仕事からクリエイティブワークまで幅広く活用
iPad Air史上最強。M1チップ搭載や5G対応を実現した第5世代機を速報
■第4世代機で確立した「フットワークの軽さ」を継承
新しいiPad Airが第4世代のモデルから受け継いだポイントも確認しておこう。
オールスクリーンデザインの10.9インチ液晶Liquid Retinaディスプレイは、サイズ、機能ともに新旧モデルで変わらない。上位モデルである第3世代iPad Pro 11インチとディスプレイのサイズは近いが、iPad Proには120Hz駆動のProMotionテクノロジーがある。ゆえにiPad ProのApple Pencilによる書き味は、ペン先による筆記が吸い付いてくるように快適な筆運びを特徴としている。
意識しながら比べると、iPad Airはほんのわずかにペン先が遅れる感覚がある。もちろんアプリやペンツールの選択、iPadの画面に貼るフィルムによっても書き味は変わる。iPadを本格的にイラスト製作や製図などApple Pencilと組み合わせるクリエイティブワークに活用する予定がある方は、店頭のデモ機に触れて書き味を入念に比較してみることをすすめたい。
生体認証システムは、Touch IDを内蔵するトップボタンによる指紋認証を引き継いだ。筆者はiPadを外出先に持ち出してノートパソコンの代わりに原稿作成等に使うので、Face IDによる顔認証システムを採用するiPad Proは、マスクを着けたまま画面ロックの解除ができないことに少し煩わしさを感じてしまう。iPad miniで原稿を書くこともできなくはないが、画面のサイズはなるべく大きい方が目は疲れない。
となれば指紋認証が使えて、なおかつSmart Connectorに対応するアップル純正のMagic KeyboardやSmart Folio Keyboardにも対応するiPad Airがベストチョイスということになる。
カラーバリエーションは第5世代のiPad Airも5色展開だ。今回はブルーのiPad Airを使っているが、第4世代の少しグレーがかったブルーよりもメリハリのある濃いブルーになった。ホワイトのMagic Keyboardに組み合わせると華やかで様になる。
筆者は最近、仕事の合間によくiPhoneやiPadでゲームを遊ぶ。Apple M1チップを搭載する新しいiPad Airはゲームの操作感がとても心地よかった。グラフィックスがスムーズに表示されるし、iPad miniよりも画面が大きいので、自然とゲームの世界に没入できる。
この頃はバスタイムにiPhoneを持ち込んで、ゲームや電子書籍を読むことも楽しみになってきた。そろそろiPadにも防水対応を期待したいと思っている。
■iPad Airと第9世代のiPadの違い
新しい第5世代のiPad Airはいま最新のApple M1を積んでいるので、これからアップルから提供されるiPadOSのアップデートも長くサポートするのではないだろうか。いま購入すれば長く愛機として活用できそうだ。
エントリーモデルの第9世代iPadに比べると、5G対応や書き味に優れる第2世代のApple Pencil、iPad専用のMagic Keyboardが使えるところなどが、iPad Airの大切なメリットになると筆者は考える。
Apple Storeで販売される本体の価格を同じストレージサイズのモデルで比べると、iPad Airと第9世代のiPadとの間に35,000円 - 36,000円の開きはある。でも、これから本格的にiPadを使い込みたいと考えている方はこの機会に背伸びしてiPad Airを選ぶべきだ。
さらに大容量のストレージや、iPadにも高機能なカメラを求める方はiPad Proを選択する道も視野に入れたい。それぞれにキャラクターが明快に異なるiPadファミリーが出揃った。