI、IoT、VRやMRなど同社の様々な取り組みを体験できるイベント「DOCOMO Open House 2020」を1月23日・24日に開催。これに先立ってメディア向けの内覧会を開催した。“超広視野角”VRゴーグル、数メートル離れても充電できる新しいワイヤレス充電やわずか6分でフル充電できる超急速充電技術など、別項でレポートしている5G関連以外にも多数の注目展示が披露されている。
■超広視野角VRゴーグルなどxR関連に多彩な展示/アマデウス紅莉栖が現実に!?
8K VR映像も楽しめる「新体感ライブCONNECT」を発表したように、今回のイベントにはVR/AR/MRといったxR技術に関する展示も多い。例えば、昨年10月に開催された東海テレビによるイベント「ふるさとイッチー祭2019」での音楽ライブを8Kカメラで撮影、3D VRでライブ配信したシステムを今回のイベント会場でも体験できるようになっている。
VRに関するハードウェアでは、特殊なレンズを配置することで“超広視野角”を実現するというVRゴーグルも展示。中心部分はくっきり、周辺部分はぼんやり見るという人間の視野特性を活用し、通常の凸レンズの周りに、より高倍率の特殊なレンズを配置することで超広視野角を実現するとのこと。「将来的にはライセンス提供などの形での実用化を想定している。ダンボール製のVRゴーグルなどでも活用できるので比較的安価に超広視野角を実現」(説明員)という。
MRでは、5G関連レポート記事で触れたウルトラマンをテーマにしたものに加えて、最新の3Dスキャン装置を用いてその場で作成した来場者の3Dアバターが踊る様子をMRゴーグル「Magic Leap」を通して見ることができる「ダンシング★アバター MR」なども披露。振動によってMRコンテンツ内のオブジェクトに触ったかのような感覚を味わえるハプティックスーツ「Synesthesia Wear」(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科とEMBODIED MEDIAおよび帝人による共同研究)など、ドコモ以外の企業・団体からも多数のデモが展開されている。
また、ドコモのAIエージェントAPIを活用することで、多彩な会話を行える「VR握手会」のデモなど、AIを絡めたVR展示も。AIについては「シュタインズ・ゲート ゼロ」に登場するAI「アマデウス紅莉栖」との雑談を体験できるデモなども披露されている。
■スマホのワイヤレス充電や急速充電がさらに便利に
ドコモといえばやはり携帯電話・スマートフォン分野の企業。そんなスマホやモバイル端末でユーザーを悩ませる問題のひとつに“充電”がある。現在はQi規格を利用して端末を充電台に“置くだけ”のワイヤレス充電が存在するが、今回のイベントではさらに進化したワイヤレス充電が披露されている。数メートル離れたところから給電できるワイヤレス充電だ。
同技術では超高帯域の赤外線を使用。例えばシーリングライトに給電モジュールを埋め込めば、その下のテーブルのどこにおいても充電されるなどといった利用が可能だ。「将来的には現在のQi対応スマホのように端末内にチップを内蔵できるのがベストだが、前段階としてスマホケースなどのような形も検討している」(説明員)とのこと。人が通るなどで信号が遮蔽されてしまうと充電も途切れるためAV機器など常時給電が必要なものの電源ケーブル代わりにはならないが、早期の実用化を期待したい技術だ。
また、急速充電技術の進化も展示。現在は10分の充電で端末を2〜3時間程度使用可能にするレベルが一般的だが、6分で端末をフル充電できるようにするという。
■おサイフケータイもさらに進化。ポケットやカバンに入れたままでも決済可能に?
おサイフケータイ機能もさらに進化した未来像を提示。今後の普及が見込まれる新たな近距離無線規格「UWB」(Ultra Wide Band)とBluetoothを連携させることで、ポケットやカバンの中にスマホを入れたままでもおサイフケータイを利用できるようにするという。
また、UWB規格は位置測位精度が高いことが特徴のひとつであることから、スマホを持って車に近づけばロック解除、離れれば施錠といったことに利用できるというデモも披露。アプリを利用してドライブスルーでおサイフケータイ機能からの支払いを行うなどといったユースケースも紹介している。
■網膜走査型レーザアイウェアにさらなる進化の可能性
本イベントには、上記のようにドコモ以外の企業・団体も出展。QDレーザー社も、網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA Display II」を展示しており、実機を体験することができる。傍らには現在のものよりもかなり小型な光源モジュールも参考展示されており、これを組み込めれば将来的にメガネ一体型端末も実現可能だとしている。
また、ドコモがH2Lと共同で先日発表した、自分の顔に他者の口の動きと顔の表情をリアルタイムに再現する技術「Face Sharing」もデモ。説明員は「外国語を発音する際の口の動きを伝えることなどに活用できる」と説明したことに加え、「将来的には口の動きだけでなく、カラダ全身に発展させたい」とコメント。「例えばプロスポーツ選手の動きをトレースして練習するなどといったことにも使えるのではないかと考えている」とのことだった。
そのほか、前述の8K VRのほかにも8Kに関連した展示をいくつか展開。8K撮影した動画から、画像認識技術によって自動的に任意の箇所・シーンを切り出せるシステムをアストロデザインとの共同でデモするなどしている。
■超広視野角VRゴーグルなどxR関連に多彩な展示/アマデウス紅莉栖が現実に!?
