HOME > ニュース > <CES>ソニー、4KOLED採用ヘッドマウントディスプレイ&コントローラーによるXRコンテンツ制作システムを開発

2024年中の発売を予定、シーメンス社とQualcomm社と協業

<CES>ソニー、4KOLED採用ヘッドマウントディスプレイ&コントローラーによるXRコンテンツ制作システムを開発

公開日 2024/01/09 10:57 編集部:杉山康介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは、アメリカ・ラスベガスで開催される「CES 2024」でのプレスカンファレンスにおいて、XRヘッドマウントディスプレイとコントローラーによる没入型空間コンテンツ制作システムの開発を発表。2024年中の発売を予定しており、発売日や価格、仕様など詳細は追ってアナウンスされる。

ヘッドマウントディスプレイ&コントローラーのXRコンテンツ制作システムを発表

エンターテインメントジャンルや工業デザインを含むさまざまな3D制作ソフトへの対応を予定しており、第1弾として工業デザイン分野のリーディングカンパニーであるシーメンス社と協業。同社のオープンデジタルビジネスプラットフォーム「Siemens Xcelerator」を使用した、没入型デザイン体験とエンジニア間のコラボレーションを実現するための新たなソリューションを導入する。

リング型コントローラーとポインティング型コントローラーで操作

ヘッドマウントディスプレイは両眼8K(片眼4K)の高解像度とDCI-P3を最大96%カバーする広色域を持った1.3型OLEDマイクロディスプレイを搭載。クリエイターはヘッドマウントを装着したままモデリングから質感、色の確認までできるとする。レンダリングの負荷をPCとヘッドマウントで分散するスプリットレンダリングに対応し、データサイズの大きい3Dモデルを高精細かつ安定的に描画できるとしている。

また、Qualcomm社との協業によって、同社の最新XRプロセッサー「Snapdragon XR2+ Gen2」をいち早く採用。ディスプレイの性能を最大限に引き出し、リアリティあるXR体験を実現するとともに、プロセッサーに搭載されたAIがユーザーの動きや周囲の空間を認識し、現実と仮想空間を融合した、かつてないクリエイティブな制作環境を提供するとのこと。

ヘッドマウントは重心バランスの調整、パッド部分の素材や形状の最適化により、長時間の作業でも快適な装着性を実現。さらに前面のフリップアップ機構によって、着脱の手間を最小限に抑え、現実と仮想空間を簡単かつシームレスに行き来できるという。

コントローラーは仮想空間のオブジェクトを直感的に操作できるリング型と、空間点指定に最適な形状と効率的なボタン配置を追求し、安定性と正確性優れた調整が可能がポインティング型を付属。利き手にポインティング型、もう片方の手にリング型を装着することで、ヘッドマウントを装着したままキーボード操作を併用した制作・編集作業ができるとしている。

使用イメージ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック