新フラグシップ「P7700」など/発表会レポートも
ニコン、Android搭載機「S800c」などコンデジ「COOLPIX」4機種を発売【更新】
■「スマホと共存できる新しい世代のカメラ」
本日同社は製品発表会を開催。各モデルの説明を担当した(株)ニコン 映像カンパニー マーケティング本部第一マーケティング部ゼネラルマネジャーの笹垣信明氏はAndroid搭載の「S800c」について、「決して『電話のできないスマートフォン』ではない」とコメント。「スマホでは撮れない写真が取れ、スマホのような使い勝手で共有できる」と、高画質な写真を撮影可能でありながら、撮影後の写真共有がスムーズに行えるというメリットを強調する。
米国では、コンデジユーザーの半数が撮影した写真の楽しみ方として「SNSへの活用」を一番に挙げていると紹介。「スマホの撮影頻度が高い人ほどデジカメでも撮影しているという調査結果もある」と言葉を続け、「S800cはそういう人々に活用していただきたいモデルだ」とした。
そしてレンズシフト式手ブレ補正や光学10倍ズームなど、スマートフォンのカメラよりも優れた諸々の機能に触れながら「スマートフォンでは撮れない高画質写真を撮れるようにしている」とコメント。「多彩な機能を持った本機は、スマホを置き換えるのでなくスマホと共存できる新しい世代のカメラとして市場に受け入れられるものと確信している」と完成度に自信を見せた。
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q.S800cについて「電話のできないスマホではない」とのことだが、設計にあたってこだわったスペック面、一番こだわった部分について教えてほしい。
A.スマートフォンでは撮れない良い写真が撮れるというところだ。スマホとはまったく違った写真が撮れるという部分にカメラとして最もこだわった。基本的にはデジタルカメラであり、スマホの代わりではない。まずデジタルカメラでいい写真を撮ってもらうというのが第一義で、さらにSNSへスムーズに移行してもらおうという狙いだ。
Q.AndroidをOSに採用した理由を教えて欲しい。画像共有サービス「マイピクチャータウン」との連携強化などを考えたのか。
A.今後もそうしたサービスへも注力していきたいと思っている。
Q.撮った後の楽しみ方への取り組みは今後も積極的にやっていくということか。
A.今回はスマートフォン/タブレットへ簡単につなげるアプリも提供した。また、デジタル一眼の「D3200」にはワイヤレスWi-Fiアダプターも用意している。画像の活用という面でもユーザーの皆さんへのベネフィットを広げていきたい。
Q.今後、通信機能付きモデルについてAndroidベースが基本になっていくのか。開発方針をききたい。
A.ケースバイケースになるだろう。ターゲット、お客様の使い勝手に合わせて、Androidを搭載するのがいいのか、もっと言えば直接ネットにつながるのがいいのか、いったんスマホにつながるほうがいいのかなど、カメラの特徴や仕様によって考えていきたい。
Q.「S800c」は、価格としては少し高めになっているかと思う。どうしたところがコスト高になっているのかもっと具体的にききたい。
A.今回はカメラ機能にも非常にこだわった。Android搭載だから高くなったのでなく、ベースとなるカメラ性能もCOOLPIXの中級機以上のものを搭載している。
Q.海外展開の予定を教えて欲しい。
A.Wi-Fiの認証の関係で時期がずれる地域はあるかもしれないが、基本的にはワールドワイドで同時発売を考えている。米国では画像を直接SNSへアップするニーズが非常に高まっているので、こうしたモデルも非常に高いニーズがあると思っている。