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技術の限界に挑戦した高画質&高機動レンズ

ソニー、開放F値2通しの大口径標準ズームレンズ「FE 28-70mm F2 GM」

公開日 2024/11/19 23:42 編集部:成藤正宣
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ソニーは、Eマウント用レンズ “Gマスター” から、初の開放F値2通しを実現した大口径標準ズームレンズ「FE 28-70mm F2 GM(SEL2870GM)」を、12月13日(金)に発売する。価格はオープンだが、市場では税込50万円前後での実売が予想される。

「FE 28-70mm F2 GM」

同社が手掛けるミラーレス一眼カメラ “α” 用レンズとして、はじめて開放F値2通しを実現したレンズ。開発においては “同社の技術力の限界に挑戦した” といい、ズームレンズながら単焦点に迫る画質を実現。同時に、レンズ交換できない環境でも高品位な描写を追求できる機動性を兼ね備えたとアピールしている。

「α1 II」に装着したところ

レンズ構成は14群20枚(フィルター含む)。諸収差を抑制する非球面レンズ 3枚、色収差を抑制するED(特殊低分散)レンズ 1枚とスーパーEDレンズ 3枚、高精度により輪郭ぼけを最小限に抑える超高度非球面XAレンズ 3枚を採用した。

加えて、新たに設計した11枚羽根の円形絞りユニットを搭載。開放から2段絞っても円形を保つ構造により、滑らかで美しいぼけを表現できるとしている。

レンズ構成のイメージ図

レンズには独自のナノARコーティング IIを施し、画面内に太陽光などの強い光源がある場合でもフレアやゴーストを大幅に抑制。鏡筒内の反射も徹底的に抑え込むよう配慮している。

AFにはフローティングフォーカス機構を投入し、最大撮影倍率は0.23倍、最短撮影距離はズーム全域で0.38mの高い近接性能を実現。フォーカスレンズ群の駆動には計4基のXDリニアモーターと最適化されたアルゴリズムを用いることで、粘り強く静かなフォーカスが可能だとする。また、動画撮影におけるフォーカスブリージングも低減した。

レンズには、絞りリングとフォーカスリングのほか、推している間フォーカスを保持するフォーカスホールドボタン、ズームリングの重さを調節する操作感切り替えスイッチ、絞りリングのクリック感のオン/オフスイッチ、絞り値を固定するアイリスロック、AF/MFを切り替えるフォーカスモードスイッチを搭載。ボタンやスイッチには防塵防滴に配慮したシーリングを施し、レンズマウントにもゴムリングを備えている。

外形寸法はΦ92.9×139.8mm、質量は918g。フィルター径はΦ86mm。

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