各部門の担当者が語る、今後の目指す形
ファーウェイ、最先端完全ワイヤレス&スマートウォッチ登場の新製品発表会。徹底した研究開発が鍵
ファーウェイ・ジャパンは本日7月26日、完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds Pro 2」やスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 3 Pro」など今夏登場の新製品を発表。メディア向けイベントを開催し、日本・韓国リージョンプレジデントのヤン・タオ氏、スポーツ&ヘルスケア部門CEOのジャン・ウェイ氏らによるプレゼンテーションが行われた。
本日発表されたのは、完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデル「HUAWEI FreeBuds Pro 2」とエントリーモデル「HUAWEI FreeBuds SE」、同社スマートウォッチ最上位モデル「HUAWEI WATCH GT 3 Pro」、ミドルクラスのタブレット「MatePad」2022年モデルの計4製品。
HUAWEI FreeBuds Pro 2は、“ファーウェイが有する現在のオーディオ技術を集結” させたという最新フラグシップモデル。オーディオとして最も重要な音質と、昨今必須機能となっているノイズキャンセリング機能を徹底追求したアイテムとなっている。
特に、完全ワイヤレスイヤホンとして初採用となる独自のマイクロ平面振動板ドライバーと、強力な4マグネットダイナミックドライバーを組み合わせた、デュアルドライバーユニット音響システムが大きな特徴である。
マイクロ平面振動板ドライバーが高音域を、φ11mmダイナミックドライバーが中音域から低域を担当し、高いデジタル処理技術によってそれぞれの周波数帯域を最適な状態で一体化させることで、14Hzから48kHzまでのワイドレンジ再生を可能にしている。
さらにフランスのオーディオブランド、Devialetとの共同開発によるサウンドチューニングを施し、またハイレゾ級のワイヤレス再生を実現するLDACコーデックにも新たに対応するなど、高音質設計が徹底されている。
またノイズキャンセリング性能も強化され、従来よりマイク数を増やした3マイクシステムにより、高いノイズ低減効果を発揮。ここに骨伝導センサーと独自アルゴリズムを組み合わせることで、クリアな通話性能も実現している。
対を成すかたちで登場したエントリーモデルのHUAWEI FreeBuds SEは、はじめて完全ワイヤレスイヤホンに触れる人にも使いやすいよう、音質や通話品質に加え、外耳道の形状に合わせたセミオープン型デザインによる快適な装着感も魅力だと説明する。
「MatePad」2022年モデルは、同社タブレットのミドルクラスにあたるシリーズの最新機種。高精細な2Kディスプレイに、Harman Kardonチューニングの迫力あるサウンドシステムの搭載、最大4つのアプリ表示が1画面で行えるマルチウインドウ機能などが特徴となっている。
スマートウォッチからは、GTシリーズの最新モデル「HUAWEI WATCH GT 3 Pro」が登場。同社ではユーザーニーズに合わせて様々なシリーズを展開しているが、GTシリーズはデザイン、性能ともにハイエンドを追求した最上位にあたる。
今回チタン素材の46mmモデルに加え、セラミック素材の43mmモデルもラインナップ。特に43mmモデルは、高級感のあるホワイトカラーが目を引く。10日間かけて研磨されたという美しいその質感は、ダイヤモンドパウダーによるポリッシュ仕上げで高い耐久性も兼備する。
また、「健康への意識を高めよう」をコンセプトに、さまざまなモニタリング機能、活動記録、運動サポート機能などを備えている点もポイント。特に前モデルと比較して、心拍数モニタリング機能の向上などブラッシュアップしているという。
さらにウェアラブル製品として重要ポイントだという防水機能も、このたび強化された。深度センサーを追加して、30mまでのダイビングで活用できる「フリーダイビングモード」を新搭載する。30mまで潜ると水圧がかかってくるが、圧力センサーがその変化を取得し、環境変化に合わせて正しく検知・測定ができるのだという。
同社はこれら新製品の発売を記念して、各キャンペーンを実施する。まず、ファーウェイ公式サイトでHUAWEI WATCH GT 3 Proを購入した方を対象に、adidas Runningのプレミアム会員12ヶ月分のギフトコードをプレゼント。キャンペーン期間は12月31日までとなる。
