スカパー! プレミアムサービスLinkにも対応
DTCP+に対応した「DiXiM Digital TV for iOS」を早速レビュー
■再生品質が手動で選択可能に
今回のバージョンアップは、リモートアクセス(DTCP+)とスカパー! プレミアムサービスLinkのサポートが主軸だが、接続確認済み機器の増加という地道な努力も行われている。iOSデバイスでライブチューナーと録画済番組の再生をスムーズに行うには、ビデオレコーダー側に(クライアント側からの要求に応える形での)トランスコード機能が求められるため、2013年8月現在で対応するのはパナソニックとソニーの製品ばかりだが、DTCP+がサポートされたことを受け、同機能に準拠したアイ・オー・データおよびバッファローのNASが新たにリストアップされている。
再生品質の手動選択に対応したことも見逃せない。これまでのバージョンは、再生品質は完全にアプリ任せでユーザーに選択の余地はなかったが、設定画面で「再生品質を自動で選ぶ」スイッチをオフにしておくと、サーバが配信可能な再生品質(ビットレート/解像度)を再生時に選ぶことができる。
この再生品質の手動選択は、特にリモートアクセスのときに威力を発揮する。iPhone 5の場合、ソフトバンクとauのいずれもデータ通信量が1ヶ月あたり7GBを超えると通信制限を受けるため、画質を犠牲にせざるをえない。となると、可能なかぎりシビアな条件での再生を選ばざるをえず、トータルのデータ量も事前に把握できたほうがベターだからだ。それを具体的な数値で表示するだけでなく、再生画質を星の数で表してくれるのは直感的でわかりやすい。
■iPhone 5と対応NASを使って宅外からの再生に成功
DiXiM Digital TV for iOS v2.0のテストは、リモートアクセスを中心に行った。具体的には、iPhone 5のモバイル回線(3G/LTE)経由でもスムーズな再生を得られるか、視聴に耐えうる画質かどうかの検証だ。なお、DTCP+対応のサーバにはアイ・オー・データの「RECBOX」を利用している。ロケーションの関係で回線は終始3G、鉄筋コンクリートの建物内でテストしたため電波強度はアンテナ3〜4本で推移したことを報告しておこう。
再生のスムーズさについては、まずまずといったところ。再生指示から映像が流れ始めるまでには、トランスコードに要する時間と回線速度が影響してか、LANで視聴するときよりもタイムラグが生じてしまう。ある程度のデータ量をiPhone側にバッファしてからストリーミングが開始されるようで、(手動で)高画質設定を選択した場合はそれなりに待たされるはずだ。
今回のテストでは通信状態が安定していたこともあり、途中で映像が止まることはなかったが、高速移動時など帯域が大幅に上下する場面ではその可能性もあるだろう。
画質については、iPhone 5のディスプレイサイズと宅外再生という事情を踏まえれば、申し分ないと言っていい。録画済番組を再生する場合、ビデオレコーダー側でH.264へのトランスコードを行う上、その際宅外再生であることをを考慮して解像度やビットレートを落とすことになるが、画質モードを自動に設定しているかぎり気になるほどの画質低下は認められなかった。これはiPhone 5の4インチというディスプレイサイズもあるが、RECBOXに搭載されているトランスコーダーの性能と、DiXiM Digital TV for iOS v2.0の画質モード決定アルゴリズムの洗練度が影響しているものと思われる。
ところで、ものは試しと「スカパー! プレミアムサービスLink」で録画した番組を再生してみたところ、特に支障なく楽しむことができた。
これは、DiXiM Digital TV for iOS v2.0が対応する「TZ-WR500P」は、リモートアクセスには対応していないため宅内での利用に限定されるが、「スカパー! プレミアムサービスLink」(録画・ダビング)で、「RECBOX」に録画番組を保存すれば、「スカパー! プレミアムサービスLink」の録画番組をリモートアクセスで楽しめるようになるからだ。出張先のホテルでサッカー番組やR18の映画を独りで楽しむ、といった使い方ができそう。スカパー! を契約しているiPhone/iPadユーザーには、気になるフィーチャーとなりそうだ。
