各ヘッドホンとの相性からUSB-DACの音質までチェック
【レビュー】野村ケンジがデノン初のポタアン「DA-10」の音質最終版を徹底試聴
もちろん、絶対的な解像感の高さなどは据置型の高級モデルに一歩譲るが、そういった本格派に肉薄するくらい、純度の高いサウンドを持ち合わせているのも確かだ。特にデスクトップ環境では、それほど大きな差にならない、上手いまとめ方も可能なはず。たとえば、良質なパワードスピーカーと組み合わせて、シンプルながらも本格派のサウンドを構築することもできる。そういった、デスクトップでの使い勝手の良さも「DA-10」ならではの魅力といえるだろう。
■アナログ入力の音質を検証する
最後にアナログパート、純粋なアナログ・ヘッドホンアンプとしての実力もチェックしよう。「DA-10」はアナログ入力(3.5mmステレオミニ端子)も持っているため、こちらにAstell&Kernのハイレゾ対応プレーヤー「AK100II」を接続し、先ほどのUSB-DAC接続時に使用したヘッドホン&イヤホンを使って試聴を行った。
正直にいえば、これまでの試聴で「DA-10」はデジタルパートに大きなアドバンテージを持っていると感じていたため、大きな期待はしていなかったのだが、これがなかなかのもの。グイグイと低域がドライブされ、抑揚表現が大きく、ノリの良さあふれるサウンドが楽しめるのだ。フォーカス感も良好で、音がダイレクトに感じられる点も好印象。おかげで、ハードロックなどのジャンルではグルーブ感の高い演奏が楽しめる。この実力があれば、アナログ接続のポタアンとしても充分に活用できる。
■パワフルさと音楽性を兼ね備えた“デノンらしさ”全開のサウンドだ
ヘッドホンからスピーカー、デジタル接続からアナログ接続まで、今回は様々なパターンの試聴を行ったが、「DA-10」のキャラクターをひとことで表すならば「デノンらしさが全身からあふれ出ているポタアン」という言いまわしがピッタリかもしれない。
実は、アナログ接続での試聴を行っていたときにピンときたのだが、デノンの据置型プリメインアンプと、音色的なキャラクターや表現の個性が近いのだ。低域の芯の強さ、リズムパートのパワフルさを信条としつつも、丁寧な表現を併せ持つ上質なサウンド。まさに、デノンらしい溌剌としたサウンドが、ポータブル環境でも存分に楽しめるのだ。これは嬉しい。
しかも、「Advanced AL32 Processing」を初めとする独自のデジタルシステムによって、ポータブル製品としては望外といえるきめ細やかな階調表現と、音のピュアさを持ち合わせている。良い意味でデノンらしい、良い意味でポタアンらしくないのが、「DA-10」ならではの魅力といえるだろう。
■アナログ入力の音質を検証する
最後にアナログパート、純粋なアナログ・ヘッドホンアンプとしての実力もチェックしよう。「DA-10」はアナログ入力(3.5mmステレオミニ端子)も持っているため、こちらにAstell&Kernのハイレゾ対応プレーヤー「AK100II」を接続し、先ほどのUSB-DAC接続時に使用したヘッドホン&イヤホンを使って試聴を行った。
正直にいえば、これまでの試聴で「DA-10」はデジタルパートに大きなアドバンテージを持っていると感じていたため、大きな期待はしていなかったのだが、これがなかなかのもの。グイグイと低域がドライブされ、抑揚表現が大きく、ノリの良さあふれるサウンドが楽しめるのだ。フォーカス感も良好で、音がダイレクトに感じられる点も好印象。おかげで、ハードロックなどのジャンルではグルーブ感の高い演奏が楽しめる。この実力があれば、アナログ接続のポタアンとしても充分に活用できる。
■パワフルさと音楽性を兼ね備えた“デノンらしさ”全開のサウンドだ
ヘッドホンからスピーカー、デジタル接続からアナログ接続まで、今回は様々なパターンの試聴を行ったが、「DA-10」のキャラクターをひとことで表すならば「デノンらしさが全身からあふれ出ているポタアン」という言いまわしがピッタリかもしれない。
実は、アナログ接続での試聴を行っていたときにピンときたのだが、デノンの据置型プリメインアンプと、音色的なキャラクターや表現の個性が近いのだ。低域の芯の強さ、リズムパートのパワフルさを信条としつつも、丁寧な表現を併せ持つ上質なサウンド。まさに、デノンらしい溌剌としたサウンドが、ポータブル環境でも存分に楽しめるのだ。これは嬉しい。
しかも、「Advanced AL32 Processing」を初めとする独自のデジタルシステムによって、ポータブル製品としては望外といえるきめ細やかな階調表現と、音のピュアさを持ち合わせている。良い意味でデノンらしい、良い意味でポタアンらしくないのが、「DA-10」ならではの魅力といえるだろう。