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最新のDSD再生対応プレーヤーと組み合わせて試聴

【レビュー】バッファローのオーディオ専用NAS「LS421D」を聴く

公開日 2013/07/29 10:00 山之内 正
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■従来モデルのAVアンプでのDSD再生も検証

SC-LX57以外のパイオニア製AVアンプのなかには、2.8MHzのDSD音源をPCMに変換して再生できる製品がある。新製品のSC-2023やVSA-1123とLS421Dを組み合わせるとネットワークでも再生できることを確認済みだが、従来製品であるSC-LX86でも同じことができるかどうか、実際に試してみた。

昨年登場したパイオニアの最高峰AVアンプ「SC-LX86」と組み合わせてのDSDネットワーク再生にも挑戦した。本機はUSBメモリーからのDSD再生(PCM変換、2.8MHz)を正式にサポートしている

iControlAV2013からは最新のSC-LX57と同様、DSD音源もそのまま操作でき、再生時にノイズが入るなどの不具合もない。パイオニアの正式サポート外の動作ではあるが、少なくとも今回の試聴環境ではまったく問題なく再生することができた。PCM変換とはいえ、再生音は音色の透明度が高く、演奏の特徴を忠実に引き出していることがわかる。

■スフォルツァート「DSP-03」で確認したLS421Dの潜在能力

最後にスフォルツァートのDSP-03とLS421Dを組み合わせ、最新ネットワークプレーヤーでのDSD音源の動作を確認した。試聴では、スピーカーシステムには同じくエラックのFS247BE、プリメインアンプにはアキュフェーズのE-560を用いた。

スフォルツァートのネットワークプレーヤー「DSP-03」。価格は714,000円(税込)。DSDのネイティブ再生に対応する

「DSP-03」で5.6MHzのDSD再生をしているところ。本体ディスプレイに「5.6MHz / DSD」と表示される

操作アプリとして推奨されている「ML Player」上に曲名が正確に表示されるのはもちろんのこと、プレーヤー本位には再生中の曲名が日本語も含めて表示され、使い勝手は非常に優れている。同一音源をFLACとDSDで聴き比べたときにも音調の違いを正確に再現するなど、クオリティ面でもポテンシャルの高さが際立っている。

iPhoneアプリ「ML Player」からLS412Dを確認したところ。本体のイラストまで表示された

「ML Player」から「DSP-03」でのDSD再生を操作。曲名も正確に表示されるなど、使い勝手が優れている

NASはネットワークオーディオの音質を大きく左右する重要なコンポーネントである。これまで選択肢が限られていたが、LS421Dの登場によって状況は大きく変わり始めた。今後、DSD音源への対応がネットワークプレーヤー、NASの両方で進むきっかけを作る重要な製品として注目したい。

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