<山本敦のAV進化論 第36回>
ニール・ヤングのハイレゾプレーヤー「PonoPlayer」が到着!音質&ハンドリングを速報レビュー【動画あり】
はるばる中国の工場からやって来たのは長方形の細長いダンボール箱。開くとそこには「Pono」の焼き印が押された立派な竹製の箱が。先に届いた方々のブログを読んでしまっていたので、自分の番が来たときにはそんなに箱アケぐらいで興奮することもないかと思っていたが、なんだかこの箱が見えた途端に万感極まるものがあった。思えば(そこそこ)長い道のりだった…。
箱を開けて中味を確認。「ニール、ちゃんと中味は忘れずに入れてくれてるよね?」。あれこれとあった後なので、プレーヤー本体とアクセサリー一式が揃っているのをこの目で見届けるまで気持ちは休まらない。箱の中はクラフトペーパー製のパッケージでさらに仕切られていて、一番上にはスタートガイドが丁寧に封入されている。まだPonoの姿はない。これを外した底には遂にPonoPlayerが………、よかった、入ってた!!
アクセサリーもPonoのロゴ入りUSB変換ACアダプタにmicroUSBケーブル、64GBのmicroSDカードを発見。確認よし、ひと揃い大丈夫そうだ。
■電源も無事に起動。操作感はどうか?
プレーヤーを取り出して、傷が無いかも本体をなめ回すように目を凝らす。うん、キレイだ。本体色はトンボの色鉛筆で言うところの「やまぶきいろ」に近い。表面の質感はマットでさらさらとしている。最近触った電気製品で例を挙げるならKDDIの「Xperia ZL2」の背面パネルに近い感じだ。そういえば、あれは使っているうちに結構かんたんに汚れが付いたのが気になったような…。ジーパンの尻ポケットに数時間入れていたら、白い筐体だったせいかすぐに青い染色が付着していた。PonoPlayer、イエローも汚れには弱そうだ。
同梱アクセサリーにはキャリングポーチ的なものは無かった。PonoMusicではゆくゆくプレーヤーの専用アクセサリーを揃える計画もあるそうだが、そこに専用ケースが含まれているかはわからない。もっとも、当面は本体を購入した人たちにきちんと届けるのが精一杯なはずだ。トブラローネみたいな三角柱のかたちをしている異色のオーディオプレーヤーにフィットするケースがあるのだろうか?取りあえず代用できそうなものを“三角柱 ケース”のキーワードでGoogle検索してみたのだが、賞状なんかを入れて郵便で送るための厚紙ケースぐらいしか見当たらない。こうなったら母に頼んでキルティングで作ってもらうか?取りあえず、前にエビアンを買ったら付いてきたオマケのポーチに入れられたので、この次にヨドバシカメラに行くまではこいつで凌ごう。
電源は無事に入るだろうか? ドキドキしながら本体センターの「○」ボタンを3秒長押し。無事にPonoのロゴマークと「powered by Ayre」のサインが表示され、プレーヤーの起動は成功裏に終わった。いまさら言うまでもないと思うが、本機の音響設計は米Ayre Acousticsがパートナーとしてバックアップしている。ハイレゾ音楽ファイルは最大192kHz/24bitのFLAC/WAV/AIFF/ALACの再生に対応するほか、MP3とDRMフリーのAACファイルもサポートしている。
内蔵されているDACチップはESS製「ES9018M」。公開されているインピーダンスは約5Ω。記録媒体は64GBの内蔵メモリーのほか、64GBまでのmicroSDカードが増設できる。