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独自の信号処理アーキテクチャーを第2世代に進化

HiBy、独自のR2R回路と純チタン筐体採用のDAP「RS8」。約55万円

公開日 2022/11/04 13:15 編集部:成藤 正宣
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飯田ピアノは、同社取り扱いブランドHiByから、独自のデジタル信号処理「Darwin IIアーキテクチャー」を搭載したDAP「RS8」を、2022年12月9日より発売する。価格はオープンだが、市場では税込55万円前後での実売が想定される。予約受付は11月11日より開始する。

「RS8」

従来のR2R方式の回路設計をベースに独自開発した「Darwin(ダーウィン)アーキテクチャー」の最新世代「Darwin II アーキテクチャー」を搭載。中核となるR2R抵抗ラダーには、前世代の2倍にあたる12個の高速スイッチと184個の高精度抵抗を用いることで、低信号時のダイナミックレンジと忠実度を向上。さらにDCオフセット補正回路を追加し、インパルス応答性を改善したという。再生フォーマットは、PCM 1536kHz、DSD1024(45.2MHz)にまで対応した。

独自のデジタル信号処理アーキテクチャーの最新世代「Darwin II アーキテクチャー」を搭載

前世代から引き続き、リニアFIRフィルター、非線形高調波制御、オーバーサンプリング/ノンオーバーサンプリング(NOS)切り替え、DSDバイパスなどの機能を搭載。R2R方式ならではのリニアリティ補正と、Darwinアーキテクチャー独自の高調波抑制機構を組み合わせることで、より自然でリラックスしたリスニング環境を実現するとしている。

クロックは、45.158MHz/49.152MHzの2系統の高精度水晶発振器を搭載し、各再生フォーマットの再生精度やジッター低減を追求。金タンタルコンデンサー、ELNA シルミックIIシルクファイバーコンデンサーなど、各部材も厳選したものを採用した。

ヘッドホンアンプは、OPA1652オペアンプとNXPデュアルバイポーラトランジスタによるA級アンプを採用。クロスオーバー歪みの排除と優れた過渡特性を実現し、現代のフラグシップにふさわしい落ち着いた音色を保ちつつ、複雑な音楽にも対応できるとアピールする。

さらに、発熱とバッテリー消費が大きくなる代わりに、電力供給性能を50%以上向上させる「Turboモード」を搭載。フルサイズのヘッドホンからハイインピーダンスのIEMまで容易に駆動できるとしている。出力端子は3.5mmヘッドホン/ラインアウト、および4.4mmヘッドホン/ラインアウトの計4系統を搭載する。

3.5mm/4.4mmそれぞれヘッドホン/ラインアウトを備える

12,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、Turboモード使用時でも3.5mm出力で最大8時間/4.4mm出力で最大6時間の再生が可能。USB PDによる最大20Wでの急速充電にも対応する。電源供給はデジタル/DAC/プリアンプ/パワーアンプ各回路ごとに独立して行うことで、互いの干渉を抑制している。

筐体として削り出しの純チタン製シャーシを採用。6軸CNC加工により17段階の工程と19時間をかけて形成され、フラグシップにふさわしい質感と快適なホールド間を両立。またバッテリーの周囲は放熱性の高い純銅製サブシャーシで覆い、過酷な使用環境でも適正な内部温度を保つことができるとしている。

削り出しの純チタン筐体を採用

プロセッサーはクアルコム「Snapdragon 665」を採用し、RAMは8GB、ROMは256GBを搭載。画面は1,920×1,080解像度の5.5型タッチディスプレイで、コーニング社製Gorilla Glassで保護している。

OSにはAndroid 12を採用するとともに、独自開発の「Direct Transport Architecture(DTA)」を搭載。ヘッドホン/ライン/USBデジタルなどあらゆる出力方法でサンプルレート変換を回避し、ビットパーフェクト再生を実現する。また、他のスマートフォンやタブレットからRS8のすべての機能をリモート操作できる「HiByCast」、MQA 16x展開もサポートする。

サンプルレート変換を回避するブランド独自の「DTA」も引き続き採用

Wi-Fiは2.4GHz/5GHzデュアルバンドに対応し、DLNA/AirPlay再生やWi-Fi経由での音楽ファイル転送が可能。Blutoothはバージョン5.0に対応し、LDAC/aptX HD/aptX/AAC/SBC、および独自のUATコーデックによる送受信をサポートする。

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