サクサク動く快適操作
第2世代「Apple TV」レビュー − iOS端末との連携が快適なハイコストパフォーマンスモデル
■設置・結線は非常にシンプル。テレビの隙間にも隠せる?
いよいよ設置してみる。とは言え、接続するのは無線LANの場合、基本的に電源とHDMIケーブルだけ。有線LAN環境ならLANケーブルが必要だし、AVアンプなどを使っている場合は光デジタル音声ケーブルが加わるかもしれないが、それでも結線は非常にシンプルだ。
なお電源ケーブルは着脱式で、メガネ型端子を採用している。メガネ型の高品位電源ケーブルはそれほど多くないが、これで音質の違いが出るか確認できるのは、オーディオマニアなら嬉しいポイントかもしれない。
実際にテレビの脇に本体を置いてみると、改めてその小ささが実感できる。高さは23mmしかないので、テレビのディスプレイ部とスタンドのあいだに本体を入れ、隠すこともできそうだ。
■初期設定はすぐに終了。各メニューをチェック
電源を入れると、まず言語設定画面が表示される。ここで日本語を選び、ネットワーク設定を済ませると、基本的に初期設定は完了だ。ちなみに今回は11n環境でテストした。設定を終えるとすぐにメニュー画面が表示される。
メニューは大きく「ムービー」「インターネット」「コンピュータ」「設定」の4つに分かれている。
「ムービー」では、11月11日に国内で開始された映画配信サービスが利用可能で、「トップムービー」「ジャンル」「検索」「上映中」のサブメニューが用意されている。「上映中」の意味が分かりにくいが、これは新作映画の予告編が見られる機能だ。
「インターネット」はその名の通りネットサービスで、いまのところ「YouTube」「Flickr」「PodCast」のほか、アップルのクラウドサービス「MobileMe」、インターネットラジオへのアクセスが可能だ。なお、Apple TVはインターネットブラウザーを備えておらず、これはフルブラウザ搭載をアピールしている「Google TV」との大きな違いとなっている。
「コンピュータ」は、ネットワーク内のPC/Macに接続し、PC/Mac内の音楽や動画、静止画などのメディアファイルを再生する機能。利用するためには、PC/MacのiTunesで「ホームシェアリング」設定をONにし、なおかつPC/MacのiTunesを立ち上げておく必要がある。また、Apple TV側からもホームシェアリングに設定しているApple IDを入力しなければならない。
「設定」メニューではその名の通り、各種設定が行える。サブメニューの「一般」では本体設定やユーザーアカウント設定などが可能。後述するリモコンの設定もここで行う。そのほか、スクリーンセーバーに使う写真の選択やトランジションの選択、Apple TVをAirPlayのスピーカーとして使うかどうかの選択なども可能となっている。
設定のサブメニュー「オーディオとビデオ」では、画質・音質の細かな設定ができるわけではなく、音楽のリピート再生のオン/オフやプレイリストの表示/非表示、ドルビーデジタルの出力方法、音声や字幕の言語設定など、主に機能面の設定が行える。