Fender Audio、ポータブルDAC「AE2i」。“Fenderサウンド”が楽しめるスティック型

Fender Audioは、コンパクトサイズのポータブルDAC「AE2i」を4月21日より発売する。価格はオープンだが、税込16,500円前後での実売が想定される。

「クリアでパワフル」な音質を誰よりも熟知しているというFenderのサウンドが手軽に体感できるiPhone向けポータブルDAC。先日開催されたポタフェス2023春でも参考出展されていたが、その詳細が明らかとなったかたちだ。

DACにはiPhone用に特別設計されたCirrus Logic製チップ「CS42L83」を採用。FLACやMQAなど一般的なロスレス形式との互換性があり、最大でPCM 192kHz/24bitの再生が可能だが、Lightning端子からのデジタル出力の仕様上、PCM 48kHz/24bitの出力が最大値となる。

アンプ回路にはADIのパワーアンプチップを搭載し、32Ω負荷時で195mWの出力を実現。最大インピーダンスは最大300Ωと、高インピーダンスなイヤホン／ヘッドホンも再生できるという。再生周波数帯域は20Hz-20kHzでチャンネルセパレーションは-79.4dB、S/Nは104dB、THD+Nは0.065%。

また、Appleが特許取得済みのDSPチップ「A2M」を搭載したことで、音の歪みや遅延を最小限に抑制。「今までに体験したことのない、驚くほどクリアで繊細な音質を再生する」ように設計してあり、ゲームや動画鑑賞でもリアルで臨場感のあるサウンドが体験できるとのこと。MFiの認証も取得しているため、MFi認証イヤホン／ヘッドホンのマイク機能も使うことができる。

iOS用の専用アプリ「Audio Enhancer」を使うことで7バンドEQでの音質調整が可能。EQはプリセットや250Hz-16kHzの範囲で調整できるカスタマイズモードに加え、動画再生時に背景の音を弱めることなくセリフをクリアにできる「スピーチ・エンハンスメント」機能も備える。

筐体はアルミニウム合金と編み込みケーブルで構成し、剛性感のある洗練された美しいデザインを実現したとアピールしている。ケーブル長は108mmで、質量は7.0g。