8K VR映像も楽しめる「新体感ライブCONNECT」を発表したように、今回のイベントにはVR/AR/MRといったxR技術に関する展示も多い。例えば、昨年10月に開催された東海テレビによるイベント「ふるさとイッチー祭2019」での音楽ライブを8Kカメラで撮影、3D VRでライブ配信したシステムを今回のイベント会場でも体験できるようになっている。
VRに関するハードウェアでは、特殊なレンズを配置することで“超広視野角”を実現するというVRゴーグルも展示。中心部分はくっきり、周辺部分はぼんやり見るという人間の視野特性を活用し、通常の凸レンズの周りに、より高倍率の特殊なレンズを配置することで超広視野角を実現するとのこと。「将来的にはライセンス提供などの形での実用化を想定している。ダンボール製のVRゴーグルなどでも活用できるので比較的安価に超広視野角を実現」(説明員)という。
MRでは、5G関連レポート記事で触れたウルトラマンをテーマにしたものに加えて、最新の3Dスキャン装置を用いてその場で作成した来場者の3Dアバターが踊る様子をMRゴーグル「Magic Leap」を通して見ることができる「ダンシング★アバター MR」なども披露。振動によってMRコンテンツ内のオブジェクトに触ったかのような感覚を味わえるハプティックスーツ「Synesthesia Wear」(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科とEMBODIED MEDIAおよび帝人による共同研究)など、ドコモ以外の企業・団体からも多数のデモが展開されている。
また、ドコモのAIエージェントAPIを活用することで、多彩な会話を行える「VR握手会」のデモなど、AIを絡めたVR展示も。AIについては「シュタインズ・ゲート ゼロ」に登場するAI「アマデウス紅莉栖」との雑談を体験できるデモなども披露されている。
■スマホのワイヤレス充電や急速充電がさらに便利に
ドコモといえばやはり携帯電話・スマートフォン分野の企業。そんなスマホやモバイル端末でユーザーを悩ませる問題のひとつに“充電”がある。現在はQi規格を利用して端末を充電台に“置くだけ”のワイヤレス充電が存在するが、今回のイベントではさらに進化したワイヤレス充電が披露されている。数メートル離れたところから給電できるワイヤレス充電だ。
同技術では超高帯域の赤外線を使用。例えばシーリングライトに給電モジュールを埋め込めば、その下のテーブルのどこにおいても充電されるなどといった利用が可能だ。「将来的には現在のQi対応スマホのように端末内にチップを内蔵できるのがベストだが、前段階としてスマホケースなどのような形も検討している」(説明員)とのこと。人が通るなどで信号が遮蔽されてしまうと充電も途切れるためAV機器など常時給電が必要なものの電源ケーブル代わりにはならないが、早期の実用化を期待したい技術だ。
また、急速充電技術の進化も展示。現在は10分の充電で端末を2〜3時間程度使用可能にするレベルが一般的だが、6分で端末をフル充電できるようにするという。
■おサイフケータイもさらに進化。ポケットやカバンに入れたままでも決済可能に?
おサイフケータイ機能もさらに進化した未来像を提示。今後の普及が見込まれる新たな近距離無線規格「UWB」(Ultra Wide Band)とBluetoothを連携させることで、ポケットやカバンの中にスマホを入れたままでもおサイフケータイを利用できるようにするという。
また、UWB規格は位置測位精度が高いことが特徴のひとつであることから、スマホを持って車に近づけばロック解除、離れれば施錠といったことに利用できるというデモも披露。アプリを利用してドライブスルーでおサイフケータイ機能からの支払いを行うなどといったユースケースも紹介している。
■網膜走査型レーザアイウェアにさらなる進化の可能性
本イベントには、上記のようにドコモ以外の企業・団体も出展。QDレーザー社も、網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA Display II」を展示しており、実機を体験することができる。傍らには現在のものよりもかなり小型な光源モジュールも参考展示されており、これを組み込めれば将来的にメガネ一体型端末も実現可能だとしている。
また、ドコモがH2Lと共同で先日発表した、自分の顔に他者の口の動きと顔の表情をリアルタイムに再現する技術「Face Sharing」もデモ。説明員は「外国語を発音する際の口の動きを伝えることなどに活用できる」と説明したことに加え、「将来的には口の動きだけでなく、カラダ全身に発展させたい」とコメント。「例えばプロスポーツ選手の動きをトレースして練習するなどといったことにも使えるのではないかと考えている」とのことだった。
そのほか、前述の8K VRのほかにも8Kに関連した展示をいくつか展開。8K撮影した動画から、画像認識技術によって自動的に任意の箇所・シーンを切り出せるシステムをアストロデザインとの共同でデモするなどしている。