次に、同じく公式サイトにてHUAWEI FreeBuds Pro 2またはSEを購入すると、オーディオブック配信サービス「audiobook.jp」の聴き放題プランを1ヶ月無料で利用できるクーポンがもらえる。本キャンペーンは9月30日が締め切り。また、HUAWEI FreeBuds Pro 2については、正規店での購入者全員に紛失サポートを無料で付帯。購入後1年以内であれば、5,980円で片側イヤホンを購入することができる。
オーディオ技術の開発には、ファーウェイが中国とEU、そして日本に構えるオーディオ研究開発機関の存在が大きい。イベントには東京研究所 音響技術研究室室長の角田直隆氏が登壇し、その取り組みと今回発表されたHUAWEI FreeBuds Pro 2に活用された、最新技術について紹介した。
各研究所では、アルゴリズムに関する研究はEUがメイン、日本ではハードウェア周りの開発を中心としているという。東京研究所では「イノベーションがオーディオ機器をスマートにする」を活動方針に掲げ、心地よいデザイン、音質、ノイズキャンセリング、ワイヤレス伝送の4つを軸に研究開発を行なっている。
HUAWEI FreeBuds Pro 2にはその研究開発成果が多分に盛り込まれている。たとえば、心地よいデザインの実現のためイヤホンの装着性を追求し、大量の耳型3Dデータから分析し、実際の人の耳で快適性の評価、また長時間にわたる安定性試験を経て、ミクロン単位での最適化を図ったのだという。
デュアルドライバーユニットも研究成果の一つ。クリアで歪みの少ない音が特徴のマイクロ平面振動板ドライバーや、重低音もクリアに再現するダイナミックドライバーにより、高音質の実現を追求。さらに各種EQ機能によって、個々人で異なる聞こえ方に対しても常に最適音質を提供することを可能にしたとアピールする。
通話品質においても徹底した評価および試験を実施。聞こえ方の研究からスタートし、聞きたい音域とノイズに感じる音を分け、それらをディープニューラルラーニングで学習させてアルゴリズムに反映させ、風切り音を効果的にカットする仕組みなども組み合わせることで、クリアな通話が可能なのだという。ノイズキャンセリングも、マイクを3つ搭載することで収音範囲も広がり、それを活用することでより効果的なノイズ低減を実現している。
ワイヤレス伝送についても、デュアルアンテナによりカバーエリアを拡大することで、自動的に状況の良い方のエリアにスイッチして、最適かつ最大ビットレートを保ちつつ安定した伝送を実現したと説明する。
続いて、ヘルスケア・ウェアラブル部門について。今回のイベントには、ファーウェイのスポーツ&ヘルスケア部門のグローバル展開を担う、同部門CEOのジャン・ウェイ氏がリモートで登壇して、その取り組みを紹介してくれた。
同氏はウェアラブル製品・サービス展開について、「多様なライフスタイルを形成する上で、ヘルスケア・ウェアラブルアイテムの活躍する場があると考えている」とし、「さまざまなバイタルサインを捉え、心拍や呼吸など各種モニタリングデータを通して、ユーザーの現在から未来までも読み取ることを目指している」と説明する。
そのための技術発展には、ユーザーと共に価値創造を形成していくことはもちろん、パートナー企業との連携を重要視しているとし、「技術をオープンにすることで共に発展を目指したい」と強調。
ハードウェアから搭載OS、ヘルスケア技術、プラットフォームの対応、アプリサービスの提供と一貫した製品開発を行い、さらにパートナーと共に展開拡大を図っていきたいと語る。
創業以来、ファーウェイではイノベーションを重要視した研究開発への投資を続けているとし、それはスマートフォンなど同社の代表的な製品だけでなく、ヘルスケアカテゴリーにおいても同じであり、積極的に開発を進めているという。
たとえば、モニタリング機能「TruSeen」はこの7年間で5世代目まで進化。心拍計測の技術を高め、装着状態や周囲の環境変化、個人個人によっても異なるさまざまな条件下において、常に一貫して正確に計測し、安定したパフォーマンスを発揮するとアピールする。
他にも、装着者の動きであったり、肌の色に合わせてもアルゴリズムを最適化し、あらゆるユーザーが快適に使用できる製品開発を目指している。
また、デジタルヘルスケアに関する研究も行っており、血糖値や肺機能に関するデータ計測を心拍測定と組み合わせることで、より詳細な健康状態を把握できると説明する。
こうした研究においては関係機関と連携して製品開発に活かしているという。今後も多くの共同研究パートナーを募り、技術を広く解放して一緒に開発することで、さらなる技術発展を目指していくのだという。
