キヤノンのミラーレス一眼“EOS M”、CMに妻夫木聡・新垣結衣を起用 − トークセッションも開催
既報のとおり、キヤノンは本日同社初となるミラーレスカメラ「EOS M」を発表した。本稿では「EOS M」の狙いや、新コミュニケーションパートナーの妻夫木聡さん、新垣結衣さんのトークセッションの模様などをお伝えする。
高画質かつ小型・軽量。メインターゲットは20〜30代のエントリー層
まず登壇したのは、キヤノンマーケティングジャパン(株)代表取締役社長 川崎正己氏。川崎氏によれば、レンズ交換式デジタルカメラ市場は2012年も増加傾向にあり、とりわけミラーレス一眼の市場成長は大きく、今やレンズ交換式デジタルカメラ市場の約4割を占めるという。「この市場拡大は、日常生活のなかで良い写真を身近に楽しみたいというユーザーのみなさんの気持ちが表れていると思う。デジタル一眼の市場ボリュームも増加傾向にあり、写真の世界に新たに入ってきたユーザー、更に高性能モデルにステップアップしたいというユーザーのニーズも読み取れる」(同氏)。
「キヤノンは、どうしたらより美しい写真を自由自在に撮れるのかを追い求めてきた。そして、それと同時に撮る楽しみを体験していただけるような取り組みも積極的に行ってきた。その結果2012年上半期のレンズ交換式デジタルカメラ市場では、No.1となる35.3%のシェアを獲得し、不動の地位を築くことができたと思う。今回誕生した“EOS M”は、これまでキヤノンが展開してきたデジタル一眼レフラインナップのエントリー層に加わるモデル。高画質かつ小型・軽量。多彩なEFレンズ群と組み合わせることもできる」とアピールした。
また、キヤノンマーケティングジャパン(株)取締役専務執行役員 イメージングシステムカンパニープレジデントの佐々木 統氏が、“EOS M”の市場導入計画についてプレゼンを行った。
“EOS M”のメインターゲットは「カメラ・写真に目覚めた20〜30代のエントリー層」。気軽に持ち歩け、日常的に撮影できることをメリットとして訴求する。また、従来のEOSユーザーにもサブカメラとしてアピールする考え。「十分満足してもらえるクオリティだと思う」と自信を見せた。
また、レンズ交換式デジタルカメラ購入者アンケートによると、購入時に重視した点として「ボケ味」を挙げているユーザーは多く、特にミラーレス一眼購入者にその傾向が強いという。
さらに、「良い写真を撮るためには良いカメラ、良いレンズ、知識と技術が必要。“EOS M”でコンパクトデジタルカメラからデジタル一眼レフへの最初のステップを用意できた。知識・技術のステップとしても、新しいステップを用意する」ということで、“EOS M”を使った特別講座「Hello,ミラーレスEOSスクール」を10月から開講することを発表した。これにより、“EOS M”での撮影を楽しんでもらうほか、ユーザーのモチベーションを上げ、さらなる上位モデルへのニーズも喚起する考えだ。
コミュニケーションパートナーに妻夫木聡さんと新垣結衣さんを起用
“EOS M”のコミュニケーションパートナーに妻夫木聡さんと新垣結衣さんを起用。9月上旬から新CMを放映する。なおCMの楽曲は、木村カエラが歌うビートルズ「Hello,Goodbye」。「キヤノンとして過去最大のコミュニケーションプランを展開する」という佐々木氏の言葉どおり、テレビ/新聞/WEB/雑誌等様々なメディアで“EOS M”をアピールし、ブランド力強化を図る考えだ。
発表会には妻夫木聡さんと新垣結衣さんが登場。普段からカメラに親しんでいるというお二人が、CM撮影秘話や、CM中に撮影したお気に入り写真などを披露した。
「CMは、実際にみなさんと旅をしている感覚で撮影できてとても楽しかったです。写真を撮るのは好きなのですが、技術的な知識はなくて。見えてる景色をそのまま写真に写し取るって難しいと思うのですが、“EOS M”はその通りに撮れるし、違う加工をして見ている以上の楽しさを演出してくれたりするのがいいですね。“思い出を切り取る”だけじゃなく、“思い出を楽しむ”ということができるカメラだなと思いました。いろいろなモードもあるので、みなさんの思い出の一瞬一瞬を、写真として残して楽しんで欲しいです」と話す妻夫木さん。
