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アナログプレーヤーとも接続可能

JBLの本格アクティブスピーカー「Authentics L16」を聴く − 往年のデザインに最新機能を満載

公開日 2014/12/17 09:57 折原一也
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Daft Punk『Random Access Memories』ではスピーカーの筐体の振動まで感じさせる馬力があり、ダイナミックレンジの広さとヌケの良い低音再生が特徴。宇多田ヒカル『First Love』ではボーカルの厚みのあるサウンドが立ち上がり、また何よりも透き通るように空間に展開される音場の再現性が良い。

ハイレゾ音源のSHANTI『Born to Sing』では生々しいジャズのサウンドを、空間に音像を立体的に立ち上げながら情熱的に聴かせる。クラシックではカラヤン『ザ・ベスト・オブ・マエストロ』を聴いたが、オーケストラのダイナミックな迫力を出すところはJBLのハイファイスピーカーにも通じるサウンドチューニングと言える。

リスニングのベストポジションは基本的にはスピーカー正面だが、部屋の様々な位置に移動して聴いてもバランスが崩れないサウンドデザインのため、ルームオーディオとして導入したい人にも安心してお薦めできる。

アナログレコード接続に対応した汎用性の高い逸品

もう一つ、忘れてはならないのがレコードプレーヤーとの接続だ。背面のフォノ端子からレコードプレーヤーと接続できるのだ。

フォノ入力端子は底部に備えている

今回実際に聴いたアナログ盤は、Jack Whiteのアルバム「Lazaretto」。アナログ音源らしい音の質感をAuthentics L16はくっきりと描き出す。激しいベースの響きとボーカルもパンチのあるサウンドとマッチする。何より、最新のオーディオシステムでアナログとの接続性を確保している製品というだけでも貴重な製品と言える。



コンパクトなモデルが目立つアクティブスピーカー市場に、大柄のボディと豊富な接続性を備えて登場したAuthentics L16は、豪快な鳴りを求めるユーザーにとって唯一無二の選択肢となることだろう。公式通販サイトで118,000円(税抜)という価格設定も、実物を前にして音質を実際に体感してみると、割安と感じるくらい良く出来ている。

なお、本機には弟分モデルとしてAuthentics L8がラインナップされている。サイズが一回り小さく、Bluetooth、AirPlay、DLNAによる接続を中心とした120Wのパワーアンプ内蔵スピーカーという位置づけだ。中型サイズで流行のワイヤレス接続を主眼に置いたオーディオシステムならAuthentics L8、本格派サウンドを求める人にはAuthentics L16と、それぞれにお薦めしたい。

(折原一也)

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