[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第38回】人気モデル後継機の実力は? USB-DAC搭載ポタアン、FiiO「E07K」を試す
■96/24ハイレゾ対応! 出力はE-07の約3倍
USB-DAC部分は96kHz/24bit対応に進化した。いわゆるハイレゾ対応だ。
アンプのプリとパワーのチップはAnalog Device社のAD8692とTexas Instruments社のTPA6130Aを使用している。これはE7からそのまま引き継いでいる仕様だが、それでいて出力はE-07の約3倍に引き上げられており、より余裕を持ってヘッドホンを駆動する。
ただしその代わりなのか、内蔵バッテリーでの駆動時間は、E7が80時間だったところがE07Kでは24時間に短縮されている。とはいえ、僕としては24時間も確保されていれば十分だと感じる。
イコライザー機能は、E7では3段階の低音ブーストのみだったが、E07Kでは高音と低音それぞれ10段階(±5段階)の調整が可能。好みに合わせてより積極的かつ微妙に追い込める。
さらに2人での同時リスニングが可能なデュアル・ヘッドホンアウトの搭載も特徴的である。…リア充の方はせいぜいラブラブで活用してくださいっ! どうぞご自由に二人の世界を作ればいーんじゃないですか!?
…失礼、少々取り乱してしまった。気を取り直して説明を続けよう。そのほか、電源を入れ直してもボリュームを記憶する設定、最大ボリュームを制限して耳を守る設定、スリープ機能など、細かな設定や機能も充実している。各設定は画面のメニュー項目をボリュームボタンで上下してメニューボタンで決定するという要領で行うが、説明書を見るまでもなく簡単に操作できた。
さて、次はお待ちかねの音をチェックだ。ポタアンとしての使い勝手とUSB-DACとしての使い勝手、両方をガッツリ試してみた。
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