<山本敦のAV進化論>第15回
【レビュー】フルセグもNOTTVも全対応、ドコモの多機能モバイルTVチューナー「TV BOX」
NTTドコモは、ワンセグ/フルセグ/NOTTVの放送が受信できるモバイルTVチューナー「TV BOX」を7月下旬に発売する(関連ニュース)。実機を借りられたのでさっそく使ってみたが、スマホ向けのワイヤレステレビチューナーとしての機能だけでなく、通常のPCモニターをスマートTV化できたりなど、AVファンが楽しめそうな“意外にマニアックな機能”が色々と見つかった。
■Android/iOS両対応の「ワイヤレスモバイルTVチューナー」
まずはTV BOXがどんな製品なのか、簡単にまとめておこう。本機の最も基本的な機能は、ワンセグ/フルセグ/NOTTVの統合チューナーを搭載したモバイルTVチューナーである。AndroidスマートフォンだけでなくiPhone(iOS)にも対応している点、そしてポータブルサイズ、かつワイヤレスで使える点が特徴だ。iOS 7以降のiPhone/iPad、Android 4.0以降のスマートフォンとタブレットで利用できる。
対応端末については、アップルのiPhone/iPadはドコモ以外のキャリアで販売されているものでも使うことができるが、Androidの場合、基本的にはドコモ以外のキャリアで販売されている製品は動作保証の対象外になるので注意したい。他キャリアで利用の場合は、当然ながらTV BOXの端末購入料金のほか、ドコモの新規回線契約が必要になる。
テレビ番組視聴用のアプリ「TV BOX」が無償提供され、同アプリをモバイル端末にインストールすれば、TV BOXで受信したテレビ番組がWi-Fi接続によるワイヤレスで見られるようになる。なお、iPhone対応のモバイルTVチューナーは既にいくつかの製品が発売されているが、iOS端末でNOTTVが見られる端末は本機が初めてであることからも話題を集めている。また、意外にもドコモがスマホ周辺機器としてモバイルTVチューナーを商品化した製品はこれが初めてになる。
テレビ番組はライブ視聴だけでなく、本体に装着した32GBまでのmicroSDHCカードに録画も行える。予約録画も可能だ。単体でフルセグ録画が可能なスマートフォン(つまりフルセグ内蔵スマホ)もすでに存在しているが、そうしたスマホで番組を録画する場合、本体をアンテナ感度が良い場所に置きっぱなしにしておく必要があるのが少々難点。
だがTV BOXなら、スマホ本体と離れた場所に置きっぱなしにして録画しておけるわけで、これは実用性が高いと言える。なお、本機で録画したコンテンツには独自の暗号化処理がかけられるため、録画した端末でしか見ることができない。チューナーは1基だけなので、裏番組視聴にも対応していない。
本機で受信したフルセグの映像は、スマートフォンなどモバイル端末に720×480画素の映像にH.264形式でトランスコードしながら送り出す。録画時の解像度も同じ。ただ、この後で紹介するHDMI出力の際には放送画質のままの解像度で出力される。
ほかにも下り112.5Mbps/上り37.5MbpsのLTE通信に対応しており、最大8台まで機器で同時にテザリングができる。本体内蔵の3,560mAhのバッテリーでUSB接続したスマートフォンが給電できるモバイルバッテリー機能も備え、iPhoneなら約1.5回の充電が可能だ。スマートフォンを充電しながらテレビを見られるのも便利だ。
■実際に使ってみる − シンプルな設定と操作性
今回はNTTドコモから開発中のTV BOXの実機と、アプリをインストールしたAndroidスマートフォン「AQUOS ZETA SH-04F」を借りてハンドリングする機会を得た。まずはスマートフォンとの組み合わせによる使い勝手からみていこう。
■Android/iOS両対応の「ワイヤレスモバイルTVチューナー」
まずはTV BOXがどんな製品なのか、簡単にまとめておこう。本機の最も基本的な機能は、ワンセグ/フルセグ/NOTTVの統合チューナーを搭載したモバイルTVチューナーである。AndroidスマートフォンだけでなくiPhone(iOS)にも対応している点、そしてポータブルサイズ、かつワイヤレスで使える点が特徴だ。iOS 7以降のiPhone/iPad、Android 4.0以降のスマートフォンとタブレットで利用できる。
対応端末については、アップルのiPhone/iPadはドコモ以外のキャリアで販売されているものでも使うことができるが、Androidの場合、基本的にはドコモ以外のキャリアで販売されている製品は動作保証の対象外になるので注意したい。他キャリアで利用の場合は、当然ながらTV BOXの端末購入料金のほか、ドコモの新規回線契約が必要になる。
テレビ番組視聴用のアプリ「TV BOX」が無償提供され、同アプリをモバイル端末にインストールすれば、TV BOXで受信したテレビ番組がWi-Fi接続によるワイヤレスで見られるようになる。なお、iPhone対応のモバイルTVチューナーは既にいくつかの製品が発売されているが、iOS端末でNOTTVが見られる端末は本機が初めてであることからも話題を集めている。また、意外にもドコモがスマホ周辺機器としてモバイルTVチューナーを商品化した製品はこれが初めてになる。
テレビ番組はライブ視聴だけでなく、本体に装着した32GBまでのmicroSDHCカードに録画も行える。予約録画も可能だ。単体でフルセグ録画が可能なスマートフォン(つまりフルセグ内蔵スマホ)もすでに存在しているが、そうしたスマホで番組を録画する場合、本体をアンテナ感度が良い場所に置きっぱなしにしておく必要があるのが少々難点。
だがTV BOXなら、スマホ本体と離れた場所に置きっぱなしにして録画しておけるわけで、これは実用性が高いと言える。なお、本機で録画したコンテンツには独自の暗号化処理がかけられるため、録画した端末でしか見ることができない。チューナーは1基だけなので、裏番組視聴にも対応していない。
本機で受信したフルセグの映像は、スマートフォンなどモバイル端末に720×480画素の映像にH.264形式でトランスコードしながら送り出す。録画時の解像度も同じ。ただ、この後で紹介するHDMI出力の際には放送画質のままの解像度で出力される。
ほかにも下り112.5Mbps/上り37.5MbpsのLTE通信に対応しており、最大8台まで機器で同時にテザリングができる。本体内蔵の3,560mAhのバッテリーでUSB接続したスマートフォンが給電できるモバイルバッテリー機能も備え、iPhoneなら約1.5回の充電が可能だ。スマートフォンを充電しながらテレビを見られるのも便利だ。
■実際に使ってみる − シンプルな設定と操作性
今回はNTTドコモから開発中のTV BOXの実機と、アプリをインストールしたAndroidスマートフォン「AQUOS ZETA SH-04F」を借りてハンドリングする機会を得た。まずはスマートフォンとの組み合わせによる使い勝手からみていこう。