【レビュー】早速体験!「もっとTV」 − コンテンツラインナップや価格、使い勝手をチェック
■コンテンツの価格は?
どの局も、映画はおおむね315〜525円の間に設定されていた。また、単品番組は210円もしくは315円というものが多かった。古い作品(「電波少年」や「宇宙刑事ギャバン」など)では、105円と安くなっていることも。
しかし特定番組をまとめた「全話パック」になると、各局の違いはもちろん、同局内でも作品ごとにかなり値付けや視聴期間が違うようすだ。
たとえば日本テレビの「家政婦のミタ」(2011年10月放送)は12話2,079円/30日間、「ホタルノヒカリ」(2007年7月放送)は10話1,890円/30日間、「ピースボート」(2011年7月放送)は12話1,512円/14日間。
テレビ東京は、ドラマ全話パックはおおむね2,646円/30日間。TBSとフジテレビはおおむね1,575円/30日間。テレビ朝日は「JIN − 仁 − 完結編」(2010年6月放送)が全11話1,575円/30日、「聖なる怪物たち」(2012年1月放送)が全8話2,100円/14日間と、直近の放送作は話数が少なくても高めで視聴期間を短く設定しているようだ。
しかし、単純に時系列で価格が決まるわけでもないようだ。たとえば日本テレビのバラエティ「数学女子学園」では、第3話は315円なのに第6話は210円(ともに放送時間22分、視聴期間7日間)だった。
個人的には、見逃し視聴目的だと1話315円はやや高いと感じる(もちろん、どうしても見たいという方には良いと思うが)。どちらかと言えば、まとめて見たいというニーズにマッチしているのではないだろうか。たとえばドラマであれば、BDではなくDVDにしかならないことが多いし、発売まで時間も掛かるので、「もっとTV」のようなVODサービスで気軽に視聴できれば大きなメリットになるだろう。DVDをレンタルすることを考えても、2話収録で1本300円程度なので、借りに行く手間が省けると思えばちょうど良いのではないだろうか。
■検索性など、コンテンツの探しやすさは?
検索は、最大25個のジャンルから探せる「ジャンル検索機能」、最大15個用意された注目ワードから探せる「注目のワード機能」、ユーザーの任意のワードで探せる「ワード検索機能」があり、この3つを組み合わせて検索することも可能。ジャンル検索もワード検索も、ともに各局内のコンテンツだけでなく、各局をまたいで横断検索が行える。
検索文字は、リモコンもしくはソフトウェアキーボードでの入力方法を用意。予測変換のON/OFFもできる。ただし予測変換の精度は低く、たとえば「こうだくみ」と入力しても漢字に変換できない。そして、そのまま平仮名で検索した場合、倖田來未の番組は確かにあるのに検索ではヒットしない。また、平仮名/カタカナでの入力も区別されているようだ。また、入力した文字を1文字だけ消すことができないのも不便に感じた。
■決済方法の使い勝手
購入したい番組の詳細場面に遷移し「購入」ボタンを押すと、「もっとTVパスワード」を入力する画面に移る。パスワードを入力したあと、クレジットカード番号を入力。クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、UC、AMEX、DINERSに対応する。
リモコンでの番号入力はそれほど苦にならない。またクレジットカード番号は保存することができるため、一度入力してしまえばその後は入力不要だ。なおシステムのバグなのか、正しいクレジットカード番号を入力してもエラーが出てしまい購入できないというトラブルもあった。
ちなみに、当初の発表ではクレジットカードと、QRコードを使ったモバイル決済が用意されているとのことだったが、今日ハンドリングした時点ではQRコード決済に対応した番組は見つけることができず。各社ポータルにある特別商取引法のページにも、QRコードによる決済の記載はなかった。こちらは今後対応すると考えられる。