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【特別企画】炭山アキラが実力に迫る

注目インシュレーター「Wind Bell」待望の大型機器用モデル「WB-60」登場

公開日 2014/06/12 12:02 炭山アキラ
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■空間の広がり方がまるで変わる − 生々しい質感にもハッとする


WB-60は、スピーカーの脚やスパイクを外してスピーカー本体に直接取り付けて固定するアタッチメント「WB-60/AT」も別売で用意。これによって本機とスピーカーとをよりしっかりと固定して使うこともできるようになっており、スピーカーが不安定な場合の不安を解消してくれる。そこで、次はそれを使ってTAD-E1に取り付けてみる。

専用アタッチメント「WB-60/AT」。スピーカーのスパイク穴を利用して本アタッチメントを取り付ける。くぼみ部分がWB-60天面の凸部とがっちりハマるようになっており、よりしっかりとスピーカーと固定してウィンドベルを使えるようになる

クラシックから聴くと、一聴してデフォルトとは空間の広がり方がまるで違う。もともとがかなり壮絶な解像度と音場感を持つスピーカーなのだが、「それでなおここまで広がるのか!」と驚くほかない音場に、オケと合唱がどっしりと地に脚を着いた質感で朗々と奏で、歌う。

スピーカー本来の脚部を取り外し、そのスパイク穴を利用してアタッチメント「WB-60/AT」を取り付け。そしてWB-60の上に載せることでセッティングは完了

楽器1本ずつ、合唱の1人ずつがくっきりとそれぞれの距離感を伴って定位する感じはまさに絶品、改めてE1はいいスピーカーだったのだなと再認識することができた。

アタッチメントを使用することでより安定した状態でスピーカーを使用できるようになる

ジャズはピアノトリオがグッと前へ出て、それぞれの楽器がハッとするほど生々しくその質感を伝える。ライブ会場のさざめき、小さな声の雑談や食器の立てるカチャリという音は本当にぞっとするほどリアルで、半世紀前のライブ会場の空気感が伝わってくる。長年にわたって聴き慣れた音源がこんな鳴り方をするなんて、と何だか狐につままれたような思いだ。

ポップスは声が他と隔絶したリアリティを聴かせる。この"声"は何かちょっとでも不備があったらたちどころにそれを伝える、ある意味で非常に「怖い」音源なのだが、それがここまでリアルに、まるで録音中のスタジオを訪れたような質感で聴けたことに感動した次第である。

なお、ここで紹介したアタッチメントに加えて、WB-60は4個1セットだけでなく、2個1セット、そしてアナログディスクスタビライザーとしての使用を想定しての1個のみでの販売も行う。以前にもレポートしたように、ウィンドベルはスピーカーだけでなくプレーヤーなどと組み合わせても効果を発揮する。そこで特許機器では、様々な使い方ができるようにするためラインナップを拡充したのだ。

WB-60

WB-60/AT

ウィンドベル 商品ラインナップ
型名耐荷重等税抜価格
WB-3030kg/4個(7.5kg/1個)50,000円(4個/1組)
WB-30/215kg/2個(7.5kg/1個)27,000円(2個/1組)
WB-6080kg/4個(20kg/1個)100,000円(4個/1組)
WB-60/240kg/2個(20kg/1個)55,000円(2個/1組)
WB-60/1ディスクスタビライザー用30,000円(1個入り)
WB-60/ATWB-60用アタッチメント(※7月初旬発売)28,000円(4個/1組)


例えば2個1セットを買い足して、スピーカーを3点支持で使用した際に余った1個と組み合わせて別の機器に使用する、などといった使い方も考えられる。自分の用途に合わせて選択の幅が広がったわけだ。

耐荷重の異なるラインナップだけでなく、アタッチメントも登場し、応用の幅がさらに広がったウィンドベル。オーディオシステムの音質向上に色々と活用できそうだ。

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