一条真人の体当たり実験室
BDレコーダー+「DiXiM Digital TV」で快適DLNA環境を作る!
■ソニーBDZシリーズでのDLNA機能の設定
ソニーのBDZシリーズはDHCP機能を搭載しており、ルーターを使っている環境であれば有線LANケーブルを接続するだけで自動的にIPアドレスを取得してくれる。また、DLNAサーバー機能(BDZでの名称は「ホームサーバー」)に関しても、デフォルトで機能がオンになっており、DLNAクライアントの登録も自動に設定されているため、特にユーザーが設定する必要はない。
ただ1つ注意しなければならないのは、本体設定の「スタンバイモード」。標準ではなく「高速起動」に設定しておかないとDLNAサーバー機能の一部が使えなくなってしまう。たとえば、BDZの電源オフ時にDLNAクライアントからアクセスすることができないのだ。
■「DiXiM Digital TV」のユーザーインターフェース
「DiXiM Digital TV」を起動すると、DLNAサーバーが起動している場合、自動的にサーバーからタイトル情報を取得し、10数秒程度(使用したPCのスペックは後述)でタイトルリストが表示された。
その後は目的のタイトルをクリックすることで、そのタイトルの再生が開始される。再生時に可能なコントロールは多彩で、早送り、巻き戻しは当然、タイムバーをクリックすることで、好みの位置をすぐに再生させることもできる。またレジューム機能によって、前回、停止した位置から再生を再開することも可能だ。
また再生終了後、あるいは停止ボタンで再生を停止させた場合、そのタイトルに関連していると判断されたタイトルが自動的に表示され、再生することもできるのは便利だ。
そして、音声切り替えボタンをクリックすることで音声チャンネルを「ステレオ」、「主音声」「副音声」に切り替えることができる。このソフトでは2カ国語音声の海外ドラマなどの録画で、デフォルトでは英語で再生されてしまう場合がある(今回は「LOSTシーズン3」の録画で発生した)が、このボタンはそんな場合の音声切り替えに使うことができる。ちなみに、この現象は他のDTCP-IP対応DLNAクライアントでも発生するので、特にこのソフトだけの問題というわけでもない。
DLNAサーバーとしてBDZシリーズを使う場合、本体電源オフでもスタンバイが高速起動に設定されていれば、「DiXiM Digital TV」起動後、20〜30秒程度でタイトルリストが表示され、タイトル再生が可能になる。なお、このときBDZ本体の電源が入るわけではなく、スタンバイ状態からDLNAサーバーだけが実行される。
もし、自動的にタイトルリストが表示されない場合は、左メニューの表示>リストをダブルクリックすると、リクエストが実行され、タイトルリストが表示される。
なお、BDZシリーズはDLNAクライアントからのアクセス、再生時にも本体側で録画タイトルの再生が可能であり、その動作はきわめて安定している。BDZシリーズで家族が録画視聴中でも、自由にDLNAクライアントから録画が再生できるのは実に便利だ。