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パナ、東芝、ソニーの動向をわかりやすく解説

4Kテレビはいよいよ買い時? 小型化/高画質化で魅力増す'14年モデルのトレンドまとめ

公開日 2014/05/13 11:31 安蔵 靖志
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■トレンドはさらなる「小型化」と「高画質化」

今回3社から発表された4Kテレビを見回してみて分かるのが「小型化」だ。東芝が2011年12月に発売した「55X3」を筆頭に「4Kテレビ=大型テレビ」という流れが続いてきた。しかしここにきてパナソニックは50V型、ソニーは49V型、東芝は40V型と、「中小型モデル」への足がかりとなるモデルを発表した。

東芝から登場予定の40V型4Kモデル「40J9X」

50V型や49V型は「55V型では大きくて設置できない」というユーザーを取り込むことが大きな狙いで、40V型はゲームユーザーを中心としたパーソナルユースに踏み込んだモデルといえる。

各社がさらに力を入れているのが「高画質化」だ。60V型の2K(フルハイビジョン)テレビが20万円前後で購入できる今、あえて4Kテレビを購入する意味は「画質」にかかっている。各社とも数年前から磨きをかけている「超解像技術」に加えて、色再現性をアップする機能や、暗部の階調性とコントラストの高さを両立する機能など、さまざまな高画質化機能を強化している状況だ。

ソニーのX9500Bシリーズはダイナミックレンジを高める新技術「X-tended Dynamic Range PRO」を投資荒木

東芝はバックライトの色再現範囲の拡張を狙った

さらに注目したいのが「直下型LEDバックライト搭載」だ。2Kテレビの画質競争が激しく繰り広げられていた数年前まで、高画質テレビには部分駆動対応直下型LEDバックライトを搭載するのが当然だった。パネル直下にLEDバックライトを搭載することで明るくできるだけでなく、細かく部分駆動制御を行うことで暗部の表現と高コントラストを両立できるからだ。

ソニーは最上位X9500Bシリーズが直下型バックライトを採用

東芝は2Kテレビで培った直下型バックライトを技術を4Kモデルにも投入

しかしここ数年は薄型でスッキリしたデザインを実現できることもあり、ハイエンドモデルでもパネル周囲にバックライトを搭載する「エッジ型」が主流になっていた。部分駆動制御を細かく行えないため、どうしても直下型に比べて階調性やコントラストが落ちる。

ソニーと東芝は、4Kの高画質をさらに訴求するため、直下型バックライトをハイエンドモデルで復活させた。パナソニックは現時点ではエッジ型バックライトのみだが、最高画質モデルに直下型バックライトを搭載するというのは今後も大きなトレンドとなっていくだろう。

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