一条真人の体当たり実験室
ヤマハ「BODiBEAT」でダイエット! − 10日間のワークアウトの成果は?
■慣れないとやや難しいイヤホンの装着
BODiBEATのパッケージには本体に加えて、パルスセンサーを持つイヤホン、そして、ホルダーとなるアームバンドが付属する。このアームバンドは右手で操作するのであれば左腕に装着するほうがいい。このアームバンドはマジックテープで固定する。
プレーヤー本体はホルダーにはめるだけで固定できるのだが、マジックテープをきつく止めることで、しっかりホールドできる。
イヤホンとパルスセンサーの装着にはややコツが必要だ。パルスセンサーは耳たぶにクリップで装着するため、イヤホンは耳の上にケーブルを通し、上方向から耳にセットする。そして、最後にケーブルのスライダーを引き上げてしめると、ホールドされて、イヤホンが外れにくくなる。いわゆる“SHURE掛け”だ。
このイヤホンの装着は慣れないうちはやや難しく感じる。メガネをかけている人は装着作業時にメガネをはずしたほうが楽に作業できるだろう。なお、オプションのジャックアダプター「JA-BF1」を使うと、普通のイヤホンを使うこともできる。
■目的に合わせて選べる動作モード
電源スイッチを押すと起動し、YAMAHAロゴが表示された後にメニューが表示される。ちなみにはじめて起動したときは、初期設定をする必要がある。言語を選択した後、セットアップで日付、生年月日、体重、身長、心拍数などを設定することになる。これが使用時の基礎データとなる。
メニューからは「フリーワークアウト」、「ウォークフィットネス」、「ジョグフィットネス」、「トレーニング」、「音楽」の5つの使用モードが選択できる。
フリーワークアウトではユーザーの走りのテンポモーションセンサーで感知し、そのピッチに合った曲が自動的に再生される。このモードでも心拍数はチェックされており、レベルがランプの色で表示される。青が平静時、緑が有酸素運動レベルに達しているとき、赤がトレーニングに適さない危険レベルに達しているときだ。
これに対して、フィットネスモードではユーザーの心拍数をチェックし、有酸素運動レベルゾーンになるように、曲のテンポを調節してくれる。また、心拍数や走行ペースが低すぎる場合は音楽に加え、テンポの速い電子音を大きな音で再生し、テンポを上げることを要求してくる。これは後述するトレーニングモードでも同じだ。この音はテンポガイドと呼ばれ、設定で切ることも可能だ。
フィットネスモードでは、時間、距離、カロリーなどの目標値を設定することもでき、その場合、目標に達したら自動的にモードを終了する。計画的にエクソサイズしたい場合はこの設定が便利だ。
トレーニングモードでは、プログラムされたインターバル(距離、時間)を指定した運動強度で運動するように音楽でリードしてくれる。このプログラムは9種類がプリセットされているが、ユーザーが自分でプログラムを作成することもでき、LSDトレーニングや速度を可変させるインターバルトレーニングなど、目的に応じたトレーニングにも対応できる。
なお、どの運動モードでも上下ボタンを同時に数秒押し続けることで、モードを終了する。終了後は、そのときの走行データログを表示してくれる。
音楽モードはユーザーが転送した曲を再生できるモードであり、普通のデジタル音楽プレーヤーのように使うことができる。リピート、シャッフル再生などの設定はトップメニュー>各種設定>音楽設定>プレイモードで行うことができるが、いちいちメニューを移動するのが面倒なので、できれば音楽モードのどこかで設定できるようにして欲しかった。
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