運動およびフィットネスのサポート機能が充実している点も、同社製品の特徴。さまざまなフィットネスシーンに活用できるよう、多くのリソースを投入するとともに、この点においても、ファーウェイだけでなく、パートナー企業と共に共同開発を推進することで、多くの分野に技術展開をしていきたいと強調した。
なお、こうした技術発展には多くのユーザーデータも必要となる。同社製品を使用することで得られるユーザーデータについては、「世界的なセキュリティーの管理要件に準拠し、徹底したプライバシー管理を行なっている」という。
同社は当初から、プライバシー管理が極めて重要であると考えているとし、データの収集や活用は、必ずユーザーからの許可を得た上で行われるとのこと。さらに許可を得たデータに対しては匿名処理を徹底しているという。得られたデータは研究開発に活用され、より高精度な健康管理のサービス提供を行うことで還元していくと説明する。
そして最後に、「健康状態への影響は、6割が生活習慣と言われている」とし、「多様なライフスタイルに合わせた健やかな生活を実現できるよう、ヘルスケア・ウェアラブルアイテムを通して、多くの方の健康管理に寄与できるよう尽力したい」と語った。
日本・韓国リージョンプレジデントのヤン・タオ氏は、ファーウェイが創業時からイノベーションを最も重要なことだと考え、一貫して最新技術の研究開発に投資し続けてきたこと、それを受けて研究開発投資のグローバルランキングでは2位に位置付け、膨大な数の特許を取得するなど、最先端テック企業として成長を続けていることを強調。
また、そうした活動もあって、2022年ブランドランキングでは過去最高の9位、前年成長比率は28.6%を記録。グローバルブランドとしての価値も年々向上しているのだと説く。
そんな同社が現在、強力に推進しているのが「シームレスAIライフ戦略」。個々人がさまざまな電子機器を有する現代社会において、今最も必要とされていることは「人を中心としたオールシナリオのスマート体験」であるとし、そうした市場およびユーザーニーズに応えるためのさまざまな製品・サービス展開を行なっている。
具体的には今年5月に、同戦略のもとで展開する新製品として、10.3型電子ペーパータブレット「HUAWEI MatePad Paper」や、メガネ型のウェアラブルデバイス「HUAWEI Eyewear」などを日本国内で発表・発売。いずれも市場からの反応は非常に好評を得ているという。
ヤン・タオ氏は今後について、同社の高い技術力はもちろん、パートナー企業との協力関係をさらに強化し、シームレスな連携およびサービス提供を拡大していくと力を込めた。
本日発表されたのは、完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデル「HUAWEI FreeBuds Pro 2」とエントリーモデル「HUAWEI FreeBuds SE」、同社スマートウォッチ最上位モデル「HUAWEI WATCH GT 3 Pro」、ミドルクラスのタブレット「MatePad」2022年モデルの計4製品。
HUAWEI FreeBuds Pro 2は、“ファーウェイが有する現在のオーディオ技術を集結” させたという最新フラグシップモデル。オーディオとして最も重要な音質と、昨今必須機能となっているノイズキャンセリング機能を徹底追求したアイテムとなっている。
特に、完全ワイヤレスイヤホンとして初採用となる独自のマイクロ平面振動板ドライバーと、強力な4マグネットダイナミックドライバーを組み合わせた、デュアルドライバーユニット音響システムが大きな特徴である。
マイクロ平面振動板ドライバーが高音域を、φ11mmダイナミックドライバーが中音域から低域を担当し、高いデジタル処理技術によってそれぞれの周波数帯域を最適な状態で一体化させることで、14Hzから48kHzまでのワイドレンジ再生を可能にしている。
さらにフランスのオーディオブランド、Devialetとの共同開発によるサウンドチューニングを施し、またハイレゾ級のワイヤレス再生を実現するLDACコーデックにも新たに対応するなど、高音質設計が徹底されている。
またノイズキャンセリング性能も強化され、従来よりマイク数を増やした3マイクシステムにより、高いノイズ低減効果を発揮。ここに骨伝導センサーと独自アルゴリズムを組み合わせることで、クリアな通話性能も実現している。
対を成すかたちで登場したエントリーモデルのHUAWEI FreeBuds SEは、はじめて完全ワイヤレスイヤホンに触れる人にも使いやすいよう、音質や通話品質に加え、外耳道の形状に合わせたセミオープン型デザインによる快適な装着感も魅力だと説明する。
