一条真人の体当たり実験室
ヤマハ「BODiBEAT」でダイエット! − 10日間のワークアウトの成果は?
■オーディオプレーヤーの新しい境地を開いたBODiBEAT
さて、今回、10日間程度お借りしている間に数回、30分から1時間程度、走ったり歩いたりしてみたが、音楽なしで走る場合よりも疲労が軽い気がした。動きのテンポに合った音楽の効果というのは確かにありそうだ。
そしてその結果なのだが、体重は200g程度減った。体調で変化する程度の数値なので、なんとも言えないが、とりあえず今回は「減った」ということを強調しておきたい。
さて、ジョギング時に音楽を聴いている人は多いと思うが、走りのペースに合った曲を探すのはなかなか面倒なものだ。この手間を省いてくれるのがBODiBEATの利点の1つだが、それだけのデバイスではない。
正直、はじめは走りのテンポに合わせて音楽を流すだけのオーディオプレーヤーで、シリアスなランナーにはあまり向かないのではないかと思っていた。しかし、実際に手にしたBODiBEATはそれ以上のものだった。
フィットネスモードではエアロビクス効果の出るハートレート領域でのウォーキングやジョギングをガイドしてくれるし、トレーニングモードでは計画的なトレーニングをガイドしてくれる。
これからフルマラソンを目指すようなビギナーランナーにも役に立つし、フルマラソン経験者がもっと上のタイムを目指してトレーニングするような場合にも使えると感じた。約3万円という価格も、この機能なら高くない。
心拍数や走行距離をモニター、記録する腕時計のようなスポーツコンピューターウォッチは今までにもあったが、音楽によってトレーニングをガイドできるデバイスは珍しい。BODiBEATは、オーディオプレーヤーに新しい境地を開いた記念碑的なデバイスだと言えるだろう。
(一条真人)
筆者プロフィール
デジタルAV関連、コンピュータ関連などをおもに執筆するライター。PC開発を経て、パソコン雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスワン」編集長を経てフリーランスに。All Aboutの「DVD ・HDDレコーダー」ガイドも務める。趣味はジョギング、水泳、自転車、映画鑑賞など。