新垣さんも「わたしも肉眼で見るものには勝てないと思っていたんですけど、“EOS M”を使ってみて、肉眼で見るより美しく残せたりするんだなと知りました。それと、すごくコンパクトで軽いので女性にも使いやすいし、バッグにスッと入れて持ち歩きやすいと思います。CMは北海道の大自然のなかのびのびと撮影できました。撮影中いろいろなものを撮ってみて、私は接写が好きなんだなと気付きました(笑)。何気ない、見逃しがちなものにクローズアップして、どんどん発見していきたいな、という気持ちを持ちましたね。“EOS M”で、みなさんの記憶をより美しく残してもらえたら嬉しいです」とコメントした。
Q&A
以下、発表会で執り行われた質疑応答の内容を掲載する。
Q. このタイミングでの発表になった理由は?また、いつ頃から開発していたのか。
A. 満を持して発売した、ではなく、ようやく開発できた、というのが正直なところ。高画質とコンパクトさを両立させることがようやくできた、という感じ。開発期間についてはお答えできない。
Q. 今後のレンズラインナップの展開予定は?また、価格が他社製品と比べて若干高いのではないか。
A. “EOS M”はEOSシリーズのうちの1機種、という認識が強い製品。センサーなどをとってもX6iとそんなに変わらないし、さまざまなレンズを使うこともできる。十分価格に合う内容を持った製品だと考えている。レンズ展開については現在お答えできない。
Q. ミラーレス一眼というカテゴリにおいてキヤノンは後発組。このカテゴリでの巻き返し戦略は?また、海外市場での展開計画は?
A. 国内市場でミラーレス一眼カテゴリは伸びており、早い時期に投入したい意向はあった。“どうせ出すなら良いものを出したい”という考えがあったため最後発になったが、十分追いつけると思っている。一眼レフとミラーレス、両方を伸ばしていきたいというのが今後の狙い。コンデジからミラーレス、ミラーレスから一眼レフ、という風に道筋をつけ、カメラの世界を広げていきたい。
海外展開について。日本・アジア市場においてミラーレス市場は盛り上がっているが、欧米は、国によって若干差はあるがアジアほどではないのが現状。それぞれの市場ニーズに即応するかたちで展開していきたい。ミラーレス一眼のニーズがあるなら投入するし、そうでなければ他の製品を投入していく。
高画質かつ小型・軽量。メインターゲットは20〜30代のエントリー層
まず登壇したのは、キヤノンマーケティングジャパン(株)代表取締役社長 川崎正己氏。川崎氏によれば、レンズ交換式デジタルカメラ市場は2012年も増加傾向にあり、とりわけミラーレス一眼の市場成長は大きく、今やレンズ交換式デジタルカメラ市場の約4割を占めるという。「この市場拡大は、日常生活のなかで良い写真を身近に楽しみたいというユーザーのみなさんの気持ちが表れていると思う。デジタル一眼の市場ボリュームも増加傾向にあり、写真の世界に新たに入ってきたユーザー、更に高性能モデルにステップアップしたいというユーザーのニーズも読み取れる」(同氏)。
「キヤノンは、どうしたらより美しい写真を自由自在に撮れるのかを追い求めてきた。そして、それと同時に撮る楽しみを体験していただけるような取り組みも積極的に行ってきた。その結果2012年上半期のレンズ交換式デジタルカメラ市場では、No.1となる35.3%のシェアを獲得し、不動の地位を築くことができたと思う。今回誕生した“EOS M”は、これまでキヤノンが展開してきたデジタル一眼レフラインナップのエントリー層に加わるモデル。高画質かつ小型・軽量。多彩なEFレンズ群と組み合わせることもできる」とアピールした。
また、キヤノンマーケティングジャパン(株)取締役専務執行役員 イメージングシステムカンパニープレジデントの佐々木 統氏が、“EOS M”の市場導入計画についてプレゼンを行った。
“EOS M”のメインターゲットは「カメラ・写真に目覚めた20〜30代のエントリー層」。気軽に持ち歩け、日常的に撮影できることをメリットとして訴求する。また、従来のEOSユーザーにもサブカメラとしてアピールする考え。「十分満足してもらえるクオリティだと思う」と自信を見せた。
また、レンズ交換式デジタルカメラ購入者アンケートによると、購入時に重視した点として「ボケ味」を挙げているユーザーは多く、特にミラーレス一眼購入者にその傾向が強いという。