「MatePad」2022年モデルは、同社タブレットのミドルクラスにあたるシリーズの最新機種。高精細な2Kディスプレイに、Harman Kardonチューニングの迫力あるサウンドシステムの搭載、最大4つのアプリ表示が1画面で行えるマルチウインドウ機能などが特徴となっている。
スマートウォッチからは、GTシリーズの最新モデル「HUAWEI WATCH GT 3 Pro」が登場。同社ではユーザーニーズに合わせて様々なシリーズを展開しているが、GTシリーズはデザイン、性能ともにハイエンドを追求した最上位にあたる。
今回チタン素材の46mmモデルに加え、セラミック素材の43mmモデルもラインナップ。特に43mmモデルは、高級感のあるホワイトカラーが目を引く。10日間かけて研磨されたという美しいその質感は、ダイヤモンドパウダーによるポリッシュ仕上げで高い耐久性も兼備する。
また、「健康への意識を高めよう」をコンセプトに、さまざまなモニタリング機能、活動記録、運動サポート機能などを備えている点もポイント。特に前モデルと比較して、心拍数モニタリング機能の向上などブラッシュアップしているという。
さらにウェアラブル製品として重要ポイントだという防水機能も、このたび強化された。深度センサーを追加して、30mまでのダイビングで活用できる「フリーダイビングモード」を新搭載する。30mまで潜ると水圧がかかってくるが、圧力センサーがその変化を取得し、環境変化に合わせて正しく検知・測定ができるのだという。
同社はこれら新製品の発売を記念して、各キャンペーンを実施する。まず、ファーウェイ公式サイトでHUAWEI WATCH GT 3 Proを購入した方を対象に、adidas Runningのプレミアム会員12ヶ月分のギフトコードをプレゼント。キャンペーン期間は12月31日までとなる。
次に、同じく公式サイトにてHUAWEI FreeBuds Pro 2またはSEを購入すると、オーディオブック配信サービス「audiobook.jp」の聴き放題プランを1ヶ月無料で利用できるクーポンがもらえる。本キャンペーンは9月30日が締め切り。また、HUAWEI FreeBuds Pro 2については、正規店での購入者全員に紛失サポートを無料で付帯。購入後1年以内であれば、5,980円で片側イヤホンを購入することができる。
徹底した研究開発がファーウェイの強み。オーディオ/ヘルスケア各部門の取り組みを紹介
オーディオ技術の開発には、ファーウェイが中国とEU、そして日本に構えるオーディオ研究開発機関の存在が大きい。イベントには東京研究所 音響技術研究室室長の角田直隆氏が登壇し、その取り組みと今回発表されたHUAWEI FreeBuds Pro 2に活用された、最新技術について紹介した。
各研究所では、アルゴリズムに関する研究はEUがメイン、日本ではハードウェア周りの開発を中心としているという。東京研究所では「イノベーションがオーディオ機器をスマートにする」を活動方針に掲げ、心地よいデザイン、音質、ノイズキャンセリング、ワイヤレス伝送の4つを軸に研究開発を行なっている。
HUAWEI FreeBuds Pro 2にはその研究開発成果が多分に盛り込まれている。たとえば、心地よいデザインの実現のためイヤホンの装着性を追求し、大量の耳型3Dデータから分析し、実際の人の耳で快適性の評価、また長時間にわたる安定性試験を経て、ミクロン単位での最適化を図ったのだという。
デュアルドライバーユニットも研究成果の一つ。クリアで歪みの少ない音が特徴のマイクロ平面振動板ドライバーや、重低音もクリアに再現するダイナミックドライバーにより、高音質の実現を追求。さらに各種EQ機能によって、個々人で異なる聞こえ方に対しても常に最適音質を提供することを可能にしたとアピールする。
通話品質においても徹底した評価および試験を実施。聞こえ方の研究からスタートし、聞きたい音域とノイズに感じる音を分け、それらをディープニューラルラーニングで学習させてアルゴリズムに反映させ、風切り音を効果的にカットする仕組みなども組み合わせることで、クリアな通話が可能なのだという。ノイズキャンセリングも、マイクを3つ搭載することで収音範囲も広がり、それを活用することでより効果的なノイズ低減を実現している。
ワイヤレス伝送についても、デュアルアンテナによりカバーエリアを拡大することで、自動的に状況の良い方のエリアにスイッチして、最適かつ最大ビットレートを保ちつつ安定した伝送を実現したと説明する。
続いて、ヘルスケア・ウェアラブル部門について。今回のイベントには、ファーウェイのスポーツ&ヘルスケア部門のグローバル展開を担う、同部門CEOのジャン・ウェイ氏がリモートで登壇して、その取り組みを紹介してくれた。
