新技術「TRUE MAGESS」など搭載
パナソニック、FF14開発陣と共同開発した4chゲーミングネックスピーカー“SOUND SLAYER”「SC-GN01」
本体側面には、サウンドモード切り替え、ボリューム操作、マイク/サウンドのミュートといった各種操作用のボタンを装備。ゲームを中断することなく設定変更などを行えるように配慮している。
ボイスチャット用にエコーキャンセル機能を装備したマイクを搭載。プレイしているゲームの音と逆位相の信号を生成することで、ゲームの音を拾わずに自分の声だけをチャット相手に伝えて会話できるようにした。
そのほか、人体データ分析結果に基づく快適なつけ心地を追求したデザインを採用。全体のフォルムやサイズの最適化をはじめ、シリコンゴム製のパッドを使用するなど細部までこだわったとしている。
USBケーブルの長さは約3m。アナログ接続用のケーブルも付属しており、Xbox One Series S/XやNintendo Switchのテーブル/携帯モードなど、USB接続に対応していないゲーム機とも接続できる。なお、USBによる給電が必要なため、アナログ接続の際もUSBケーブルを充電器などに接続しておく必要がある。また、本機は有線接続専用でBluetooth等には非対応。USBケーブルも脱着できない。
なお、本機をベースに、ファイナルファンタジーXIVとのコラボレーションモデルも発売予定。専用デザインの本体・パッケージになるとのことで、こちらの詳細は後日発表するという。
■FF14開発陣が語る本機のこだわり
同社では、本機開発の背景には「ゲームサウンドの進化」と「ゲームにヘッドセットを使うことの悩み」があると説明。5.1chや7.1chにまで進化しているゲームサウンドを、限られた住空間で存分に体感できるよう、バーチャルサラウンドではなく4基のスピーカーで再生する方式を採用したという。
また、ゲームを長時間プレイする際には、ヘッドセットだと頭の締め付けや蒸れが生じたり、家族の呼びかけが聞こえないなどが悩みになっていると指摘。ネックスピーカー形状を採用することで、そうした悩みを解決することを狙ったという。
前述のように、本機の開発にあたってはファイナルファンタジーXIVのサウンドチームと協業を行った。これにより、サウンドおよび機能に、プロフェッショナルとゲーマー双方の意向を取り込むことができたという。
ファイナルファンタジーXIVでサウンドディレクターを務めた祖堅正慶氏は、サウンドだけでなく様々な面でゲーマーに必要なものをアドバイスしたと説明。「以前、サウンドバーでコラボレーションした際に、ゲームサウンドには一般的なオーディオ製品とは違う視点が求められることをパナソニックさんにお伝えさせてもらった。今回は、例えばUSBケーブルの長さなど、サウンド以外についてもゲーマーに必要なものを色々と説明した」という。
「ゲーマー目線での文句をいっぱいパナソニックさんにぶつけた」という祖堅氏は、本機がゲーマーの意見に応えた製品に仕上がっているとアピール。ゲームのサウンドモードに最もこだわったとする一方で、エコーキャンセルマイクについても「実際に試してみても、ゲームの音はほぼわからないレベルになっている」と紹介した。
ファイナルファンタジーXIVのサウンドデザイナーを務めた絹谷剛氏も、「ゲーマーとしての情熱をサウンドモードにつぎこんだ」とコメント。
「RPGモードでは、それぞれのシチュエーションをトータルでどれだけダイナミックに臨場感をもって届けられるかを軸に調整した。FPSモードでは、対戦に勝ってランクを上げられるよう、物理的なスピーカーのサラウンドフィールドを邪魔するようなものを極力排除し、360度の音がイーブンに聞こえるようにした」と説明。「実際にテストしてみた際には、FPSで裏取りを狙ってくる敵の足音がリアルに後ろから聞こえてきてゾワゾワした」と仕上がりについて語った。