高音質サウンドをあらゆる場所で
デノン“GLOBE CRUISER”シリーズ ー ヘッドホン「AH-NCW500」/イヤホン「AH-W200」を聴く
ホームに旅先に、あらゆるシーンで高音質な音楽体験を提供するデノン“GLOBE CRUISER”シリーズのヘッドホン&イヤホンが登場。「AH-NCW500」「AH-W200」の実力を高橋敦氏が検証する。
ワイヤレス+ノイズキャンセリング搭載ながら、安心の長時間使用対応ヘッドホン
デノンのイヤホン・ヘッドホンの新ラインナップ、“GLOBE CRUISER”シリーズのヘッドホン。同シリーズのカナル型イヤホン「AH-W200」との共通要素が多いが、本機の大きなポイントはノイズキャセンリング機能を搭載した点にある。地下鉄や飛行機をよく利用するユーザーには特にアピールするところだろう。
Bluetoothかつノイズキャンセリングとなるとバッテリーの保ちが心配だが、本機のUSB充電式内蔵バッテリーは大容量。両機能併用時でも駆動時間10時間を確保する。いざとなれば付属ケーブルでの有線接続で通常のヘッドホンとしても動作する。
Bluetoothの音声伝送コーデック(圧縮方式)はapt-Xに対応。最新の同apt-X対応Androidスマートフォンとの組み合わせで有効になり、その際にはより高音質での伝送が実現する。
イヤーカップにはリモコンボタンとマイクを搭載。スマートフォンの音楽再生機能の基本操作、マイクを使っての通話が可能だ。ボタンは再生ボタンを中央に配して、その周囲がボリュームダイヤルになっている。ボタンが大きくて操作しやすい。iPhone 4との組み合わせでは、再生ボタンのダブルクリックとトリプルクリックでの曲のスキップも確認できた。
装着感も良好。イヤーパッドの厚みと柔らかさが十分で、耳に優しく密着する。
本シリーズ用にデノンのiOS/Android対応オリジナルアプリ「Denon Travel」も提供される。楽曲再生と、その際のイコライザー機能の他、旅行アプリとの連携機能も用意。シリーズのコンセプトが凝縮されたアプリと言えるだろう。
エスペランサ・スポルディングの曲では、まずはベースとバスドラムの厚みと適度な柔らかさに納得。特にベースの柔軟性は見事で、スタッカートの決まり具合も硬質ではなくしなやか。であればもちろん、グルーブ感もしなやかだ。低音の柔らかさは場合によっては安っぽいふにゃふにゃしたものになるが、本機の柔らかさは実に上質。
高音側ではハイハットシンバルの一打ごとの強弱や音色の違いが、十分な解像感で描き出される。シンバルもしなやか系の音色だが、それでいてハイハットワークのキレも良い。ボーカルは彼女の声のさっぱり感を活かしながら、すっと素直に届いてくる。これも好感触だ。
宇多田ヒカルのボーカルもよい。彼女独特の、声の優しい掠れ具合がうまく再現される。耳障りなざらつきや、耳に引っかからない無難さになっていない。メロディが低音に移ったときの声の深みも見事だ。
機能と音質を高いレベルで兼ね備えており、普段使いから旅行先まで活躍してくれそうだ。
ワイヤレス+ノイズキャンセリング搭載ながら、安心の長時間使用対応ヘッドホン
デノンのイヤホン・ヘッドホンの新ラインナップ、“GLOBE CRUISER”シリーズのヘッドホン。同シリーズのカナル型イヤホン「AH-W200」との共通要素が多いが、本機の大きなポイントはノイズキャセンリング機能を搭載した点にある。地下鉄や飛行機をよく利用するユーザーには特にアピールするところだろう。
Bluetoothかつノイズキャンセリングとなるとバッテリーの保ちが心配だが、本機のUSB充電式内蔵バッテリーは大容量。両機能併用時でも駆動時間10時間を確保する。いざとなれば付属ケーブルでの有線接続で通常のヘッドホンとしても動作する。
Bluetoothの音声伝送コーデック(圧縮方式)はapt-Xに対応。最新の同apt-X対応Androidスマートフォンとの組み合わせで有効になり、その際にはより高音質での伝送が実現する。
イヤーカップにはリモコンボタンとマイクを搭載。スマートフォンの音楽再生機能の基本操作、マイクを使っての通話が可能だ。ボタンは再生ボタンを中央に配して、その周囲がボリュームダイヤルになっている。ボタンが大きくて操作しやすい。iPhone 4との組み合わせでは、再生ボタンのダブルクリックとトリプルクリックでの曲のスキップも確認できた。
装着感も良好。イヤーパッドの厚みと柔らかさが十分で、耳に優しく密着する。
本シリーズ用にデノンのiOS/Android対応オリジナルアプリ「Denon Travel」も提供される。楽曲再生と、その際のイコライザー機能の他、旅行アプリとの連携機能も用意。シリーズのコンセプトが凝縮されたアプリと言えるだろう。
エスペランサ・スポルディングの曲では、まずはベースとバスドラムの厚みと適度な柔らかさに納得。特にベースの柔軟性は見事で、スタッカートの決まり具合も硬質ではなくしなやか。であればもちろん、グルーブ感もしなやかだ。低音の柔らかさは場合によっては安っぽいふにゃふにゃしたものになるが、本機の柔らかさは実に上質。
高音側ではハイハットシンバルの一打ごとの強弱や音色の違いが、十分な解像感で描き出される。シンバルもしなやか系の音色だが、それでいてハイハットワークのキレも良い。ボーカルは彼女の声のさっぱり感を活かしながら、すっと素直に届いてくる。これも好感触だ。
宇多田ヒカルのボーカルもよい。彼女独特の、声の優しい掠れ具合がうまく再現される。耳障りなざらつきや、耳に引っかからない無難さになっていない。メロディが低音に移ったときの声の深みも見事だ。
機能と音質を高いレベルで兼ね備えており、普段使いから旅行先まで活躍してくれそうだ。
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