同氏はウェアラブル製品・サービス展開について、「多様なライフスタイルを形成する上で、ヘルスケア・ウェアラブルアイテムの活躍する場があると考えている」とし、「さまざまなバイタルサインを捉え、心拍や呼吸など各種モニタリングデータを通して、ユーザーの現在から未来までも読み取ることを目指している」と説明する。
そのための技術発展には、ユーザーと共に価値創造を形成していくことはもちろん、パートナー企業との連携を重要視しているとし、「技術をオープンにすることで共に発展を目指したい」と強調。
ハードウェアから搭載OS、ヘルスケア技術、プラットフォームの対応、アプリサービスの提供と一貫した製品開発を行い、さらにパートナーと共に展開拡大を図っていきたいと語る。
創業以来、ファーウェイではイノベーションを重要視した研究開発への投資を続けているとし、それはスマートフォンなど同社の代表的な製品だけでなく、ヘルスケアカテゴリーにおいても同じであり、積極的に開発を進めているという。
たとえば、モニタリング機能「TruSeen」はこの7年間で5世代目まで進化。心拍計測の技術を高め、装着状態や周囲の環境変化、個人個人によっても異なるさまざまな条件下において、常に一貫して正確に計測し、安定したパフォーマンスを発揮するとアピールする。
他にも、装着者の動きであったり、肌の色に合わせてもアルゴリズムを最適化し、あらゆるユーザーが快適に使用できる製品開発を目指している。
また、デジタルヘルスケアに関する研究も行っており、血糖値や肺機能に関するデータ計測を心拍測定と組み合わせることで、より詳細な健康状態を把握できると説明する。
こうした研究においては関係機関と連携して製品開発に活かしているという。今後も多くの共同研究パートナーを募り、技術を広く解放して一緒に開発することで、さらなる技術発展を目指していくのだという。
運動およびフィットネスのサポート機能が充実している点も、同社製品の特徴。さまざまなフィットネスシーンに活用できるよう、多くのリソースを投入するとともに、この点においても、ファーウェイだけでなく、パートナー企業と共に共同開発を推進することで、多くの分野に技術展開をしていきたいと強調した。
なお、こうした技術発展には多くのユーザーデータも必要となる。同社製品を使用することで得られるユーザーデータについては、「世界的なセキュリティーの管理要件に準拠し、徹底したプライバシー管理を行なっている」という。
同社は当初から、プライバシー管理が極めて重要であると考えているとし、データの収集や活用は、必ずユーザーからの許可を得た上で行われるとのこと。さらに許可を得たデータに対しては匿名処理を徹底しているという。得られたデータは研究開発に活用され、より高精度な健康管理のサービス提供を行うことで還元していくと説明する。
そして最後に、「健康状態への影響は、6割が生活習慣と言われている」とし、「多様なライフスタイルに合わせた健やかな生活を実現できるよう、ヘルスケア・ウェアラブルアイテムを通して、多くの方の健康管理に寄与できるよう尽力したい」と語った。
パートナー企業と共同で推進する「シームレスAI戦略」を今後も追求
日本・韓国リージョンプレジデントのヤン・タオ氏は、ファーウェイが創業時からイノベーションを最も重要なことだと考え、一貫して最新技術の研究開発に投資し続けてきたこと、それを受けて研究開発投資のグローバルランキングでは2位に位置付け、膨大な数の特許を取得するなど、最先端テック企業として成長を続けていることを強調。
また、そうした活動もあって、2022年ブランドランキングでは過去最高の9位、前年成長比率は28.6%を記録。グローバルブランドとしての価値も年々向上しているのだと説く。
そんな同社が現在、強力に推進しているのが「シームレスAIライフ戦略」。個々人がさまざまな電子機器を有する現代社会において、今最も必要とされていることは「人を中心としたオールシナリオのスマート体験」であるとし、そうした市場およびユーザーニーズに応えるためのさまざまな製品・サービス展開を行なっている。
具体的には今年5月に、同戦略のもとで展開する新製品として、10.3型電子ペーパータブレット「HUAWEI MatePad Paper」や、メガネ型のウェアラブルデバイス「HUAWEI Eyewear」などを日本国内で発表・発売。いずれも市場からの反応は非常に好評を得ているという。
ヤン・タオ氏は今後について、同社の高い技術力はもちろん、パートナー企業との協力関係をさらに強化し、シームレスな連携およびサービス提供を拡大していくと力を込めた。