<山本敦のAV進化論>第20回
超高精細WQXGA有機ELタブレット「GALAXY Tab S」レビュー − 10型/8型両方でAV機能を試す
本体の質量が約294gと非常に軽く、フレーム部分のエッジもラウンド処理がされているので、手に持っても心地良いフィット感が得られる。筆者はあまり手のひらが大きい方ではないが、片手で無理なくホールドできた。バックライトが要らない有機ELの搭載を活かして、約6.6mmという薄型ボディを実現したこともポータビリティの向上につながっている。
フロント面はブランドロゴを上にみて、下部中央にホームボタン、右側に戻るボタンが置かれている。ホームボタンの左側には最近使用したアプリケーションのリストを開いてタスクの切替えを素速く行える「履歴キー」がある。履歴キーを長押しすればホーム画面のページ切り替えも行える。
本体側面には電源とボリュームボタン、microSDカードスロットを設ける。なおGALAXY Tab Sの製品パッケージには32GBのmicroSDカードが1枚付属するのでぜひ活用したい。スピーカーユニットは本体の上下に1基ずつを配したステレオ構成。本体を横に構えれば、動画コンテンツを楽しむ際などに迫力あるサウンドが一緒に楽しめるよう設計されている。側面にはイヤホン端子とmicroUSB端子も搭載する。
背面はGALAXY S5と同様にドットパターンを配したデザイン。色合いは淡い光沢感のあるブロンズに仕上がっている。上部中央には8メガのカメラとフラッシュを搭載。GALAXY S5に採用されていた心拍数センサーは本シリーズには採用されていない。
■高精細パネルの特徴を引き立たせる自動画質調整機能「Adapt Display」
ここでGALAXY Tab Sシリーズに搭載された自動画質調整機能を紹介しておこう。一つは画面の表示を自動で最適化する「Adapt Display」機能だ。設定メニューから「デバイス」タブ内の「ディスプレイ」を選び、「画面モード」から「表示を最適化」にチェックを入れれば機能がオンになる。オンにすると、「ギャラリー」「カメラ」「ブラウザ」「ビデオ」「Google Playブックス」の各アプリを利用時に画面の色の範囲、彩度、シャープネスが自動で最適化される。
もう一つのユニークな機能がディスプレイのメニュー内から設定ができる「読書モード」だ。特に電子書籍コンテンツを表示する際に画面のホワイトバランスを最適化する機能で、デフォルト設定の「Google Playブックス」以外にも、任意のアプリを登録しておけば、読書用に最適化された画質でコンテンツが楽しめる。
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