3D/2D映画をじっくり視聴
ソニー「HMZ-T1」を山之内 正が4時間ぶっ続け視聴 − 「一度体験すると忘れられない3D映像」
■大画面を見ている感覚が間違いなく味わえる
画面の大きさがどの程度に感じるかはHMZ-T1の価値を判断する重要な基準になると思う。メーカーは20m離れた位置から見た750インチのスクリーン相当と表現している。視野角(45度)は確かにそれに近いと思うが、そこまで大きいと感じるかどうかは、現実に劇場に足を運んでその条件に近い位置に座り、その場で受ける印象と比べてみないと、なんともいえない。
だが直感的に言うと、低解像度の小さな画面を無理に引き延ばしたような印象はなく、大画面を見ているという感覚を間違いなく味わうことができる。
レンズ越しに見る画面の手前には、黒く塗った本体内部の空間がうっすらと見えることがある。そのスペースが存在するおかげで適度な距離感を感じるということもあるが、もしもそれがなく、いきなり画面が見えていたらどんな印象を受けるのか、試してみたい気もした。
また、私自身は視力矯正メガネを普段はあまり使わないので、そのまま見た。メガネを掛けた状態も試してみたところ、少し窮屈になるようだが、それほど長時間でなければなんとか併用できそうだ。
画面が大きいと感じることの説明になるかどうかよくわからないが、画面周辺部を見るときに眼球を動かす量が意外に大きいということは言える。
たとえばノートパソコンの画面を見ているときに同じような視線移動をしても、そこまで大きな動きは必要ない。
HMZ-T1の場合は頭を動かすと画面も同時に動いてしまうから、端の方に被写体が動いたときは目だけを動かすことになり、余計にそう感じるのかもしれない。