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一条真人の体当たり実験室

BD再生も可能な最強モバイルノート − VAIO「type T」を試す

公開日 2008/12/10 11:20 一条真人
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VAIOブランドは昨年10周年を迎えた。10周年記念モデルとして、VAIO type T「VGN-TZ」がリリースされた。薄さと堅牢さを兼ね備えたそのボディは、初代VAIO 505の記憶を呼び覚まされるものがあったが、正直に言えば、個人的にはあまりインパクトを感じなかったのも事実だ。

しかし、今年、リリースされたtype Tの新モデル「VGN-TT」は、世界最小・最軽量のBDドライブ搭載モバイルノートPCという、今までないインパクトを感じさせる製品として登場してきた。

今回はこの店頭モデルのブルーレイドライブ搭載機「VGN-TT70B」のレビューをお送りしたい。

■より有機的で自然さを感じるフォルム

前機種のTZが平面を強調したややボディだったのに対してTTは曲線を多用した優しいエレガントなデザインとなった。店頭モデルのシルキーブラックでは、ボディ表面がすべりにくく、操作時も手に馴染む感触を与えてくれる。左右の側面には周囲の物が映り込むほど反射率の高いメタルパーツが使われて、デザイン的なアクセントとなっており、より有機的で動的な印象を感じさせる。

さて、店頭モデルのボディカラーはシルキーブラックだが、ソニースタイルではバーガンディレッド、グレースゴールド、プレミアムカーボンなどの色も選択できるし、さらにエレガントな模様入りゴールドが3種類用意されているなど、多彩な選択肢が用意されている。

曲線を多用した優しさを感じさせるデザインとなったtype T


ボディの左右はメタルパーツになっている。右側にはブルーレイドライブとVGAポートがある


左側にはUSBやiLink、ヘッドホン出力などに加え、HDMIポートを備える


キーボードはアイソレーテッドタイプ。ステレオスピーカーを搭載しているのがわかる

■細かな充電コントロールが可能

CPUは低消費電力なIntel Core2 Duo SU9300(1.2GHz)を搭載。GPUはチップセット内蔵のGMA4500MHDを使用しており、4GBのメインメモリーと相まって、Windows Vista Home Premiumが不足なく動作する。このGMA4500MHDは従来のインテルチップセット内蔵グラフィックチップに比べて動画再生支援が強化されており、MPEG2だけでなく、MPEG-4 AVC/H.264、VC-1にも対応している。

バッテリー駆動時間は付属の標準バッテリーで公称約10時間と長いが、見事なのは駆動時間よりもむしろ充電時間だ。急速充電機能によって、フル充電までに要する時間はわずか約3.5時間。同じくVAIOのTypeZでは駆動時間がスタミナモードで約11時間であるのに対して、充電時間は約5時間と長い。type Tの急速充電は、急いでPCを持ち出したい用途で便利に使えそうだ。

逆に、容量の80%までを充電する「いたわりモード」を使えば、バッテリ寿命を延ばすこともできる。さらに「超いたわりモード」では50%までの充電となり、バッテリ寿命はさらに延びることになる。

デフォルトでは急速充電がオンになっている

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