設定のトラブル回避方法も伝授
集中連載:PS3のDLNA機能 徹底攻略(3)定番強力ソフト「PS3 Media Server」を導入する
PS3のDLNA機能を検証する本連載、今回はフリーソフト「PS3 Media Server」を利用したパソコンとの連携をテストした。かつて録画した地上波アナログ放送の番組など、コピープロテクトが施されていない映像コンテンツを抱えるユーザには、見逃せない内容だ。
■PS3 Media Serverの特徴
PS3 Media Server(以下、PMS)は、パソコン上で動作するDLNAサーバソフトだ。「PS3」を冠してはいるが、PS3上で動くわけではなく、PS3のみを対象としたサーバソフトというわけでもない。実際、PMSを使いLAN上に公開した映像コンテンツは、パソコンやスマートフォンのDLNAクライアントソフトでも視聴できる。
PMSはサーバソフトであるだけに、PS3のDLNAクライアント機能でアクセスするときには稼働中(電源オンかつPMSが起動)でなければならないが、そのメリットは大きい。以下、考えられる内容を箇条書きしてみよう。
●パソコンの記憶装置を利用できる
内蔵HDDの容量や接続可能な外付けHDDの台数に上限のあるビデオレコーダーとは異なり、HDDドライブやフォルダ全体を公開用領域として使用できる。パソコンの記憶装置容量には事実上制限がないため、必要に応じて容量を増やすことができる。
●多くのOSで動作する
PMSはJavaで記述されているため、動作にはJavaランタイム環境が必要。Javaランタイム環境は、WindowsとLinux向けにはOracleのWebサイト(リンク)で無償配布されているほか、Mac OS X向けにはAppleが独自バージョンをソフトウェアアップデート(Macのシステム更新機能)経由で配布している。
●フリーソフトである
PMSはフリーソフトとして公開されているため、WindowsやMacなどパソコンとネットワーク環境、そして映像コンテンツを保存しておくだけのHDDの空き容量さえあれば利用できる。
●トランスコード機能を内蔵している
登場当初はH.264/AVCやMPEG-2などわずかな動画コーデックしか対応していなかったPS3だが、ファームウェアバージョンアップを重ねてその数を増やし、現在ではDivXやWMVといったパソコンを中心に普及している動画コーデックもサポートしている(リンク)。しかし、DVDISOイメージなどファイル(コンテナ)形式が異なれば再生できないこともある。
PMSは内蔵のトランスコード機能により、PS3がサポートしない動画コーデック/コンテナについても、要求があり次第PS3で再生可能な形式に変換する。トランスコードの処理には高いCPUパワーが必要なため、非力なパソコンではコマ落ちなど再生に問題が発生することがあるものの、直接PS3では再生できない動画を楽しむことができるのだ。
次ページでは、PS3 Media Serverのインストール方法、および設定時のトラブルシューティングについて説明する。
■PS3 Media Serverの特徴
PS3 Media Server(以下、PMS)は、パソコン上で動作するDLNAサーバソフトだ。「PS3」を冠してはいるが、PS3上で動くわけではなく、PS3のみを対象としたサーバソフトというわけでもない。実際、PMSを使いLAN上に公開した映像コンテンツは、パソコンやスマートフォンのDLNAクライアントソフトでも視聴できる。
PMSはサーバソフトであるだけに、PS3のDLNAクライアント機能でアクセスするときには稼働中(電源オンかつPMSが起動)でなければならないが、そのメリットは大きい。以下、考えられる内容を箇条書きしてみよう。
●パソコンの記憶装置を利用できる
内蔵HDDの容量や接続可能な外付けHDDの台数に上限のあるビデオレコーダーとは異なり、HDDドライブやフォルダ全体を公開用領域として使用できる。パソコンの記憶装置容量には事実上制限がないため、必要に応じて容量を増やすことができる。
●多くのOSで動作する
PMSはJavaで記述されているため、動作にはJavaランタイム環境が必要。Javaランタイム環境は、WindowsとLinux向けにはOracleのWebサイト(リンク)で無償配布されているほか、Mac OS X向けにはAppleが独自バージョンをソフトウェアアップデート(Macのシステム更新機能)経由で配布している。
●フリーソフトである
PMSはフリーソフトとして公開されているため、WindowsやMacなどパソコンとネットワーク環境、そして映像コンテンツを保存しておくだけのHDDの空き容量さえあれば利用できる。
●トランスコード機能を内蔵している
登場当初はH.264/AVCやMPEG-2などわずかな動画コーデックしか対応していなかったPS3だが、ファームウェアバージョンアップを重ねてその数を増やし、現在ではDivXやWMVといったパソコンを中心に普及している動画コーデックもサポートしている(リンク)。しかし、DVDISOイメージなどファイル(コンテナ)形式が異なれば再生できないこともある。
PMSは内蔵のトランスコード機能により、PS3がサポートしない動画コーデック/コンテナについても、要求があり次第PS3で再生可能な形式に変換する。トランスコードの処理には高いCPUパワーが必要なため、非力なパソコンではコマ落ちなど再生に問題が発生することがあるものの、直接PS3では再生できない動画を楽しむことができるのだ。
PS3 Media Serverがサポートする動画コーデック/コンテナ形式 | |
音声 | AC3、APE、FLAC(96kHz/24bits/5.1ch)、MP3、WMA、OGG、MPC、PCM、ロスレス 5.1 PCM |
動画 | AVI、DIVX、MPEG-4(MP4/M4V)、MPEG(MPEG-1/2)、MPEG-2 TS、MKV、WMV(VC-1)、FLV、RealMedia(RM)、QuickTime(MOV)、DVDISO、VIDEO_TS |
画像 | JPG、PNG、GIF、TIFF、RAR、RAW(Canon/Nikonなど)、ZIP |
次ページでは、PS3 Media Serverのインストール方法、および設定時のトラブルシューティングについて説明する。