【特別企画】田村ゆかり/井口裕香/上坂すみれ/日笠陽子
今期春アニメOP/EDを堪能できるのはコレ!高橋敦のTDKイヤホンスクランブルテスト
上坂すみれ「七つの海よりキミの海」
「波打ち際のむろみさん」は田村ゆかりさんが地元博多弁で終止ハイテンションでしゃべりまくる素晴らしい作品。そしてオープニング曲も超ハイテンション。上坂すみれさんの「七つの海よりキミの海」は冒頭からベースのスラップが炸裂し、そしてジェットコースター展開。「初めて焼くブリヌイは団子になる」の格言に当てはまらない、デビュー曲にして名曲だ。この勢いがありすぎる変態サウンドを満喫できるTDKイヤホンとなると…
僕のセレクトはTH-ECMA600。
まずこの曲はベースのスラップに説得力がないと始まらない。TH-ECMA600に搭載されているMA(マグネチックアーマチュア)型ドライバーは近縁のBA型よりもシンプルな構造から高い音圧と明確な輪郭を叩き出す。ベースのアタックの立ち上がりの良さ、バキバキと硬質なドライブ感。このイントロが一気に醸し出す「何かこの曲ヤバいんじゃ…」感なっ!それをこのイヤホンは引き出す!
また他の曲だとこのイヤホンは楽器の迫力に対してボーカルが少し薄れる場合もあったが、この曲ではそこも問題なし。上原すみれさんの声質や歌い方によってかボーカルの抜けも良い。同志すみぺの演技力炸裂のカラフルなボーカルも十分に楽しめる。ハイライトである「むろみ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」の絶叫の「〜〜〜〜〜〜〜〜っ」の歪み感、つまりはヤバさもいい感じだ。
なおこちらもTH-ECBA700と同じく、銀合金導体と可動式イヤーホルダーを採用している。
他のイヤホンではどうだろうか?
TH-ECBA700で聴くと、迫力が不足するのでこの曲との相性は正直よくはない。音が中音域に凝縮されるTH-ECMA600とは対照的に音がすかっと高音側に抜けて広がるおかげで、ボーカルが明るくなりその細かやな表現が見えやすいのは特長だ。
IE800で聴くと、音色に落ち着きがあるためにスラップのバキバキ感や強引なドライブ感はTH-ECMA600と比べると控えめ。しかし一方でベースとドラムスの厚みはダントツに優れており、TH-ECMA600の迫力とはまた違う低重心の迫力を感じられる。
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