【レビュー】第3世代「iPad」の実力を検証 − Retinaディスプレイに死角はないか?
まずはサイズや重さについてだが、事前に紹介されていたとおり、iPad 2と第3世代iPadの縦、横の寸法は全く同じ。だが厚みはiPad 2の8.8mmに対し、第3世代iPadは9.4mmと、0.6mm厚くなっている。
また重さは、Wi-Fiモデルの場合、iPad 2が601gだったのに対し、第3世代iPadでは652gとなり、約50g増えている。
実際に両機を持ち比べてみると、厚くなったことについては、ほぼ違いが分からない程度に抑えられている。
重さについては、ホーム画面を下にし、縦にした状態で持ち比べてみると、やはり第3世代の方が少し重く感じられる。絶対的な重さの違いだけでなく、内部の重量バランスに、やや偏りがありそうだ。iPad 2の方が内部の重量バランスが良いようで、持ったときの手への収まりが良いのだ。
とは言え、これは厳密に比べたときの話。実際にはケースなどで50g程度の差は吸収できるし、バランスについては慣れの問題もあるだろう。iPad 2と同等程度と表現しても問題ないレベルにとどまっていると言ってよい。
■変わったところ、変わっていないところ
各部のディテールを見ると、変わってない部分と若干変更された部分とに分けられる。
変わっていないのは、各ボタンの位置や形状だ。ディスプレイ下部にホームボタンがあり、上部にはフロントカメラを装備。側面の右側にはロックスイッチとボリュームのアップダウンボタンを備え、上部には電源/スリープボタンを配置する。上部左にはイヤホンジャックも用意している。背面の仕上げなども共通と思われる。
細部を見ていくと、まずドックコネクター部分が若干変更されたことに気づく。また背面カメラはレンズ口径が大きくなった。
■2,048×1,536ピクセルのディスプレイを搭載
ここからは、第3世代iPadの最大の注目ポイントである、Retinaディスプレイをチェックしていこう。
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