スマホ/タブレットと組み合わせてハイレゾ再生
デノンのUSB-DAC「DA-300USB」×iPhoneでハイレゾ再生を試す
■Android端末からのハイレゾ音源の再生にも成功
Androidデバイスとの組み合わせ例としては、Googleのタブレット「Nexus 7」からOTGケーブルを介してDA-300USBに接続し、再生アプリには「USB Audio Recorder Pro」というシステムで確認した。
OTGケーブルとは「USB On-The-Goケーブル」のこと。理屈はさておき、iOSデバイスにおけるカメラアダプタと同じで、USB-DACとの接続にはとにかくこれが必要だということを覚えておいていただければOKだ。
再生アプリのUSB Audio Recorder Proは本来は録音がメインのアプリ。しかし今回のように外部USB-DACと接続してのハイレゾ再生アプリとしても使われている。ただし、出力サンプリング周波数の設定が自動変更されないので、再生する音源の仕様に合わせてその都度その設定の手動変更が必要なのは難点とも言える。
なおこのシステムは、接続しただけですぐに認識されて動作する場合もあったが、うまくいかない場合もあった。その場合は一度アプリを完全に終了させた上で「アプリ起動後にDA-300USBを接続する」「逆にDA-300USB接続後にアプリを起動する」等で認識させることができた。なお、現時点ではAndroidからDSD音源を再生することはできないので、PCM音源で音質を検証した。
音質的には、iOS環境での再生と比べると、音の芯と輪郭が強く描線も太く、がっしり感やダイレクト感が印象的だ。アコースティックなサウンドの粒子感の細やかさや女性ボーカルのほぐれた優しさといった面ではiOS環境やMac+Audirvana Plusに優位を感じるが、ハードタッチさもほしいエレクトロ系ではこちらの方がガツンと来て盛り上がる。
今回試したシステムの中では、このAndroidでの再生だけが少し異質と言える。といってもこれはNexus 7とUSB Audio Recorder Proの組み合わせという一例においての話なので、参考程度に受け取っておいてほしい。
■光デジタル&同軸デジタル出力も活用したい
DA-300USBが活用できるシーンは、パソコンやスマートフォンとのUSB接続だけではない。テレビやBDレコーダーとは、光デジタル端子、または同軸デジタル端子で接続できる。テレビやBDレコーダーに搭載されているDAC回路をパスして、AL32での処理も含めて本機のDAC回路を使ってDA変換を行えるため、こちらも音質向上を見込める。サウンドも確認してみたが、光と同軸の音質の違いはシビアなものではないので、各自の環境で使い勝手の良い方を選べばよい。
DA-300USBは基本的にはオーソドックスな機能構成のUSB-DACだが、ユーザーの工夫次第では応用範囲の広さも見せてくれる。自分ならどう使いこなすかを想像してみて、ピンと来るものがあればその導入を本格検討してみるとよいだろう。
Androidデバイスとの組み合わせ例としては、Googleのタブレット「Nexus 7」からOTGケーブルを介してDA-300USBに接続し、再生アプリには「USB Audio Recorder Pro」というシステムで確認した。
OTGケーブルとは「USB On-The-Goケーブル」のこと。理屈はさておき、iOSデバイスにおけるカメラアダプタと同じで、USB-DACとの接続にはとにかくこれが必要だということを覚えておいていただければOKだ。
再生アプリのUSB Audio Recorder Proは本来は録音がメインのアプリ。しかし今回のように外部USB-DACと接続してのハイレゾ再生アプリとしても使われている。ただし、出力サンプリング周波数の設定が自動変更されないので、再生する音源の仕様に合わせてその都度その設定の手動変更が必要なのは難点とも言える。
なおこのシステムは、接続しただけですぐに認識されて動作する場合もあったが、うまくいかない場合もあった。その場合は一度アプリを完全に終了させた上で「アプリ起動後にDA-300USBを接続する」「逆にDA-300USB接続後にアプリを起動する」等で認識させることができた。なお、現時点ではAndroidからDSD音源を再生することはできないので、PCM音源で音質を検証した。
音質的には、iOS環境での再生と比べると、音の芯と輪郭が強く描線も太く、がっしり感やダイレクト感が印象的だ。アコースティックなサウンドの粒子感の細やかさや女性ボーカルのほぐれた優しさといった面ではiOS環境やMac+Audirvana Plusに優位を感じるが、ハードタッチさもほしいエレクトロ系ではこちらの方がガツンと来て盛り上がる。
今回試したシステムの中では、このAndroidでの再生だけが少し異質と言える。といってもこれはNexus 7とUSB Audio Recorder Proの組み合わせという一例においての話なので、参考程度に受け取っておいてほしい。
■光デジタル&同軸デジタル出力も活用したい
DA-300USBが活用できるシーンは、パソコンやスマートフォンとのUSB接続だけではない。テレビやBDレコーダーとは、光デジタル端子、または同軸デジタル端子で接続できる。テレビやBDレコーダーに搭載されているDAC回路をパスして、AL32での処理も含めて本機のDAC回路を使ってDA変換を行えるため、こちらも音質向上を見込める。サウンドも確認してみたが、光と同軸の音質の違いはシビアなものではないので、各自の環境で使い勝手の良い方を選べばよい。
DA-300USBは基本的にはオーソドックスな機能構成のUSB-DACだが、ユーザーの工夫次第では応用範囲の広さも見せてくれる。自分ならどう使いこなすかを想像してみて、ピンと来るものがあればその導入を本格検討してみるとよいだろう。