今回のバージョンアップは、リモートアクセス(DTCP+)とスカパー! プレミアムサービスLinkのサポートが主軸だが、接続確認済み機器の増加という地道な努力も行われている。iOSデバイスでライブチューナーと録画済番組の再生をスムーズに行うには、ビデオレコーダー側に(クライアント側からの要求に応える形での)トランスコード機能が求められるため、2013年8月現在で対応するのはパナソニックとソニーの製品ばかりだが、DTCP+がサポートされたことを受け、同機能に準拠したアイ・オー・データおよびバッファローのNASが新たにリストアップされている。
再生品質の手動選択に対応したことも見逃せない。これまでのバージョンは、再生品質は完全にアプリ任せでユーザーに選択の余地はなかったが、設定画面で「再生品質を自動で選ぶ」スイッチをオフにしておくと、サーバが配信可能な再生品質(ビットレート/解像度)を再生時に選ぶことができる。
この再生品質の手動選択は、特にリモートアクセスのときに威力を発揮する。iPhone 5の場合、ソフトバンクとauのいずれもデータ通信量が1ヶ月あたり7GBを超えると通信制限を受けるため、画質を犠牲にせざるをえない。となると、可能なかぎりシビアな条件での再生を選ばざるをえず、トータルのデータ量も事前に把握できたほうがベターだからだ。それを具体的な数値で表示するだけでなく、再生画質を星の数で表してくれるのは直感的でわかりやすい。
■iPhone 5と対応NASを使って宅外からの再生に成功
DiXiM Digital TV for iOS v2.0のテストは、リモートアクセスを中心に行った。具体的には、iPhone 5のモバイル回線(3G/LTE)経由でもスムーズな再生を得られるか、視聴に耐えうる画質かどうかの検証だ。なお、DTCP+対応のサーバにはアイ・オー・データの「RECBOX」を利用している。ロケーションの関係で回線は終始3G、鉄筋コンクリートの建物内でテストしたため電波強度はアンテナ3〜4本で推移したことを報告しておこう。
再生のスムーズさについては、まずまずといったところ。再生指示から映像が流れ始めるまでには、トランスコードに要する時間と回線速度が影響してか、LANで視聴するときよりもタイムラグが生じてしまう。ある程度のデータ量をiPhone側にバッファしてからストリーミングが開始されるようで、(手動で)高画質設定を選択した場合はそれなりに待たされるはずだ。
今回のテストでは通信状態が安定していたこともあり、途中で映像が止まることはなかったが、高速移動時など帯域が大幅に上下する場面ではその可能性もあるだろう。
画質については、iPhone 5のディスプレイサイズと宅外再生という事情を踏まえれば、申し分ないと言っていい。録画済番組を再生する場合、ビデオレコーダー側でH.264へのトランスコードを行う上、その際宅外再生であることをを考慮して解像度やビットレートを落とすことになるが、画質モードを自動に設定しているかぎり気になるほどの画質低下は認められなかった。これはiPhone 5の4インチというディスプレイサイズもあるが、RECBOXに搭載されているトランスコーダーの性能と、DiXiM Digital TV for iOS v2.0の画質モード決定アルゴリズムの洗練度が影響しているものと思われる。
ところで、ものは試しと「スカパー! プレミアムサービスLink」で録画した番組を再生してみたところ、特に支障なく楽しむことができた。
これは、DiXiM Digital TV for iOS v2.0が対応する「TZ-WR500P」は、リモートアクセスには対応していないため宅内での利用に限定されるが、「スカパー! プレミアムサービスLink」(録画・ダビング)で、「RECBOX」に録画番組を保存すれば、「スカパー! プレミアムサービスLink」の録画番組をリモートアクセスで楽しめるようになるからだ。出張先のホテルでサッカー番組やR18の映画を独りで楽しむ、といった使い方ができそう。スカパー! を契約しているiPhone/iPadユーザーには、気になるフィーチャーとなりそうだ。