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発売前に総チェック! 「ブルーレイDIGA」春モデルの進化点を実機検証
■さらにブラッシュアップされた操作性
DIGAには、2003年に発売されたアナログチューナーのみ搭載の初代機以来、ほぼ一貫したデザインのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)が採用されている。青を基調に白い文字と黄のボタンという組み合わせは、離れた位置からでも視認性が高く、操作しやすい。
それはデジタルチューナーのみとなった2011年春モデルでも変わらない。というより、2010年秋モデルのDMR-BWT3100と比較しても大きな違いは確認できず、GUIのデザインはほぼ踏襲されている。
一方、Gコード予約機能の削除などアナログチューナー廃止に伴う変化により、リモコンのボタンはいくつかの部分で変更されている。BWT3100のとき上部に配置されていた地上波受信用の「アナログ」と「デジタル」は統一され、「地上」ボタンとなった。そして「BS」と「CS」ボタンは左へシフトし、BWT3100のときは下部に配置されていたアクトビラ用の「ネット」ボタンがそこへ収まっている。VOD視聴用のボタンが、放送波クラスの扱いに"格上げ"された格好だ。
リモコンの番組表ボタンを押すと、約1秒という速さで電源オフの状態からEPGの画面が現れる「クイックスタート」は、「入」のときの待機時消費電力が約5.9W。この機能は2005年春モデル以来DIGAシリーズのウリのひとつだが、最近では他社も同様の機能を搭載するようになり、特徴とは言いにくい状況となっていた。
DMR-BWT3100の約3.5Wに比べると若干増加したものの、DIGAのそれは"本物"だ。HDMI機器制御やデジタルアンテナ出力など一般的な使用条件のもと、他社製BDレコーダ旗艦機について、同等機能がオンのときの待機時消費電力を調べたところ、A社は約30WでB社は24W。差を20Wとして計算したところ、1日あたり約11円、1ヶ月換算で約334円も電気代が少なく済むことがわかった(1kW/hあたり22円86銭・24時間/日で計算、燃料調整費考慮せず)。このあたりにパナソニックらしさが現れていると考えるが、いかがだろう。