特集企画レポート
旬のAV機器で楽しむ大画面スタジアム ー 世紀のスポーツの祭典を視る・聴く・録る・残す
迫力のサラウンドで聴く!シアターは音が命 − 音周りの賢いグレードアップ術
リアル5.1chスピーカーシステムが最適
スポーツ中継などを迫力で楽しむために欠かせないのが「サウンド」だ。テレビ内蔵のスピーカーは基本的に音にはほとんど期待できないし、ほとんどのプロジェクターはスピーカーすら搭載していない。
スタジアムの臨場感を体感するためには、やはり5本のスピーカーと1本のサブウーファーを設置する「リアル5.1chシステム」が最適と言える。最近は設置に手間のかかるリアル5.1chよりも、設置が手軽なサウンドバータイプの2.1chや3.1chといったフロントサラウンドシステムが主流となっている。だがサラウンドスピーカーの有無は臨場感に天と地の差を与えると言っても過言ではない。特にプロジェクターを利用する場合は、可能な限りリアル5.1chシステムを選択するのが良いだろう。
最もお買い得感があるのが、BDプレーヤー一体型のパイオニア「HTZ-626BD」だ。Bluetooth機能を内蔵しており、スマートフォンなどの音楽も5.1chスピーカーで楽しめる。
サウンドバータイプなどのフロントサラウンドシステムでも、ヤマハの「YHT-S401」のようにセンタースピーカーやサラウンドスピーカーなどを追加して5.1chシステムを構築できるモデルもある。フロントサラウンドを選択する場合でも、こういったステップアップ可能なモデルがおすすめだ。
AVアンプと好みのスピーカーを合わせて本格的なスピーカーシステムを組むのもひとつの手だ。最近はデノン「AVR-1713」のように、5万円台のエントリーAVアンプにもネットワーク機能が搭載されており、パソコンやiPhone、NASに保存した音源をネットワーク経由で再生して楽しむことも可能だ。
筆者オススメのホームシアターシステム | ||||||||||
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エントリーのフロントサラウンドでも一般的なテレビより臨場感がアップ
サラウンドシステムに関して筆者としては、できるだけリアル5.1chもしくは5.1chへのステップアップに対応するモデルをおすすめしたい。だがエントリータイプの2.1chフロントサラウンドなどでも、一般的な薄型テレビの内蔵スピーカーに比べてはるかに臨場感がアップするのは間違いない。オンキヨーの「HTX-25HDX」などは手頃な価格ながら、これまで内蔵スピーカーに感じていた音質の悪さに対する不満をしっかりと解消してくれるはずだ。
そのほか、パソコン向けのアクティブスピーカー(アンプ内蔵スピーカー)という選択肢もある。あまり一般的ではないが、低価格ながらそこそこ高音質で楽しめるという点では魅力的だ。
筆者オススメの大画面用スピーカー | ||||||||||
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無線対応の「手元スピーカー」も便利なアイテム
テレビの音声を手元のスピーカーで聴けるワイヤレススピーカーなども最近人気が上昇している。テレビ音声のリスニングサポートを目的としている製品も多いため、大迫力でサラウンドをというコンセプトとは異なるかもしれないが、夜中に番組をスピーカーで楽しみたいという人にはうってつけかもしれない。
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