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空間オーディオなどAV機能もアップデート

iOS 16とiPadOS 16の要注目ポイント、キーワードは「体験のパーソナライゼーション」

公開日 2022/06/10 12:58 山本敦
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・テキスト認識表示が日本語対応。動画内の文字も拾える

iOSにはデバイスの機械学習機能により、カメラでスキャンした画像、フォトアプリの写真に含まれるテキストを取り出せる「テキスト認識表示」機能がある。これらがiOS 16から動画でも利用できるようになる。ビデオ再生時に、画面右下に表示されるキャプチャーアイコンをアクティブにすると、テキストが認識された時に再生を一時停止し、ハイライトしたテキスト部分から文字データが抜き出せる。

また、iOS 16から日本語の文字認識も可能になり、日本語から英語への自動翻訳も対応する。

日本語認識からの自動翻訳も可能になる「テキスト認識表示」

「画像を調べる」は、写真に映る被写体を長押しし、背景から切り出せる機能だ。こちらもデバイスのNeural Engineによる機械学習処理を活用するもので、最新のiPhoneでは400億回/秒の演算をこなしながら被写体を切り出す。

人物や動植物など、背景との境界線が判別しやすい写真であればきれいに切り出せるという。写真をメッセージアプリなどに貼り付けることなども可能だ。

ペットの写真を切り抜いてメッセージアプリなどに貼り付けられる新機能「画像を調べる」

・CarPlayを自動車ごとにカスタマイズ。来年から本格始動

CarPlayはiOSの機能やインターフェースの利便性を活かし、同規格に対応するカーエンタテインメントシステムをスマート化するプラットフォーム。従来はユーザーインターフェースのフォーマットを共通化してきたが、iOS 16以降からは次世代のCarPlayとして、カーラジオやエアコンなどまで操作できる車内システムの対象を増やす。また走行速度や燃料の残量、車内の気温など計器類のデータにCarPlayがアクセスして、ディスプレイに表示できるようにもなる。

次世代のCarPlayには多くの自動車メーカーが参画を予定している

車内に複数のディスプレイを使ったデジタルコクピットを採用するスマートビークルについても、CarPlayの新しい規格に沿って、すべてのディスプレイに情報を展開しながら表示することが可能になる。その際、ドライバーが必要とする情報を選んで表示したり、好みに合わせたデザインのパーソナライゼーションにも対応する。車両単位でのCarPlayの最適化については自動車メーカーの作り込みが必要になるが、アップルからノウハウ提供も行われる。対応車種は2023年後半に発表を予定している。

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