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転送から基本設定、FLAC再生までを紹介

古いiPodが生まれ変わる「Rockbox」活用術(中編) − 96/24のFLACをiPodで再生!

公開日 2011/05/25 11:01 海上 忍
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■オーディオプレイヤーとして活用する

曲の転送とフォント/言語の設定が完了すれば、準備は万端。次はいよいよオーディオプレーヤーとしての活用を始めてみよう。なお、ホイールと中央ボタン(SELECTボタン)を使う操作スタイルは基本的にiPod OSと同じだが、ユーザインタフェースや機能が大幅に異なるため注意も必要。まずはこの項を参照に、基本的な使い方をマスターしてみよう。

・基本的な使い方を理解する

Rockboxには、曲に埋めこまれたID3タグをデータベース化する機能が用意されている。iPod OSの機能を使いiTunesから転送されたオーディオは、実際には「PCHE.m4a」や「UNBQ.m4a」など一見ではわからないファイル名で保存されているが、このデータベース化機能により、曲名やアーティスト名などの曲データをスムーズに取り出せるわけだ。

そのデータベース化された曲情報をもとに音楽を聴く場合は、トップメニューから「データベース」を選択しよう。すると、「Artist」や「Album」などの項目が表示され、アーティスト名やアルバム名をたよりに曲を再生できる。プレイヤーとしての使い方はiPod OSとほぼ同じで、「→||」を押すと再生/一時停止、「|←←」で1曲戻し、「→→|」で1曲送り、「MENU」でメニューへの復帰だ。

初回はデータベース構築に時間がかかるものの、曲の入れ替えを大量かつ高頻度に行わないかぎり気にならないはず

トップメニューの「データベース」から「Alub Artist」を選択したところ。このように、アルバムタイトルやアーティスト名を頼りに曲を再生できる

なお、現行バージョンのRockboxは、M4A(AAC/ALAC)に埋めこまれたアートワークと歌詞は表示できない。MP3は問題なく処理できるため、今後のバージョンアップでM4Aがサポートされることを期待しよう。

Amazon MP3で購入した曲を再生している様子。アルバムアートワークも正常に表示される

・「再生設定」画面でできること

基本的な操作方法を覚えたら、トップメニューから「設定」→「再生設定」の順に選択し、「再生設定」画面を表示してみよう。この画面では、曲のランダム再生(シャッフル)やくり返し(リピート)といったサウンドプレイヤーとしての基本機能のほかに、音飛び防止バッファの量(5秒〜10分)や停止時のフェードアウトの有無、早送り/巻き戻しの間隔調整など、iPod OSをはるかに越える細かい設定を施すことができる。

「再生設定」のメニュー画面。これを見るだけでも、どれだけ細かい設定ができるか伺える

音飛び防止バッファの容量を大きめに確保することも可能

・ときにはゲームで息抜きも

LinuxベースのOS上に構築されたRockboxは、音楽以外のユーティリティも利用できる。トップメニューから「プラグイン」を選択すれば、「ゲーム」と「アプリケーション」、「デモ」というサブカテゴリが表示されるはずだ。ここでは詳細について説明しないが、ブラックジャックなどのトランプゲームや、かつてPCで一世を風靡したDOOMの移植版など、多数のアイテムがRockbox 3.8.1のフルインストール版には用意されている。音楽を聴きながら楽しめるので、いちど試してみよう。

トランプゲームの定番「ブラックジャック」。もちろん音楽を再生しながら楽しめる

DOS/V時代に一世を風靡したゲームの無償版「FREE DOOM」も収録されている

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