使用感をハンドリングレポート
【レビュー】ついに始まったソニーのクラウドサービス「PlayMemories Online」を試す
この撮影は、それぞれのデバイスが搭載している標準カメラ機能を利用して行われる。PlayMemorie Onlineアプリから画像の追加を実行し、カメラで撮影後、その画像や動画を確認してアップロードするかどうか決めるという、よくあるクラウドストレージと同じスタイルだ。そのため、カメラ機能で連続撮影して、そのままアップロードするような使い方はできない。
アップロードされたアイテムを見る場合、初回のみ表示まで数秒かかる。だが、イライラするほど遅くはない。実用的なレベルの速度だと言えるだろう(ただし今回は主にWi-Fi接続を使用しているので、回線速度によってその印象は変わってくるかも知れない)。
アップロードした動画/静止画を再生する際には、その再生端末に合わせた最適なデータに自動変換が行われる。今回はNexus S、GALAXY tab 10.1 LTE、iPhone 4S、第3世代iPadなどで表示を確認してみた。どの端末で再生したときも特に粗さなどが目立つといったことはなく、確かに“最適な解像度”であると感じた。
■ソニーならではのクラウド革命は起きるか?
写真や動画をアップロードして見るためのクラウドサービスは今までもあったが、さまざまなデバイスに対応し、一般ユーザーでも扱いやすいインターフェースを持つものは存在しなかった。そういった意味で、今回ソニーからPlayMemories Onlineが登場し、サービスインを迎えた意義はかなり大きいといえる。
だが、これまで述べてきたように、残念ながら現時点ではまだまだその実力を100パーセント発揮するには至っていないようだ。一部の機能だけのテストとなってしまったが、実力の一端は確かに垣間見えた。Play Memories Homeのアップデートが実行されるなど、予定しているプログラムが提供され、スムーズに動作する環境が整えば、今後、クラウドサービスとして独自の市場を開拓し確かな存在感を示すポテンシャルは充分にあるだろう。