ヤマハ “AVENTAGE”最上位モデル「RX-A3020」徹底解説!− さらなる進化を遂げた高音質設計と新性能
【進化2】サラウンド&2ch再生を楽しむ充実の新機能
■非圧縮音源のハイレゾアップサンプリングに対応
圧縮音声ソースの音質を補間する「ミュージックエンハンサー」に追加された新機能「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」。これは、44.1/48kHzの非圧縮音源(PCM/FLAC/WAV)を、88.2/96kHzのハイレゾ音源にアップサンプリングできる機能だ。
なお本機のミュージックエンハンサー機能は音声ソースに合わせて自動で切り替わり、PCM/FLAC/WAV音源には上述のハイレゾリューション・ミュージックエンハンサーが、それ以外の圧縮音源ソースに対しては従来のコンプレスド・ミュージックエンハンサーが適用される。
■新型「YPAO-R.S.C.」の進化した音場補正技術
音場補正技術「YPAO」も従来からブラッシュアップした。室内の初期反射音をより積極的に制御するよう改良された新型「YPAO-R.S.C.(Reflected Sound Control)」を採用している。シネマDSP効果を最適化する「DSPエフェクトレベルノーマライズ」や、最大8カ所の計測結果を総合的に判断して調整精度を高めるマルチポイント計測に対応する。
本機には、ピーク&ディップを抑えて測定できるように改良した新しい三角形状の音場補正用マイクが付属。さらにスピーカー角度測定にも対応する。
■「ダイアログリフト調整」+「ダイアログレベル(エンハンス)」
フロントスピーカーの上方に仮想の2chフロントプレゼンススピーカーを創り出す技術「バーチャルプレゼンススピーカー(VPS)」の使用時に、センターchの定位を上下に調節できる「ダイアログリフト調整」と、センターchの帯域にだけエンハンスをかけられる「ダイアログレベル(エンハンス)」に対応する。
ダイアログリフト調整は、センターchの台詞成分を5段階でリフトアップすることが可能。ダイアログレベル(エンハンス)は、同じく台詞の帯域にだけ3段階のエンハンスをかけられる。家庭内でサラウンドシステムを組むとき、テレビの下にセンタースピーカーを設置することが多いため、台詞が下方に沈みがちになることに配慮した機能だ。
■AirPlayに新対応 − スマホ/タブレット連携も引き続き強化
RX-A3020はDLNA 1.5に準拠しており、ネットワーク機能にも対応する。スマートフォン/タブレット向けのコントロールアプリ「AV CONTROLLER」からの操作も行える。さらに、AirPlayに対応した点も従来モデルから進化したポイントだ。
ネットワーク時の対応フォーマットはWMA/MP3/MPEG-4 AAC/WAV/FLACで、96kHz/24bitまでのFLAC/WAVをサポートしている。
また、フロントパネルに備えるUSB端子は、iPhone/iPod/iPadのデジタル接続に対応する。
以上、従来モデルからの進化点を中心に、AVENTAGE最上位機種RX-A3020の仕様・特徴をおさらいした。
なおファイル・ウェブでは、このRX-A3020の新機能をファイル・ウェブ読者がヤマハのAV視聴室で体験する専用イベントを実施した。第一弾速報レポートはこちら。
同イベントの模様は、以下の「RX-A3020特設サイト」にて、近日中にさらなる詳細をレポートする予定となっている。
Phile-web読者が体験! ヤマハAVアンプ プレミアムライン“AVENTAGE”の進化
大橋氏による徹底解説や、イベント参加者のリアルなコメントを交えた盛り沢山の内容を掲載予定なので、こちらもお見逃しなく!
(記事構成/ファイル・ウェブ編集部)