存在感を増すCESでのカメラメーカー
【CES】会田肇の新製品レポート<デジカメ編> 349ドルのAndroidミラーレスなど注目機多数
正直言って、「Galaxy Camera」 を持った感じはレンズ一体型とはいえ、コンデジとはもはや言えないサイズで、どちらかといえば大きめのミラーレス機といった印象。モニターはスマホのように大きいから、自ずと筐体が大型化してしまったようだが、それにしても大きい。これだけのサイズなら、逆にカメラとして作りやすいのではないかと思ってしまうほどだ。
インターフェイスは完全にスマホ。ホームボタンがあり、カメラのアイコンにタッチするとカメラが起動する。しかし、動きは思ったよりもスムーズで、軽快に操作できる。これは明らかにクアッドコアCPUによる恩恵だろう。
そして、何よりもこのカメラのよいところは、本体内に通信機能を備えていることだ。撮ったそばからネットを介してアップロードできる。スマホを別に介することもなく、ダイレクトにアップロードできてしまうのは快適という他ない。多彩な画像処理用フィルターも備え、思い通りに撮った画像を加工できるのもこのカメラのメリットだ。
Android化がカメラにも及んだことで、通信との親和性がより高まることは確実。スマホで撮った画像に不満を持っている人は少なくないわけで、その意味でこうした分野が成長する可能性は十分あるとみていいだろう。一方で、サムスンとしてみればカメラとして真っ向勝負をしても日本メーカーには適わない。こうした飛び道具的なもので突破口を何とか開きたいと考えているのかもしれない。
■シャッターボタンがない!? キヤノン「PowerShot“N”」
さて、Androidから離れて一般的なカメラの中でユニークだったのがキヤノンから登場した「PowerShot N」である。アメリカでは3月発売予定で、価格は299ドル。