【特別企画】はっきり・くっきりした音で聞きやすい
手軽にテレビの音質アップ! ソニー初“ボードタイプ”のシアター「HT-XT1」を試す
■セリフが聴き取りやすくなる「ボイスアップ」機能を試す
本機をテストするにあたって、最初に試してみたかったのは「ボイスアップ」機能だ。まだまだ聴力には自信のある30代の筆者にとっても、テレビドラマを見ていると、役者によってはセリフが聞き取りづらいと思う場面があることも事実。そこで、いくつかの番組で「ボイスアップ」機能の効果を試してみた。
一般的なニュース番組やワイドショーの音声であれば、アナウンサーや出演者の音声が聞こえづらいということは、ほぼない。しかし、それでも「ボイスアップ」ボタンを一回押し、デフォルト状態のTYPE1からTYPE2に切り替えると、声の成分が少し浮き立ち明瞭になるので、滑舌がより良くなったように聞こえる。もう一回ボタンを押してTYPE3に切り替えると、7kHzという、ご年配の方では聞き取りにくくなる音のクリアネスがはっきりと向上する。
次に筆者が試してみたのは、NHK大河ドラマ『軍師黒田官兵衛』に黒田職隆役で出演している柴田恭兵さんの声だ。歴史ものらしい喋りかたなのだが、ボイスアップ機能により、歯切れ良く聞こえやすくなる。他にもテレビドラマ『医龍4』では、坂口憲二さんが演じている朝田龍太郎役の無口なキャラクターの声が、より聞き取りやすくなった。
実際にボイスアップ機能を使って気に入ったのは、「ボイスアップ」機能を有効にしても、全体の音のトーンは変化がなく、常時オンにして使っても違和感なく使い続けられるということ。特に最近テレビ番組の声が聞き取りにくくなったという人は、ぜひ試してみてほしい機能だ。