さらに、「良い写真を撮るためには良いカメラ、良いレンズ、知識と技術が必要。“EOS M”でコンパクトデジタルカメラからデジタル一眼レフへの最初のステップを用意できた。知識・技術のステップとしても、新しいステップを用意する」ということで、“EOS M”を使った特別講座「Hello,ミラーレスEOSスクール」を10月から開講することを発表した。これにより、“EOS M”での撮影を楽しんでもらうほか、ユーザーのモチベーションを上げ、さらなる上位モデルへのニーズも喚起する考えだ。
コミュニケーションパートナーに妻夫木聡さんと新垣結衣さんを起用
“EOS M”のコミュニケーションパートナーに妻夫木聡さんと新垣結衣さんを起用。9月上旬から新CMを放映する。なおCMの楽曲は、木村カエラが歌うビートルズ「Hello,Goodbye」。「キヤノンとして過去最大のコミュニケーションプランを展開する」という佐々木氏の言葉どおり、テレビ/新聞/WEB/雑誌等様々なメディアで“EOS M”をアピールし、ブランド力強化を図る考えだ。
発表会には妻夫木聡さんと新垣結衣さんが登場。普段からカメラに親しんでいるというお二人が、CM撮影秘話や、CM中に撮影したお気に入り写真などを披露した。
「CMは、実際にみなさんと旅をしている感覚で撮影できてとても楽しかったです。写真を撮るのは好きなのですが、技術的な知識はなくて。見えてる景色をそのまま写真に写し取るって難しいと思うのですが、“EOS M”はその通りに撮れるし、違う加工をして見ている以上の楽しさを演出してくれたりするのがいいですね。“思い出を切り取る”だけじゃなく、“思い出を楽しむ”ということができるカメラだなと思いました。いろいろなモードもあるので、みなさんの思い出の一瞬一瞬を、写真として残して楽しんで欲しいです」と話す妻夫木さん。
新垣さんも「わたしも肉眼で見るものには勝てないと思っていたんですけど、“EOS M”を使ってみて、肉眼で見るより美しく残せたりするんだなと知りました。それと、すごくコンパクトで軽いので女性にも使いやすいし、バッグにスッと入れて持ち歩きやすいと思います。CMは北海道の大自然のなかのびのびと撮影できました。撮影中いろいろなものを撮ってみて、私は接写が好きなんだなと気付きました(笑)。何気ない、見逃しがちなものにクローズアップして、どんどん発見していきたいな、という気持ちを持ちましたね。“EOS M”で、みなさんの記憶をより美しく残してもらえたら嬉しいです」とコメントした。
Q&A
以下、発表会で執り行われた質疑応答の内容を掲載する。
Q. このタイミングでの発表になった理由は?また、いつ頃から開発していたのか。
A. 満を持して発売した、ではなく、ようやく開発できた、というのが正直なところ。高画質とコンパクトさを両立させることがようやくできた、という感じ。開発期間についてはお答えできない。
Q. 今後のレンズラインナップの展開予定は?また、価格が他社製品と比べて若干高いのではないか。
A. “EOS M”はEOSシリーズのうちの1機種、という認識が強い製品。センサーなどをとってもX6iとそんなに変わらないし、さまざまなレンズを使うこともできる。十分価格に合う内容を持った製品だと考えている。レンズ展開については現在お答えできない。
Q. ミラーレス一眼というカテゴリにおいてキヤノンは後発組。このカテゴリでの巻き返し戦略は?また、海外市場での展開計画は?
A. 国内市場でミラーレス一眼カテゴリは伸びており、早い時期に投入したい意向はあった。“どうせ出すなら良いものを出したい”という考えがあったため最後発になったが、十分追いつけると思っている。一眼レフとミラーレス、両方を伸ばしていきたいというのが今後の狙い。コンデジからミラーレス、ミラーレスから一眼レフ、という風に道筋をつけ、カメラの世界を広げていきたい。
海外展開について。日本・アジア市場においてミラーレス市場は盛り上がっているが、欧米は、国によって若干差はあるがアジアほどではないのが現状。それぞれの市場ニーズに即応するかたちで展開していきたい。ミラーレス一眼のニーズがあるなら投入するし、そうでなければ他の製品を投入していく。