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安蔵靖志のAV調査隊【第3回】

【レビュー】テレビを手軽に高音質化!ソニーとヤマハの注目サウンドバー/HTシステムを徹底比較

公開日 2014/08/08 11:00 安蔵靖志
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BDV-N1Bは音楽コンテンツにおいても、客席からの拍手がリアスピーカーからあふれ出てきて、ライブ会場にいるような感覚を得られた。ライブコンテンツなどは、フロント2.1chや3.1chで十分と考える人も多いかもしれない。しかし自分が見に行ったコンサートをBDで追体験したいといった場合、やはり5.1chで視聴した方がその記憶がよみがえりやすいのではないだろうか。

ただし、YSP-2500と同様、Bluetoothの音作りはあまり感心しなかった。中音域の量感が足りずに、どちらかというとチープな音という印象を受けた。

■サウンドバーの設置性は魅力的だが、一聴の価値があるディスクリート5.1ch

今回は各モデルで同じ要素を比較したため、SACDやCDの試聴は行わなかったが、BDV-N1Bはディスクリート5.1chを味わう入門機として申し分ないように思えた。

サウンドバーの音質向上はめざましい。一方で、設置性が許す限りでは、やはりディスクリート5.1chのサウンドは魅力的だった。

今回テストした3機種は実勢価格約4万円(ソニー「HT-CT370」)、約10万円(ヤマハ「YSP-2500」)、約5万円(ソニー「BDV-N1B」)と価格帯が異なるため、一概にはなかなか言えないが、筆者が最もお買い得と感じたのはソニーのディスクリート5.1chシステム「BDV-N1B」だった。

サウンドバータイプの2機種の、前方からのみ音が出るタイプと比べると、リアスピーカーを搭載する5.1chのBDV-N1Bは定位感に圧倒的な違いがある。音質面での善し悪しとは別に、この定位感とサラウンド感はサウンドバーでは味わえないものだった。BDレコーダーをすでに持っている人にとってはプレーヤー部は不要かもしれないが、実勢価格約5万円というコストパフォーマンスもかなり光った。リアにスピーカーを置くことができるのであれば、リアル5.1chシステムもぜひ選択肢に加えてほしい。

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