角田郁雄のオーディオSUPREME
【第4回】これぞプレミアム・スモールオーディオ。SOUND WARRIOR「SW Desktop-Audio」を聴く
■USB-DAC「SWD-DA10」をハイレゾウォークマンと組み合わせる
USB-DAC「SWD-DA10」は、パソコンを接続してハイレゾ音源を楽しむのも良いが、ソニーのハイレゾウォークマン「NW-Z1ES」をUSB接続すれば、スペースを取らないハイレゾ再生環境が実現できる。この音は前述のように、バー・ブラウン社のPCM1795の特性である繊細な表現力、倍音再現性、マルチビット型DACのような中低域の力強さが良く再現され、この小さなサイズからはとても想像できないスケール感に溢れたサウンドを聴かせてくれる。
CDはCDトランスポート「SWD-CT10」で再生し、ハイレゾはNW-Z1ESで再生する。そんな斬新なシステムも構築できるのだ。ここにクロック・ジェネレーター「SWD-CL10」を加えれば、さらに音質をアップグレードできるというわけである。
■豊富な業務機器開発の経験が活かされた“プレミアム・スモールオーディオ”
最後にSound Warriorを発売する城下工業は、実は長くプロ用業務機器を開発し、OEM製品も製造してきた経験豊富なメーカーだ。先日、優しくインテリジェントな雰囲気を湛えた城下社長がわざわざ我が家に来て、技術などを説明してくれた。今回、紹介した4モデルは、そのプロ機を手がけてきた技術のエッセンスを投入した素晴らしいモデルである。城下社長は、「うちは小さな会社です」と謙遜していたが、音楽はスケール感に溢れ、色っぽさにも満ちている。
もし、このテキストを専門ショップの方がお読みなら、ぜひ、これらのモデルにふさわしいスピーカーを選択し、じっくり聴かせていただきたい。私は、SW Desktop-Audioの音と機能がすっかり気に入った。この音楽には没頭できると、購入することにした。余談になるが、フロントの色は変えられるとのこと。私の好きなエルメス・オレンジも標準色として追加してくれることを期待している。
【筆者プロフィール】
角田郁雄
北海道札幌市生まれ。父の影響を受け、オーディオに興味を持つ。セールスエンジニア的な仕事を経験したので、物の原理や技術を追求してしまうタイプ。オーディオブランドの音、背景にある技術、デザインの魅力を若い世代にも伝えたいと執筆活動を始める。
【編集部より】
定価5.5万円のCDトランスポートが、マークレビンソンやFOCALが居並ぶハイエンドシステムにおいて見劣りすることなく鳴っている様はある意味で壮観だった。コンパクトで、予算も抑えられて、かつ音も良いオーディオというのは、スペースと予算という絶対的な障壁にいつも途方に暮れている自分のようなユーザーにとって救世主的な製品。クロック・ジェネレーターで自分好みの音を作り込めるなど、シンプルでコンパクトなのに“遊べる”要素がしっかり盛り込まれているところも素敵だと感じた。(編集部 小澤)
USB-DAC「SWD-DA10」は、パソコンを接続してハイレゾ音源を楽しむのも良いが、ソニーのハイレゾウォークマン「NW-Z1ES」をUSB接続すれば、スペースを取らないハイレゾ再生環境が実現できる。この音は前述のように、バー・ブラウン社のPCM1795の特性である繊細な表現力、倍音再現性、マルチビット型DACのような中低域の力強さが良く再現され、この小さなサイズからはとても想像できないスケール感に溢れたサウンドを聴かせてくれる。
CDはCDトランスポート「SWD-CT10」で再生し、ハイレゾはNW-Z1ESで再生する。そんな斬新なシステムも構築できるのだ。ここにクロック・ジェネレーター「SWD-CL10」を加えれば、さらに音質をアップグレードできるというわけである。
■豊富な業務機器開発の経験が活かされた“プレミアム・スモールオーディオ”
最後にSound Warriorを発売する城下工業は、実は長くプロ用業務機器を開発し、OEM製品も製造してきた経験豊富なメーカーだ。先日、優しくインテリジェントな雰囲気を湛えた城下社長がわざわざ我が家に来て、技術などを説明してくれた。今回、紹介した4モデルは、そのプロ機を手がけてきた技術のエッセンスを投入した素晴らしいモデルである。城下社長は、「うちは小さな会社です」と謙遜していたが、音楽はスケール感に溢れ、色っぽさにも満ちている。
もし、このテキストを専門ショップの方がお読みなら、ぜひ、これらのモデルにふさわしいスピーカーを選択し、じっくり聴かせていただきたい。私は、SW Desktop-Audioの音と機能がすっかり気に入った。この音楽には没頭できると、購入することにした。余談になるが、フロントの色は変えられるとのこと。私の好きなエルメス・オレンジも標準色として追加してくれることを期待している。
【筆者プロフィール】
角田郁雄
北海道札幌市生まれ。父の影響を受け、オーディオに興味を持つ。セールスエンジニア的な仕事を経験したので、物の原理や技術を追求してしまうタイプ。オーディオブランドの音、背景にある技術、デザインの魅力を若い世代にも伝えたいと執筆活動を始める。
【編集部より】
定価5.5万円のCDトランスポートが、マークレビンソンやFOCALが居並ぶハイエンドシステムにおいて見劣りすることなく鳴っている様はある意味で壮観だった。コンパクトで、予算も抑えられて、かつ音も良いオーディオというのは、スペースと予算という絶対的な障壁にいつも途方に暮れている自分のようなユーザーにとって救世主的な製品。クロック・ジェネレーターで自分好みの音を作り込めるなど、シンプルでコンパクトなのに“遊べる”要素がしっかり盛り込まれているところも素敵だと感じた。(編集部 小澤)