[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第105回】明らかに音が良くなった? “iPhone 6の音質” に今さら迫ってみる
■iPhone 6なら、動画再生時も良い音声で楽しめる
で、いま動画という話が出たが僕の場合、スピーカー再生を実際に使うのは自宅でのネット動画やネットラジオの試聴時だ。iPhone 5までだとウェブブラウジングしていてこれは見ておこうかなという動画にぶつかっても、iPhone 5の音はあまりにしょぼく聞き取りにくくさえあったので、ちょっと移動してスピーカーシステムに接続してあるMacBook Airでその動画を見るということも多かった。それがiPhone 6になってからは、そのままiPhone 6でチェックすることもかなり増えている。地味に便利だ。
またラジオは、音声だけなら「radiko」や「超A&G+」のアプリからBluetoothで外部スピーカーに飛ばし、「超A&G+」の動画付き番組ならAirPlayでApple TVに飛ばしてテレビで見るのが基本だが、後者のAirPlayは我が家では接続から再生開始までの手順が多く(テレビの電源を入れて入力を切り替えて〜)、再生開始後も不安定だ。
そんなときiPhone 6であれば、トーク番組であれば十分な音質というか、むしろ声だけ聴くなら本格的なスピーカーより聴きやすいかもしれない音質、そしてiPhone 5より画面も大きい。うん、まあ…超A&G+はどんな大画面で見ても画質はアレだけど…。
あと例えば出張が多い方なら、「iPhone 6単体でこの程度の音質を確保できるのなら、中途半端なクオリティのポータブルスピーカーをあきらめて荷物を減らそう」みたいな判断もできるかもしれない。
というわけで今回は、いまさら感があるがiPhone 6のヘッドホン出力とスピーカー再生の音質をチェックしてみた。個人的には過去3回のiPhone機種変で最大の「iPhone機種変したら音もよくなってうれしい!」だ。
しかしAppleがどれだけ意図して音作りをしているのかしていないのか、そこにどの程度は力を入れているのか入れていないのか、そこらへんは全く不明。ということは「今回は偶然音がよくなっただけで次回は…」ってこともありえる気がする。すると今回がよくなっていただけに落差が…みたいなこともあるんじゃないかと、2年後のことが早くも心配な僕だったりするのだ。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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