気鋭オーディオメーカー社員たちの戦い
ドキュメント新製品誕生 − CAVジャパン 真空管ハイコンポ「VAZIO」
真空管とは何か?VAZIOの魅力とは?
ゆっくりと着実に浸透していくVAZIOのコンセプト
ヨドバシカメラで最大規模のオーディオフロアを構えるマルチメディアAkiba。AV総合チーム プロダクト スペシャリストの細川 雄右氏は、「コンポはデノン、オンキヨーといったブランド力の強い製品が売れ筋。新規ブランドの参入は容易ではない」と競合他社がひしめくコンポ売場の現状を語る。店頭にVAZIOが並んだのは12月。だが、CAVジャパン営業部 営業量販部 課長の澤 健一郎氏が「ただ置いてもらった、という状態」と振り返る当初の売場では、生まれて間もないVAIZOが立ち入る隙はなかった。
澤氏はVAZIOの発表直後から販売店様に通いつめ、まずお客様に商品をアピールするための『売場作り』に取りかかる。コンポ売り場は2〜8万円台のモデルが中心のシステムコンポコーナーと、20〜30万円台のハイコンポコーナーに分かれており、「T-2」をシステムコンポコーナーに、「T-3」はハイコンポコーナーにそれぞれ配置。「T-2」はiPodで気軽に音楽を楽しむ若い層向け、「T-3」はより音質へのこだわりの強い層向けと、それぞれにターゲットを設定した。
問題は売場だけではなかった。売場で接客を担当する販売員は真空管になじみのない若い世代が中心。VAZIOの要である真空管について説明できる販売員がごくわずかしかいないことにも澤氏は気づいていた。そこで1月に入り、販売員向けの勉強会を開催。真空管がどんなものか、VAZIOの魅力とは何なのか、具体的に説明する機会を設けた。
これらの地道だが着実な活動は、数字だけでなく、コンシューマーに最も近いところにいる販売店側の意識も変えていく。細川氏は「今年がVAZIO元年」と言う。「やはり他社製品との差別化になるのは真空管。若い世代に目新しいと感じてもらえるか、または年配の世代に憧れだった真空管を手に入れる喜びを感じてもらえるか。我々が真空管の魅力をお客様に伝えられるかどうかが鍵だと思っている」。
「メーカー側とお店側との利害関係が一致したときにモノは動く」という高橋氏の確信が実を結びつつある。
ゆっくりと着実に浸透していくVAZIOのコンセプト
ヨドバシカメラで最大規模のオーディオフロアを構えるマルチメディアAkiba。AV総合チーム プロダクト スペシャリストの細川 雄右氏は、「コンポはデノン、オンキヨーといったブランド力の強い製品が売れ筋。新規ブランドの参入は容易ではない」と競合他社がひしめくコンポ売場の現状を語る。店頭にVAZIOが並んだのは12月。だが、CAVジャパン営業部 営業量販部 課長の澤 健一郎氏が「ただ置いてもらった、という状態」と振り返る当初の売場では、生まれて間もないVAIZOが立ち入る隙はなかった。
澤氏はVAZIOの発表直後から販売店様に通いつめ、まずお客様に商品をアピールするための『売場作り』に取りかかる。コンポ売り場は2〜8万円台のモデルが中心のシステムコンポコーナーと、20〜30万円台のハイコンポコーナーに分かれており、「T-2」をシステムコンポコーナーに、「T-3」はハイコンポコーナーにそれぞれ配置。「T-2」はiPodで気軽に音楽を楽しむ若い層向け、「T-3」はより音質へのこだわりの強い層向けと、それぞれにターゲットを設定した。
問題は売場だけではなかった。売場で接客を担当する販売員は真空管になじみのない若い世代が中心。VAZIOの要である真空管について説明できる販売員がごくわずかしかいないことにも澤氏は気づいていた。そこで1月に入り、販売員向けの勉強会を開催。真空管がどんなものか、VAZIOの魅力とは何なのか、具体的に説明する機会を設けた。
これらの地道だが着実な活動は、数字だけでなく、コンシューマーに最も近いところにいる販売店側の意識も変えていく。細川氏は「今年がVAZIO元年」と言う。「やはり他社製品との差別化になるのは真空管。若い世代に目新しいと感じてもらえるか、または年配の世代に憧れだった真空管を手に入れる喜びを感じてもらえるか。我々が真空管の魅力をお客様に伝えられるかどうかが鍵だと思っている」。
「メーカー側とお店側との利害関係が一致したときにモノは動く」という高橋氏の確信が実を結びつつある。